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転生したら牛だった!モゥ〜異世界で家畜になる件  作者: 昼間 ネル
第三章 冥界編

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25/32

第25話 迷子牛

世界を救うのは、いつだって選ばれし勇者……とは限りません。

本作の舞台、アース大陸に迫る未曾有の危機「カオスゲート」。冥界の魔物が溢れ出す絶望的な状況下で、白羽の矢が立ったのは、あろうことか**「農業に命をかける家畜たち」**でした。

剣ではなくくわを、魔法ではなく堆肥(たい肥)を武器に(?)、彼らは冥王を「営業」で説得できるのか。

HP10の虚弱体質、食欲旺盛な胃袋、そして制御不能な子竜。

前代未聞の「農場系冥界サバイバル」、いよいよ開幕です!

【RPGドラゴンソルジャー】の世界「アース大陸」全体にカオスケートが発生し脅威が迫っていました。 そんな中

かつての仲間シャープが、キャスティの牧場に姿をを表しました。


「お久しぶりです。今日は、ミドリ殿に、王様から伝令がございます。申し付けを受け参りました。」


ミドリ「ぼくに?」キョトンとする牛のミドリ。


手紙を広げ読むシャープ。


「……親愛なるミドリ、およびその一行へ。

現在、アース大陸全土に発生した『カオスゲート』により、世界は未曾有の危機に瀕している。この混乱を収束させるべく、余は検討に検討を重ねた結果……お前たちに世界の運命を託すことに決めた。(正直、あのお土産のトラウマでワシはお土産恐怖症なのだ。)

使命はひとつ。ゲート内の冥王と接触し、武力による討伐、あるいは『農業営業』による平和的解決をもってゲートを閉鎖せよ。

成功の暁には、過去の罪を不問とし、最高級の『クラスアップの宝玉』を約束する。この世界の未来とワシの安眠は、お前たちの蹄と胃袋にかかっている。 b y ザハード王」


アニー「何だろ?お土産恐怖症とは……?」

ミドリ「いや、俺に託すの…この世界を?」


呆然とする一同。


キャスティ「雑な王様だね?今、私の農場は、注文でいっぱいで、とても全員はいけないわ!」


アニー「確かに!今、全員で行ったら、せっかく農場経営軌道に乗ったのに……」


シャープ「いやいや、この世界を救わなければ、農場もクソもないだろ!」


キャスティ「じゃあ、3匹だけで、行ってきて大丈夫よね?」


緊張で時間が止まる一同


ミドリ(…俺ヤダな〜畑やりたいな……。)


オゥク (上手いもん食べれれば……。)


ヤフー (……僕、通常時、HP10だよ?死ぬよ…?)


キャスティ「ミドリ、オゥク、ヤフー、一緒に行って来て!」


ミドリ「モウ〜?せめて、あと一匹連れてていいかな?」


キャスティ「誰よ?」


ミドリ「子竜のバック!」


オゥク「いいや、俺も強いよ〜!」


ミドリ「俺達じゃあ、冥界が糞まみれになるだけだから、子竜だけど、俺たちより強い…(泣)

それに強く見えるだろ。スキルは怖いけど……。」


アニー「なるほど、確かに、3匹は家畜過ぎるしな…。冥界の猛者に、食べられそうだ…。」


キュイ!!バックがミドリに近づき、角を嘗め回す。

その時カオスケートから大量の「冥ガジガジ虫」が現れた。畑に飛散したみたいだ。


キャスティ「ヤバッ!私の農場!そうはさせないわ!!農場組は畑で虫退治よ!!じゃあミドリ行っ頼むわ!」


ミドリ「分かった〜モウ〜でも、そういえば!上空のゲートどうやって、行くの?」


するとシャープが、【アイテム】「魔法の筒」を振り。

ボン!!


「これは、1回きりのアイテム「上昇雲」と言うアイテムで、これに乗ると上空へ飛んで行けるけど真上まで。雲は、伸縮自在でサイズが変わる品物。」


ミドリ、オゥク、ヤフー、バックは、上昇雲を引き伸ばし雲の上に乗った。


し~ん沈黙が流れる。


シャープ「ああ、雲を2回叩くと上昇するぞ!」


ミドリは、脚の蹄でトントンした。


上昇雲は、高速エレベーターの如く上昇した。

物凄い勢いでカオスゲートに吸い込まれた。


ミドリ「イギギ、すっごい重力だぁ!!」


オゥク「ブフゥ〜苦し〜気圧でお腹が膨らむ〜!!」


ヤフー「やばい脚が勝手に伸びた」シャーン10mやばい不安定で落ち〜る〜。」


バックは楽しそうにしている。キュイ!



‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾

冥界の上空ー

ミドリ達は上空に投げ出された。紫もモヤがかかり淀んだ世界。


「わ〜」

ドッースン!!凄まじい音で落下した。


「痛ってて、とんでもない事に………。」


周りを見渡すと、誰も居ない。

さっきまであれだけ騒がしかったオゥクの鼻息も、ヤフーの叫び声も聞こえない


「オゥク、ヤフー、バックっ!!」


冥界突入すると、仲間とはぐれてしまいた!


ミドリの頭上に

【ログ】


ミッション 冥界を攻略せよ!


星★★★★

最後までお読みいただきありがとうございます!

「世界を救うなら農場もクソもないだろ!」というシャープの正論と、「注文がいっぱいだから全員はいけない」というキャスティの経営者魂。この温度差が、本作の大きな見どころです。

突入早々、気圧の変化で脚が伸びたりお腹が膨らんだりと散々なミドリ一行ですが、最後には仲間とはぐれてしまうという最悪のスタートを切りました。

果たしてミドリは、この淀んだ冥界で仲間を見つけ出し、無事に「野菜の営業」を成功させることができるのか?

難易度★4のミッションは、まだ始まったばかりです。

次回の更新も、どうぞお楽しみに!

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