第16話 ご馳走様
お待たせいたしました。家畜パーティーの冒険、
第2幕です。
今回の舞台は「サンダーの村」。
待ち受けるのは、空をも統べる雷鳴魔神……のはずでした。しかし、我らが主人公・ミドリたちの前では、伝説の魔神すらも「食材」や「肥料の材料」に過ぎません。
「電気を通さないゴム」という知識を、まさかの「豚の脂肪」で代用し、雷を「ピリ辛の綿あめ」として完食してしまう。そんな、生物学の限界を突破した攻略法が展開されます。
さらに、新キャラ(?)の「ほね」とヤフーの、愛憎入り混じる**「避雷針コンビネーション」**にもご注目ください。
果たして、電気ショックで「親子丼」や「ポークソテー」にならずに済むのか?
家畜たちの命がけのバトル、スタートです!
「ギガガガガッ!!(我が眠りを妨げる不届きな家畜どもめ! 10万ボルトで消し炭にしてくれる!)」
ミドリ:
(モォ~~ッ!(家畜って言うな! 俺は意思ある転生牛だ! ……っていうか、やっぱりデカすぎて井戸に入らなくて正解だったぜ!))
1. 先制攻撃:ミドリの「絶縁タックル」
ミドリはゴム製の家の壁に体を擦り付け、静電気をあえて中和(?)しながら、雷鳴魔神の核である
「雷鳴の魔石」を目がけて突進します。
ミドリ:「モウッ!!(多分、これなら…食らえ、A5ランクの重量アタック!!)」
ドガァァアン!!
ゴムの壁を背に跳ね返るような加速をつけたタックルが、魔神の雲状の体にめり込みます。しかし、相手は実体のない雷雲。手応えがスカスカです。
ミドリ:(モォ!?(手応えがねぇ! 痺れるだけで突き抜けちまう!))
2. オゥグの新スキル開花。*「雷食い(サンダー・イーター)」
**豚の脂肪がゴムの働を補い、電気を食べれる。
隣でよだれを垂らしていたオゥグが、爆走しミドリの背中を踏み台にして大ジャンプ!
緑:(ハァ?マジか!豚、すげぇ!)
オゥク:「ブヒィィイ!
(これ、綿あめみたいで美味そうだな! いただきまーす!)」
バクッ!!
オゥクが魔神の体の一部(黒雲)を一口噛みちぎりました。
雷鳴魔神:
「ギギィッ!?(わ、私の体の一部を……食べた!? 貴様、胃袋はどうなっているんだ!)」
オゥク:
「ブフゥ(……ちょっとピリ辛。でも、もっとスパイスが欲しいブヒ!)」
3. ヤフーと「ほね」の奇跡のコンビネーション
井戸の縁から飛び上がってきたヤフーと「ほね」も参戦します。ヤフーは腰が抜けていますが、後ろの「ほね」がヤフーの背中を骨の翼でグイグイ押して前線に出します。
ヤフー:
「コケェーッ!?(ちょ、押さないで! 僕、導体だよ!? 焼鳥になっちゃう!)」
アニー:
「ヤフー、避けちゃダメだ! 骨は雷を通さない、から「ホネ」といたほうが良い。」
「ほね」はヤフーを盾にする……のではなく、ヤフーを「骨の檻」のように囲んで、雷を受け流す「避雷針」へと進化しました!
ほね:「カシャシャシャシャ!(コケケッ!)」
「ほね」が鋭い骨の爪で魔神の核(魔石)を引っ掻くと、バチバチと火花が散り、魔神の体力が削られていきます。
弱った、雷鳴魔人をオゥグが大きく口を開きパクリ食べてしまいました。
「ブウー?(いやー食べた、食べた!お腹がへん?)」
オゥクは、食べ過ぎて、お腹を下しました。
すると、オゥグは、電撃を帯びた、雷光堆肥を捻り出しました。
バリバリ!!どよ〜ん堆肥が光っていた。
ミドリ(……嘘だろ!魔人食うとニンジンで出てくるのか?このゲーム怖っ!)
アニー:「あれは、ミドリくんが真似したら、ダメだぞ!オゥクしか、出来んだろう。あれはこそ、大自然の奇跡だ!」
ミドリ(…するかっアホ馬!)
鼻の効かない。アニーがその堆肥の中に、エリキテル・キャロットを発見し、更に種も交じっていた。ヤフーを呼び、支持して取らさせた。
ヤフ「ヤフー(痺れるけど、細い事ならやるよ!)」
システムメッセージ:
「雷鳴魔神を討伐しました! 経験値を獲得!」
「全員のレベルが上がりました(Lv.17)」
「ドロップアイテム:エリキテル・キャロット①本、種を入手!」
戦闘終了後
オゥク:
「ブヒィ……(ふぅ。食った食った。腹痛い)」
ミドリ:
(モウ~~(やらねぇよ! これは俺の報酬だ! ……あ、でも『ほね』は結構頑張ったな。ヤフー、お前の相棒、意外と強いぞ))
ヤフー:
「コケェ……(強いけど、目がハートのまま僕を見てるのが一番怖いんだよぉ……)」
こうして一行は、次の目的地ネテロ山へ向う。
最後まで読んで頂きありがとうございます。
……いやはや、物語がとんでもない方向に転がっていきました。
まさか、ボスのドロップアイテムを**「感電しながら堆肥の中から拾い上げる」**という、RPG史上最も過酷(かつ衛生的でない)入手シーンを描くことになるとは……。
ミドリがアニーを「アホ馬」と呼んだシーンは、読者の皆さんも「よく言った!」と拍手喝采だったのではないでしょうか。鼻が効かないことを良いことに、ヤフーに「雷光堆肥」を素手(?)で漁らせるアニーの采配……。このパーティー、ミドリ以外に常識人はいないのかもしれません。
次回はネテロ山ですよろしくです。




