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眠れない夜

 静かな寮の部屋。京介は一人の部屋で今日の事を考えていた。


「何で俺、エマのこと、言わなかったんだろうな?」


 初めて屋上でエマに会ったときに見た光景。何度否定しても、あの光景が今日の事件とどうしても重なるのだ。

 それに、よく考えれば今回もエマは事件現場付近に居たということになる。だが、そのことを京介は拘束されて、自分が犯人だと疑われていても言わなかった。何故そんなことをしたのかが自分でも分からずに、思考がぐるぐると何度も同じところを回っている。


「俺が帰った後、あいつら何話してたんだろう?」


 今後の方針を検討しているのか、それに自分は完全に疑いは晴れたのか。先ほど生徒証でメールチェックをしたところ、学院は生徒1人が犠牲になったにも関わらず、休校措置などは取らないようだが、警備は大丈夫なのか。もう事件は起きないのか。


 色々な事が頭から離れず、なかなか寝付けない夜になった。


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