第30話 ジャマー
最強(?)のデバフによって子供の姿に変えられてしまった古竜アオを背負い、ミドリ一行が足を踏み入れたのは、高レベルモンスターが蠢く難所「冥竜の窟」。
平均レベル20未満の彼らにとって、推奨レベル40超えのエリアはもはや自殺行為……のはずが、そこは「ミドリ一行」。常識が通用するはずもありません。
魔法を封じる厄介な敵の出現に、戦力外通告(?)を受けたチンパン。そして、いつものようにバラバラに突き進む彼らの運命やいかに!
ミドリ達は、冥竜の窟へ着た。
アオ(古竜)が、ミドリの新黄金豊穣のデバフで喰らい、子供竜に変化していた。知識はそのものだった。
アオ「ここが、冥竜の窟さ、モンスターのレベルが一気に跳ね上がるぞ!」
ミドリの背中に乗って震えるアオ。
(……よく見たら、家畜じゃないか?それに弱そうな魔法使いの小娘、大丈夫かのう〜……?)
ミドリ「モウ〜大丈夫だよ、チンパンがいるし、魔法でパパンと倒してくれるはず!」
チンパン「まあ、でもここには、確か、レアアイテムが眠っていて、一時期、流行ったエリアよ!推奨レベル40以上らしいけど……(泣)」
ミドリ「俺たち三匹、いや四匹レベル20も行ってませんけど!!」
アオ「まあ、逃げて、逃げて、行くしかないじゃろうな!それじゃ、ミドリ殿、参られよ!」
(……マジかよ……。)
こうしてミドリ一行は、洞窟へ入っていった。
洞窟はウネウネしていて、何処となく、生命体を感じさせる不気味な雰囲気であった。
しかも、通路が幾つもあり、迷路の用に、一度入ったら、逃げ出せないようだった。
そこに、冥竜窟のLevel20モンスター ジャマーマンが現れた。
チンパン「何あれ?鳥なのゴリラなの?」
アオ「あまり、近くな!奴は……」
マンテンの口から、らせん状の光線がアオを襲った。
ボンボン!!
チンパンに当たる。
「え?何?なんもない?」
アオは頭を抱えた。
ミドリ「このー!!必殺黄金コンクリート!!」
周りの土を黄金とミックスしコンクリート化に変化し、解き放つ。
バキバキ!!ドドドッッッッンン!!
マンテンは、ウネウネした壁に張り付き力尽きた。
アオ「おお、すごいじゃないか!?」
照れるミドリ「そんな事ないよ〜!」
チンパン「ねぇ、アオ?私攻撃食らったのに何ともないわよ!」
アオ「呪文使ってみ!!」
チンパンは、杖をかざし「ファイヤ」を唱えた。
沈黙ー。
あわあわしだすチンパン。
「これって?呪文使えないー!!」
アオ「あいつは、魔法ジャマーをかけてくる厄介の極みじゃよ!」
チンパン「ええ?魔法使えない魔法使いは、お荷物よ。」
チンパン「こうしていたら、私達危ないわ!こんな所、さっさと仲間探して、逃げるはわよ! 」
沢山のモンスターの襲来似合い逃げまどうミドリ達
ミドリ「わーー!!」オゥク「ウゥ〜苦しい!!」
ヤフー「いやーー!!」チンパン「ぬぇ〜〜!!」
アオ「速く逃げろ〜!食われちまうぞ!!」
ドドドッドドドッ!!
洞窟内の通路に響き渡る、足音と悲鳴が木霊する。
モンスターを振り切り、広い通路を抜けると、目の前に、3本の分かれ道があった。
ミドリ「ここは、みんなバラバラで行こう!なんかあったら引き返す!わかったね!」
オゥク「ごっつぁんです!!左の道から美味しい香いがする、走り過ぎて腹減った!!」
ヤフー「懲りない豚だな、僕はオウクと行くよ!」
チンパン「私は右の道いくわ!まあ、呪文無くても、この杖でぶっ叩けば、大丈夫しょ!」
ミドリ「強気だな……じゃあ、アオと俺は、真ん中の道行くよ!」
こうして、バラバラに行った一行の行方は!!
第29話をお読みいただきありがとうございました!
ついに新エリアに突入しましたが、いきなり「魔法封じ」というエグいギミックをぶち込んでみました。
マンテンの螺旋光線、当たってもダメージはないけれど「詰む」という、地味に一番嫌なタイプの攻撃ですね。
そして、冒険における禁断の一手……「二手に分かれる」ならぬ「三手に分かれる」を選択してしまった一行。
バラバラになった先で、果たして彼らは無事に合流できるのか?
美味しい匂いに釣られたオウクと、それに付き合う苦労人ヤフーの運命は!?
次回、それぞれの道で巻き起こるドタバタ(とピンチ)をお楽しみに!
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すみません〜明日からしばらく休みます〜!




