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襲撃 その3

  学校、屋上にて


「やばい、暇だ」


 九郎はトイレに行った後、教室へは戻らず屋上の給水塔近くで横になっていた。おそらくここに誰か来ると踏んで先回りしたのはいいもののテロリストが校内を占拠して1時間弱、誰も来ない。


「どうしよっかなぁ〜!もうイーナに任せて制圧してもらうか?その後、色々吐いて貰えばいいし。いやでも生きている中でテロリストの襲撃なんてレアな経験もう出来ないだろうからもうちょっとテロリストには頑張ってもらいたい。いやでも、流石に殺しは許容範囲外だから誰かを殺そうとしたら----」


 ドーン! と何かが思いっきり吹っ飛んだ音が響く。九郎が屋上の扉に目を向けると、黒人マッチョな男が女生徒を引き連れて入ってきた。


「そこに這いつくばれ」

「絶対に嫌よ」

「こっちは久々にまともな女とやれるんだ。お前、早くパンツ下ろして準備しろや!」



 生徒は男の怒声に体を竦ませる。その顔には恐怖がありありと浮かんでいた。

 その女の表情に男は愉悦を浮かべる。男の下半身はズボン越しでもわかるほど大きくなっている。


(うげぇ〜、気持ち悪いものを目にしてしまった。うえっ!吐きそう)


 九郎はひっひっふーと呼吸を落ち着かせる。


(てかあの女子の声どこかで聞いたことあるような?それも最近どこかで?気のせいか?)


「いやぁ、やめてよ」

「やめられるわけねぇだろ。さぁ早く股開け。それとも俺が無理矢理入れてやろうか?その方が痛いぞ」

「だ、誰か、助け」

「助けなんて来ない。それじゃあいただくとす--」


「あーっ!思い出した![君と見る7つの夢]の古木凛だ!あの名作の声優だ。けど名前までは覚えてないな?でもいい声だったから聞いたらわかると思っていたがあの作品以外全然見かけなかったから製作会社の人がボイス当ててると思ったがまさか同じ高校の人だったとは!いやでもあの作品出たの去年だろ?ということは18未満で声当ててたのか!それっていいのか?でも実際出演してるってことはありなのか?cv高校生で売れば多分変態どもが集まって来てすごい人気になりそうだな!あ、でも留年生って可能性もあるのか…」


 今にも最低な行為が始まろうとしたその時に不遜にも響くうるさく興奮した声音。

 その状況に男も女も固まった。

 しかし大男はすぐに正気に戻り、声のした方へ目を向ける。屋上の扉の上、給水塔と思われる物の横で仰向けで寝そべっている男が目に入った。


 何の変哲もない男子学生。男は見た目そう感じた。おおよそ授業をサボって偶然にも監禁を免れたって所だろう。


 男は警戒を解いた。それと同時に楽しみを邪魔されて怒りが湧き上がってきた。

 そして男は背負っていたアサルトライフルを九郎に向ける。


「おい、そこのお前!撃たれたくなければそこから降りて来--」

「いきなりですいませんけどサインもらえますか?いや〜、美少女ゲーム声優のサインとか貰ったことなかったんで、めっちゃ今嬉しいです!」



 男の背後から声がした。男は咄嗟に後ろへ向きライフルを構える。

 男は九郎から目を離したわけではない。しかし九郎は男の真後ろにいた。九郎はどこから出してきたのか、先程までなかった色紙とサインペンを女子生徒に向けていた。本人は頭を下げて。


「えっ!」


 その突然の出来事に女子生徒は驚きの声を上げる。


「おい!お前どうやって俺の背後に移動した!」

「古木凛めっちゃ良かったです!その声と演技、そしてシナリオと相まって最高でした。特に最後の夢から目覚めるシーン!もう涙が止まらなかったです」

「おい答えろ!」


 男は興奮から九郎に向けてライフルを乱射した。


「きゃー!」


 女子生徒はその音に耳を押さえてうずくまる。

 凄まじい銃声が辺りに広がる。


「うそだろ・・・」


 大男は九郎を殺すつもりで九郎を撃ったしかし、


「何も、いきなり撃つことはないだろ。なんでテロリストってのは短気な奴が多いんだよ。ついさっきあんたの仲間もキレてな。ちょっとは我慢を覚えろって」


 九郎は全身に銃弾を浴びたはずなのに何事もなかったように話す。九郎の体を銃弾は1つも貫いていなかった。そして傷1つついていない。


「襲われたしもういいか、イーナ、テロリスト全員眠らせて」

「何を言って・・・っ!」


 男は突然、目眩を起こしたのか、ふらふらとし始める。


「くそ、お前!魔術連合の者か!」

「魔術連合?何だそれ?」

「仕方ない」


 男は懐からリポ◯タンDらしき瓶を取り出し一気に飲み干した。すると、男はさっきの目眩が嘘のようにしっかりとした佇まいで立っていた。


「これは状態異常を無効化する。もう俺に催眠作用なようなものは効かない」

「へぇ〜、そんな便利な物が地球にあったんだな」

「そしてこれにはもう一つの効果がある」


 大男は突然九郎の目の前から姿を消した。


「え!消えた!」

「おお〜」


 そして九郎の背後に現れた。先の九郎がしたことをそのままに男は行った。


「今の俺は人間の限界を超えた力を持っている。速度も今までとは違い--」

「その話、長くなる?今忙しいんで、早く終わらせまーす」

「何を言っ---、なっ!」


 九郎のデコピンが炸裂した。


 男は薬によって動体視力も桁違いに上がった。今の自分に勝てるやつなんて世界でもそうそういないと自負していたが、自分が認識することも出来なかった。


「取り敢えず、これで大丈夫、と言うわけでサインください」












大変忙しいため時間が全く取れません。再来週には投稿できるとは思います

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