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第1章 : 不協和音(第3部)

この章のお供にこの曲を:

https://www.youtube.com/watch?v=3debNV18cAM

クリスタル:ジオの家に忍び込む副会長。


いつものようにジオの家に着いたのだが……


彼は前日と同じように、プールの中で頑なに動こうとしなかった。


しばらくの間、彼の様子を観察していると、彼は私が予想もしなかった行動に出た……


(彼は私の存在に気づいていなかった)


(私は破壊された柱の上にとどまり、高所から見下ろしていた)


その時、ジオがかすかに声を張り上げると、鳩たちが驚き、風と共に飛び立った。


強い風が吹き抜けて私の服を乱す。


(古びた紙切れが、制御を失って風に舞い散った)


そしてジオの声が、まるで一曲の歌のように響き渡った。


完全なるアカペラ。彼が一人きりだと信じ込み、最後まで歌い続けたその歌声を、私は彼の若さと不思議な気品に魅了されながら、一部始終見届けていた。


it's not black and white...

my colors get... mis...a ...ligned...

inside my mind...

...

the gray seeps, deep... into my veins...

I look for answers in the sky...

but they're misaligned...


i, am, misaligned...


my colors get misaligned...


this is not black and white...


the reddish colors in my veins have turned to gray

I am misaligned...

the bluish colors of the sky have turned to gray

this is not black and white

my colors have become misaligned...

it's not black and white

I am misaligned...


I am no longer a line

now I am just a stain

the reddish hues and bluish skies

where are they? have they turned to gray?


it's not black and white...

my colors get... mis...a ...ligned...

inside my mind...

...

the gray seeps, deep... into my veins...

I look for answers in the sky...

but they're misaligned...


i, am, misaligned...


...

I am, no longer a line...


...

Now I am just a stain!!!


(見捨てられた場所、そして干上がってひび割れたプールが、彼の声を終わりのない余韻のように遠くまで響かせた)


…

…

…


(最初から最後まで歌を聞き届け、私はすっかり圧倒されていた……)


「素晴らしい歌手ね、ジオ……」


静寂を破るようにそう声をかけた。


-「ああ、惨状に打ちひしがれた歌手だがな」


まるで一生その言葉を口にするのを待っていたかのように、彼は私の言葉を突き返してきた。


挑戦的な視線を返され、私は彼のそのあまりにも強い意志を秘めた立ち姿に目を奪われた。


(ジオは綺麗な目をしていると思っていたけれど、心の底から歌う彼を見て、彼に対する見方が変わった)


(ジオは……もしかしたら素晴らしい歌手になれたのかもしれない)


(けれど見てごらん、かつて我が家だったものの瓦礫の真ん中にいる彼を……)


「食べ物を持ってきたわ……」と私は告げた。


-「いらない」


彼は諦めきった様子で答えた。


「病気になってしまうわ……」と私は念を押した。


-「病気になって死ぬことこそ、俺の望みだ」


「死ぬことで運命が変わるとでも思っているの?」


-「分からない……だが、そうなることを願ってる」


私は足元を確かめながら降りていき、干上がってひび割れたプールの中で、ジオと同じ地面に立ち渡った。


(「ビジョン」の力を発動させると、私の瞳に光が宿った)


彼の顔を親密な距離で見つめると、彼は恐れなど一切ない、あの強い意志のこもった視線を返してきた。


「ダメよ……何もしないまま運命から逃げ出すなんて」


(彼は一時的に視線を落としたが、すぐに私の方へ視線を持ち直した)


-「俺に運命と戦えと言うのか?」


「ええ、ジオ。戦うのよ」


-「なぜだ? いくら足掻こうと、運命の鎖はいつだって自分が支配者であることを思い出させてくる。逃げ場なんてないんだ……」


「逃げ場はあるわ、ジオ……絶対にある。信じて……運命の鎖の輪がひとつずつ開いていくまで、何度も何度もやり直すのよ」


-「本当に……こんな残酷な運命を変えられると思うか?」


「本気でそう思っているわ。あなたの残酷な運命を変えられる人が、あなた以外に誰がいるというの」


-「運命の鎖を背負うのは、一人じゃ重すぎる荷物だ。だが……お前が俺を信じてくれるなら……もしかしたら……できるかもしれない」


「もちろんできるわ、ジオ。もう一度だけ試してみて。そうすればあなたの中で何かが変わり、きっと運命だって変わるわ……」


-「ありがとう、クリスタル。もう一度だけ、やってみるよ」


(寂しい夕暮れの中、親密で優しい視線を交わし合いながら、私たちの間の信頼は深まっていった)


(運命とは、果てしなく砕け散るガラスの結晶のようなもの。テクノロジーをもってしても決して捉えきれなかったもの)


(けれど、この少年の瞳を見ていると、彼の中ではすべてのことが可能に思えてくるのだった)


…

…

…

さて、ここまでお付き合いいただき、本当にありがとうございました!

これらの章を書くのは本当に楽しかったです。私にとってはどこか遠い記憶のような物語なので、こうして独自の命を吹き込むことができたのは、とても心温まる体験でした。


なんとか時間に間に合わせるために、少々無茶なスケジューリングで一気に書き上げましたが(笑)、いろいろな状況の中でも、皆さんに最大限楽しんでいただけたなら幸いです。


いつものように、すべての第1話はひとつの「約束」です。

まだまだ皆さんにお返しできていない宿題がたくさんあることは分かっていますので、少しずつ返していきますね。


読んでくださり、本当にありがとうございます。さて、これで次回更新までは少し間が空くことになると思います。


皆さんに心から感謝を。すべての答えは、何らかの形で各作品、そして作品全体の中に散りばめられています。

シャーロック・ホームズ並みの推理が必要な謎もあれば、ひと目で分かるもの、あるいはすべてを知る神レベルの視点が必要なものまで様々です。


それでも物語が進むにつれて、真相はどんどん明確になっていきます。ですから、今はあまり焦ってすべてを解き明かそうとしなくても大丈夫ですよ。答えは暗黙的・明示的に書かれてはいますが、各書籍や細部をあちこち繋ぎ合わせてフライングで突き止めようとするよりは、新しい章を楽しみに待っていただくのが一番おすすめです。


皆さんに最高の幸運があらんことを!

重ね重ね、本当にありがとうございました!

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