第14話 洗礼の儀の夜、神界からの呼び出し
この度は数ある作品の中からこの作品を選んでいただきありがとうございます。
洗礼の儀を無事に(ぬめり深い泉の中で完璧な体幹をキープして)終えた日の夜。
自室のフカフカなベッドでピピと一緒に過ごしていた私は、昼間の出来事を思い出してそっとため息をついた。
(ハァ……無事に洗礼式が終わったのは良いけど、これで『5歳まで』ってお父様とお兄様が粘って引き延ばしてくれていた期限が切れちゃうなぁ……)
2歳の時に王妃派が勝手に進めようとした第一王子レナードとの婚約内定。
お父様たちが必死にブロックしてくれていたけれど、儀式が終わった以上、近いうちに正式な『婚約契約書』へのサインを迫られるのは目に見えている。
(あの生意気そうな王子と正式契約なんて、絶対に嫌なんだけど……)
私が憂鬱そうにしていると、姿を現したピピがそっと私の頭を撫でてくれた。
「大丈夫だよ、フラン。どんな契約を結ばされそうになっても、僕が絶対に君を自由にするからね」
「ピピ……!」
ピピの温かい言葉に胸をキュンとさせていると――突然、部屋全体が眩しい黄金の光に包まれた。
視界が真っ白な光に染まり、次の瞬間――私とピピは、雲の上に浮かぶ神々しい『神界』の神殿に立っていた。
「ようこそ、フランシスカ。……そして、本当にごめんなさい!!」
光の奥から現れた超絶美人の女神・アミリア様は、開口一番、私に向かって深々と頭を下げた。
「実は……あなたの転生時、私へのジェラシーで勝手に八つ当たりをしてきたあのバカ神が、あなたの肉体に『病弱』の呪いを勝手に押し付けていたの。本当にごめんなさい……!」
「八つ当たりーーーー!?(死因の風圧だけじゃなくて、私が指一本動かすのも重かった病弱の原因もアイツだったのーーー!?)」
思わずズコーッと倒れ込む私。
「あのバカ神には後でたっぷり制裁を下しておくとして……! 手違いへのお詫びとして、あなたに好きなチートスキルを授与するわ!」
「チートスキル……!」
思いがけない神様からの豪華なお詫びに、私の目が一気に輝く。
異世界転生といえばこれ!という王道スキルで、これからの生活を豊かにしたい!
「アミリア様! 『無限収納』と『ステータス鑑定』、それと……『至高の料理(神の厨房)』のスキルをください!」
「……ふふっ、異世界をフルに楽しむ素晴らしい選択ですね! 『至高の料理』があれば、食材の効能を引き出して筋肉の成長を促したり、どんな食材も絶品料理に変えられるわ。作ったお料理は時間停止のアイテムボックスに保管しておきなさいね」
アミリア様が優しく微笑み、聖なる光が私の体に宿っていく。
病弱の原因だったバカ神の呪いを完全に吹き飛ばし、万能なチートスキルとピピとの絆を手に入れた私。
(ふふん、これでピピにいつでも美味しい高タンパクご飯を作ってあげられるし、相手のステータスも見放題だわ!)
ピピとしっかり手を握り合いながら、私は人間界での新たな無双ライフに向けてニヤリと微笑むのだった――!
ご視聴いただきありがとうございました。本作の原作にあたる作品も、ぜひあわせてお読みいただけますと幸いです。
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