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襲撃 その7

 ハルはニッグとの距離を一瞬で詰める。しかしニッグはそれに反応して後ろに下がりながら銃の引き金を引く。


 銃弾は正確にハルの額に飛んでいくが


「嘘だろ」


 キーンと音が響いた途端、足元に縦にすっぱりと斬られた銃弾が転がった。


 ハルの右手には白銀の小太刀が、左手には萌黄色の小太刀が握られていた。


(いつ取り出したかは定かではないが銃弾はあれで斬られたってことか。どんな動体視力と反射神経してやがる!)


 3mも満たない距離から放たれた銃弾を刀で斬ることなんて不可能に等しい。


「驚きました。私から距離をとるだけでなく、同時に発砲してくるなんて」

「こちらの世界はぬるいと思っておったが、案外できる奴もおるの」

「サクヤはもう帰っていいよ。私が戦うからね」

「仕方ないの。次は戦う時に呼んでほしい、今回のようなのは特別」


 サクヤの目の前に真っ黒な靄が現れ、サクヤはその靄に入っていく。するとサクヤの姿は消えた。


「すいません、戦闘を遮ってしまって」

「いや、俺も色々と考えれた。まともに戦っても駄目だと」


 ニッグは懐から左手に銃を取り出し、すぐに発砲。一瞬遅れて、右手の銃も発砲させた。


 ハルは小太刀で一発目の銃弾をを斬る。すぐ二発目を斬ろうとしたのだが、斬った銃弾に二発目の銃弾が当たり、弾の軌道が逸れた。


 逸れた銃弾はハルの頭部へ向かい飛んでいく。


「殺ったっ」

「いえ、死にません」


 ハルは左手にある萌黄色の小太刀をハルの目の前に向けて手首だけで投げた。

 小太刀が手から離れると恐ろしい速度で銃弾に向かっていき、斬った。


 斬られた銃弾はハルの頭の両サイドを通過して、壁に刺さった。


「今ので殺れないとか化け物か」

「すごいですね。斬られた後の銃弾の位置を予測して発砲、それに当てて軌道をずらし、頭を狙うなんて。驚いて反応が少し遅れました」


 化け物め、ニッグは内心でもう一度言った。反応が遅れた様子何て一ミリも感じさせなかった。そもそも普通反応が遅れたと思った時には銃弾は頭を貫いている。


 ニッグは天井に深々と刺さった小太刀を見つめる。


「その小太刀何かあるな」

「はい。今刺さっている萌黄色の小太刀は私の身体から離れるとただ真っ直ぐ飛んでいきます。それは凄まじい速さで。飛んでいく方向は私が離す瞬間に力が加わっている方向です。そしてもう片方の小太刀は」


 ハルはニッグに向けて小太刀を投げた。あまり速くない速度で向かってくる小太刀にニッグは身体を横に傾けて避けた。


 小太刀はニッグの横を通過していく。ニッグはハルから目を逸らし、一瞬その小太刀に目を向けた。そして再びハルに目を向けるが、ハルはニッグの目の前にいた。


「クソ!」


 ニッグは両手の銃を一斉に放とうと銃をハルに向けようとするが、ニッグの首元に刃物が当てられた。


「なぜそれがお前の手元にある!?」

 

 ニッグの首に当てられている刃物は、先程ハルが投げた白銀の小太刀だった。


「この小太刀は私から8m離れると私の手に戻って来ます。戻ってくる際は空間移動なので私と小太刀の間に何があろうとも関係なく、一瞬で私の手に戻ります。勝負はつきました。降伏してくれますか?」

「・・・(この距離では俺が銃を放つより俺が斬られる方が速いな。やっぱり化け物を相手するのは無理があったな、降伏ってことは死にはしないか。だが任務を放棄するのも・・・、関係ないか!こんな奴らがいれば組織壊滅だろう)、降伏する」


ニッグは手から銃を離した。


「わかりました。では案内してくれますか?」

「どこに」


ハルは笑顔で答えた。




「それはもちろん宝珠のある部屋です」







ちょっと早く終わらせ過ぎましたかもです。他のキャラの戦闘も出したいのですがもう少し後です。


それと、閑話のエロゲ入手イベントを削除しました。もっと文字数を増やしてまた投稿します。



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