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敗走

「そいつを襲った集団、ナイフとか木刀とか取り出して朔さんに襲いかかったみたいなんだけど、顔色一つ変えずに全員一撃で気絶させたんだと。しかもそん時“心配しなくていいよ”って笑いかけてくれたんだってよ。その姿に超惚れたってそのコ、言ってたな…。うう…ちくしょ~! どんだけイケメンなんだよ!!」


と京介の机をガンガン叩きまくるワイス。結局そっちの話になるのか…。


「君がいくら悔しがろうとも、朔君には勝てないんじゃないか?」

「そうね。断然朔サマの方が良いわ」


 と、皆口を揃えて朔を讃えている。気の毒ではあるが、京介もそう思っていたのでワイスの肩を持つことはできない。


「へッ良いよイイよ。そうですよ。俺さっき、学院の超とっておきの裏エロサイト、見つけたんだモンね。それで自分を慰めますよ、ええ!」

「「「…………」」」


 最後に負け惜しみを言って教室を走り去ったワイスに対して、クラスメイトは皆呆れた目で見送った。中には後を追う男子もいたが……。


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