第3章 : 呼応(第3部)
???:???
電話の電子音
ビープ、ビープ……
一体誰だ、こんな直通回線に掛けてくるのは……
受話器を取る音
もしもし、どちら様だ?
「やあ、クリスタル……元気かい、我が娘よ?」
???:???(クリスタル:水晶の預言者)
「その声は……」
ヴォフ・クローネンバーグ……
「そうさ、まだ父親の声を覚えていてくれたか。素晴らしいことだな」
お前は私の父親なんかじゃない。
「まあそう言うなよ、クリスタル。俺のところに戻ってこい。今度はちゃんと大事にしてやるよ」
どうやってこの回線を手に入れた?
「『悪魔はその老いた知恵ゆえに強い』ってやつさ。だが、今日は昔話をしに来たんじゃない。お前とビジネスの話がしたくてね」
お前とビジネスなどご免だ。お前も、お前の後ろにいる株主どもも、全員まとめて自分たちが属すべき虚空へ消え失せろ。
ふざけるな――
「乗らないか? じゃあ、率直に言おう……」
息を吸う音
「もしお前が大人しく投降しないなら、誓って、お前の友人たちもれなく全員消し炭にしてやるよ」
……
そんな真似、できるわけがない。
「これはゲームじゃないんだよ、クリスタル。本気だ」
やれるものならやってみろ。
「なぜできないと思う? 『道徳』か? それともお前の頭の中にあるくだらない理想か? 理由が何であれ、結論からハッキリ言っておく。お前が投降しないなら、我々は地球上の人類を根絶やしにし、我が意のままになる新しい種を創り出すまでだ。お前のちっぽけな現実認識なぞ知ったことか。『ただお前の本当の家族の元へ戻ってこい、クリスタル』」
家族など一度も必要とした覚えはない。ましてやお前などが家族であるものか。
……
ため息
「これが最後通告だ、クリスタル。明日の朝、軌道時間基準で返答がない場合、お前らを地球の衛星軌道全体に塵として撒き散らしてやる」
貴様は救いようのないクズだな、ヴォフ。いつでも来い、お前だろうが、お前の手下どもだろうが相手になってやる。
……
ため息
勝手にするがいい、クリスタル。
通話切断音、ホワイトノイズ
……
さて、どうしたものか……これは最悪の事態になりそうだ。
一刻も早く、他の預言者たちと連絡を取らなければならない。
お待たせして申し訳ありません。週末に読みたいと思っていた方がたくさんいるのは分かっていましたが、執筆のクオリティがまだ十分に熟していないと感じていました。ですが、ついにその時が来たと確信し、第7話までを一挙に公開します。ついに、ついにここまで辿り着きました!
皆さんに伝えておきたいことがあります。もうすぐ12月ですね。12月25日で、私たちがこうして一緒に歩み始めてから1年になります。時の流れは早いものですが、私はまるで時の流れに取り残された動かぬ彫像のように、ずっとここに立ち続けています。
準備はいいかい? 俺自身、すごくワクワクしているからね!




