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スカジャンのシガン  作者: イ尹口欠
冒険者編

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81/185

81.真珠貝の養殖(2)

 牧畜からなぜか真珠貝の養殖をはじめたシガン。

 伯爵のチカラを無事に借りることで、人任せにして利益を上げる算段がついた。


 とはいえ真珠貝の養殖には数年単位で時間がかかる。


 まず真珠貝の養殖から初めて、貝が大きくなるまで2年ほどかかる。

 そしてその貝に真珠の核となる貝殻の欠片の粒を食べさせて、さらに2年ほどかけて真珠を育てるのだ。


 シガンは真珠貝の成長速度と真珠を作る能力を高めた真珠貝を言霊で作り出した。

 4年かかる真珠貝の養殖の工程を、2年にまで短縮できる見込みである。


 貝は用意したものが既にいるので、後は養殖の手順を整えて、最初の真珠は早くて1年後となる。

 どれだけの貝が死なずに無事に生き残り、真珠が綺麗に育つのかは不明だが……。


 とはいえ資金は投じたし、伯爵の後ろ盾もある。

 実験的な面も大きいが、成功した際のリターンは計り知れなかった。



 さてシガンが新しい商売を立ち上げた後、冒険者ギルドの未消化依頼を片付けていくことにした。


 希少な薬草採取も棒倒しがあれば簡単だ。

 シガンはガールを護衛にして採取系の依頼を片付けていった。


「は? 一日であの量の採取依頼が終わった? 希少な薬草も採取済み? …………シガンさんは神かなにかですか?」


「いや、そんなこと言われてもなあ……」


「と、とにかく精算しましょう。漏れがないか確認もしないと。うわあ、いきなり忙しくなった!?」


 大わらわの受付嬢と一緒に薬草を仕分けていき、仕事が終わったのは日が暮れた頃になった。


 シガンは「たまには薬草採取なんて平和な依頼も悪くないな」と思った。


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