82.斬鉄剣
第六階層のマッピングに向かうことに決めた。
シガンが修行で斬鉄の技をものにしたからである。
今なら一呼吸で斬鉄の技を繰り出せるようになっていた。
また後衛たちも魔術の研鑽を積んでいるため、第六階層もなんとかなるのではないかと楽観視している面もあった。
「というわけでアデル。また留守番を頼む。2~3日は帰れないかもしれない」
「は~い。行ってらっしゃいませ旦那様」
行ってきますのキスをすると、シガンはパーティメンバーの元へ向かった。
第五階層、ボス部屋。
あれから何日も経っていたため、アイアンゴーレムは復活していた。
「俺ひとりで戦わせてくれないか?」
「シガン様は斬鉄の技を習得されたんですよね? それならば大丈夫かと思いますが……気をつけてくださいね」
「シガンさまなら大丈夫だよ!」
「シガン、気をつけて。怪我なんてしちゃ駄目よ」
「今のマスターならば余裕の相手です」
妻と恋人たちとガールの声援を背に受けながら、シガンはボス部屋に入った。
結果はあっけないものだった。
ただでさえ鈍重なアイアンゴーレムの足を斬鉄の技で切り落とし、振り回される両腕も切り落とし、胴体と頭部を切り離して終わりだ。
魔石は言霊で取り出したが、アイアンゴーレムを圧倒したシガンは自分に自信を持てた。




