クレアの改革
売り上げを上げるためにワルを演じる店長ヒロ
空回りするヒロを見かねたクレアは…
あくる日のミーティング。
「えー。昨日は色々ありましたが、本日から給料のシステムを見直して、皆さんの成果にみあった給料体系に変更したいと思います。」
亜人たちは、昨日の俺との変わりように驚いているようだった。
もっとも、日焼けした肌と、ラインを入れた坊主頭は昨日のままだ。
「詳しくはマネジメント補佐のテレサより説明があります。」
「簡単に言うと、成果主義を強めていこうと思います。このプリントを配って」
テレサはプリントを配り終えると新システムの説明を始める。
「今まではノルマがあり、それを超えた分を追加分として支給していました。」
「しばらく試験的に、ノルマをなくし、客の頼んだ酒、食べ物に応じてボーナスとして支給します。」
簡単に言うとノルマの廃止と、インセンティブ制の導入だ。
ノルマという精神的な負担を摂る
インセンティブの割合を増やす。今までは3割だったのを、半分にするという試みだ。
客の注文の半分が嬢の収入になる。
これは、昨日俺とテレサが話し合った結果だ。
ここでビアンカが手を上げる。支給したチャイナドレス。金髪は後ろで止めてまとめてある。
「ようは、売った分だけ取り分が増えるということでいいのけ?」
ガラワルっと思ったのは俺だけではないはずだ。
「そう、売れば売るほど店も貴方たちも儲かる。」
「そうすれば、タワマンが買えるわけじゃな。」
「まあそうね。タワマンは上に行くほど高いから、上に住みたいなら沢山稼がないといけないわね。」
「タワマンといったらてっぺんだべ。」
こいつほんとタワマン好きだな。まあ、てっぺんとかよく言ってるから、高いところがすきなんだろうな。
「一か月間試して様子を見ます。各自営業を工夫すること。聞いてくれれば私も力になるわ」
「今この店の課題は一人一人の営業力の強化。だから、終業してから希望者には私が営業の下かを教えるわ。金を稼ぎたい子は残って頂戴。」
そういえばテレサは、元トップキャバ嬢。俺と彼女で店を作ってきたといっても過言ではない。
サキュバス特有の男性を魅了する能力はもっていた。
だが、テレサはそれと共に名刺、しぐさ、日本のキャバ嬢を研究して自分なりの営業力を磨いていった。
今は第一線を退いたが、その奥義を後輩たちに教えようというのだ。
やっぱり持つべきものは優秀な部下だな。
いやまてよ?
俺は一体何をしてるんだ。俺がいなくても店回るんじゃね?
ふと浮かんだ恐ろしい思考。
いややめろ。それを考えたら心の何か・・・大事なものが壊れる。
今日もシフト管理をしたし、ごみ捨てもした。あと採用面接もした。
これバイトでも出来るのでは……。
いやいや俺のしているのはマネジメント。
そう自分に言い聞かす。
店の売り上げはあがるのかっ




