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一週間後

 放課後の教室。西日が差し込み、机の上に長い影を落としていた。

 窓際の席に座る私は、ノートを閉じながらぽつりと口にした。


「ねえ、もし一週間後に地球が滅亡するって言われたら、何する?」


 隣の席で鞄をまとめていた彼が、少し驚いた顔をした。

「急だな。どうした?」

「昨日、そんな感じのCMやっててね。気になったの」


 彼はしばらく考え、机に肘をついて言った。

「そうだな……最後くらいは家族と一緒にいるかな」

「そっか。真面目だね」


 私は照れ隠しみたいに笑った。

 今度は彼が聞き返してくる。

「じゃあ、お前は?」

「私? ……そうね、好きな人に気持ち伝えるかな」


 彼の手が一瞬止まった。

「へぇ……誰?」

「……秘密」


 窓の外から、部活の声が響いてくる。


 沈黙が気まずくなり、私は思わず口を開いた。

「一週間後に教えてあげる」


 自分でも、何をどう伝えるつもりなのか分からない。

 風に揺れるカーテンの音だけが、やけに大きく耳に残っていた。

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