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11.緑の者たち

 アンドリューとオ・カメと私。

 今とても幸せな時間を過ごしているの。

 だって!しばらくの間は水の配給がないらしくて、私達は悪魔の道具の下に隠れなくても良くなったの。

 

 だから今も。

 うふふふふふっ、ふふふふっ。

 私達はお城で優雅な香りに包まれて過ごしているの。


 「アンドリューッ!オ・カメ、とても素敵な香りが私達を包んでいるわ。今日はずっとここにいましょうか?それとも、あちらの領地に行ってみる?」


 「カメ子さん、今日はゆったりとここで過ごしましょう。カメ子さんが見つけてくれた素晴らしいお城でカメ子さんのような優雅な香りに包まれて幸せを噛みしめたい気分なんです」


 「アンドリューーッ!なんて素敵なの。アンドリューの言葉には高貴さだけでなく優雅さと温かさが溢れているわ。高貴な幸せに溺れそうよ」


 「カメ子さん、いつもいつも本当にあなたは素敵だね。それになんて優しいんだ、あまり僕をほめ過ぎないで、情けない僕が恥ずかしくなるじゃないか」


 「アンドリューッ!謙虚で素敵な私の王様はいつも幸せをもたらしてくれるのね。高貴な喜びが止まらないわ」


 「……」


 オ・カメはいつも恥ずかしそうに下を向いているけど、私達が仲が良すぎて恥ずかしいのかしら?きっと高貴なてれ屋さんなのね。なんてかわいいのかしら。


 高貴な幸せをせっかく噛みしめていたのに、あまり優雅さのない品のない羽音が響いて来たの。イヤだわ何の羽音かしら?

 ―――ブボッブブブボッブボーンッブブブボーンッ、ドババブボーンッ


 なんて嫌らしい音なのかしら。


 音がする方を見てみたら『緑の者』と呼ばれる連中が隣の領地の果実にたかっていたの。

 いやらしい音を立てて実に吸い付いている姿を見たら、気味が悪くなってしまったの。

 緑の者たちの中には、自分達と同じ色をした長い実にたかっている者もいて、かなりの数が実を吸っていたわ。


 私は別に羨ましかったわけじゃないのに、緑の者が近づいてきたの。


 「汚い色の者よ。ほしくなったのか?でもやらない。これは俺っちのだ、やらない」


 緑の者の話し方ったら!なんて乱暴なのかしら。

 いつもアンドリューと過ごしているから私は忘れてしまっていたの。こうやって相手を脅す者のことを。


 緑の者は言ったわ。

 「汚い色の者よ。お前の相手は汚い上に足が遅い。みっともない。お前も変」

 「そうだそうだ。つやつやしていない。汚い。だからこっちに来るな」

 「そうだそうだ。そこにいろ。汚い色の者よ」


 なんてことでしょう!

 高貴な私達に向ってそんなことを言うなんて!

 いやらしい背中をしているのはどちらなのかしら?

 ぴかぴか光っていやらしいわ。


 「背中も光らない。汚い。実はあげない」


 本当になんてひどい者たちなのかしら。

 つい覗いてしまったのがいけなかったわ。私としたことが高貴な身でありながら恥ずかしいわ。

 私は何も言わずに戻ろうとしたの。

 その時だったわ。


ーーー『凍結持ってこい』

ーーー『おう!』


 ―――ズシューッジューッツジョワーッ、ズズズッブワッ

 

 恐ろしい音が聞こえたと思ったその時。

 隣の悪魔が緑の者たちを冷たいかぜで飛ばしたの。

 緑の者は飛ばされた者もいれば、そのまま動かなくなった者もいたの。

 それからが恐ろしかったわ。

 隣の悪魔はさっき私に酷いことをいった緑の者を踏みにじったの。


 私はすぐに身を隠したの。

 そして言ったわ。

 

 「アンドリューーッ!オ・カメ!絶対に、絶対に、あそこの領地に近づいたらダメよ。冷たい風に吹き飛ばされて踏みにじられてしまうかもしれないわ」


 「カメ子さん!なんて恐ろしいんだ。あなたが見つからなくて良かった。お願いだから勇敢な冒険心を少しだけ抑えてくれませんか?僕は心配で胸が張り裂けそうだよ」


 「アンドリューッ!ごめんなさい。私、しばらくお城でゆったり過ごせると思って調子に乗ってしまったの。これからは気を付けるわ。今日明るいうちはローズゼラニウムのお城で過ごしましょう。そして、暗くなったら……今日もまた、あの木まで飛んでたっぷりごちそうをいただきましょうね」


 「そうしようねカメ子さん。僕たちの冒険と食事は暗くなってからなんだからね」


 「暗いから素敵なこともあるわね。アンドリューーッ!オ・カメ!明るいうちは優雅に過ごして高貴な幸せを満喫しないといけないわ」

 

 「そうしようねカメ子さん。さあ、ゆったりと過ごしましょう」


 「アンドリュー……緑の者たちが言ったのだけど。あの者たちが私のことを『汚い色の者』って。私、とても悲しかったわ。とても、辛かったの。アンドリュー……なぜか、高貴な悲しみが止まらないの」


 悲しみが止まらない。


     ◇◇◇◇◇


 緑の者たち――カメ子を傷つけた緑の奴らが最近活発です。

 きゅうりやトマトを狙ってやってくる奴らのせいで不愉快が止まりせん。


 ツヤアオカメムシというらしいですが、ぴかぴかしているだけでなく、どうも図々しい態度で玄関に居座るのでクサギカメムシのような愛嬌すらありません。

 奴らはなぜか自信を持っているように見えます。可愛いカナブンにでもなったつもりなのでしょうか?

 マットな色味の背中を持つクサギカメムシのほうが可愛らしいとワタクシは思うのですが……


 さて、この緑の者たちが狙う果実や野菜類。

 ワタクシはこの夏、果実も野菜も作っていませんが、作る場合はネットで覆って育てるつもりでいます。

 百均の大判洗濯ネットを利用した『虫よけプチカバー』を手作りすれば、葉物野菜も実のなる野菜も安心して栽培できるのですが、この夏ずっと腕を痛めてしまったワタクシには難しい状況でしたので諦めました。

 シソやレタス類を清潔な環境で栽培し、新鮮なものをいつでも食べられる環境があれば素敵なのですが、なんといっても蝶や蛾の子供が苦手なので決心がつかず、また手作りカバーを作る気力がわかず、チャレンジが先延ばしになっております。


 栽培自体好きなので何か新しいものを栽培した時に、成長日記のようなものを付けたいと考えています。


 うちの高貴なカメ子が、奴ら緑の者たちと行動を共にしているのを見たことがないのですが、やはり誇り高い領地に住まう者たちには緑の者の持つ図々しい態度が我慢ならないようです。

 

 ――――――――――――――――――


 【今日のおすすめ情報】

 手相に興味がある方はいらっしゃいますでしょうか?

 ワタクシはかなり凝っておりまして、二週間ごとくらいに手相の写真を撮り、その変化を記録しています。

 かなり線の多い手なのですが、面白いくらいに変化していきます。

 伸びたり濃くなったりするので不思議ですよ。

 ワタクシは解説がわかりやすい本を購入し、またYouTube等でも参考動画を見たりしますが、自分の手ほど面白いものはありません。

 驚くほど短期間で伸びることもあれば、届いてほしいところまでいつの間にか伸びてくる、といった手相の進化をみて、自分の現在の状況と手相、そして本の内容を照らし合わせて楽しんでいます。

 生年月日とは違い、自分だけのもの。他とは違うただ一つのもの。

 結構面白いのでおすすめいたします。


 ではまた。

 

 お読みくださりありがとうございます。

 カメコの週初めがやってきました。

 週末または週初めに投稿しているのですが、また一週間が始まると思うと憂鬱です。

 早く宝くじが当たって仕事もせずにのんびり暮らしたいものです。

 それではまたお会いしましょう。

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