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episode6.念願のパン屋!

ようこそ!えけて。と申します!

初めての小説なので、温かい心で楽しんでいってください!



昨日からお預けを食らっているランドンおじさんのパン屋へと向かった。


店へ行く道で前来た時にお世話になった家族と出会い、その時まだ小さな子供がもう大きくなっていることに時間の流れを感じさせた。

子供に改めて自己紹介をして少し会話してまた道を歩いた。


縁があった人たちは自分のことを覚えててくれており、話しかけてくれるので楽しい道なりだった。


「ここの人もやっぱりあったかいな〜」

 

どの街でも獣人族は珍しいわけではないが多くもない。

特に治安が悪いところでは獣人狩りなどがあり道を歩けないこともある。


この街は基本騎士の人が見回りをしており、冒険者ギルドなど自警団も多いため治安はいい方だ。

また、魔法師育成機関や、禁書を扱うため大陸一の防御力を持つ図書館、妖精の国との道も近くにあると聞く。

そのため王都の中心部は騎士や憲兵、魔法師などが多く安全なのである。

安全が故、住民は基本的に外の人にも優しいのだった。


「ふんぬふふーんふん、ここをまがればぁ〜〜〜」


ケットはご機嫌に鼻歌を歌いながら目的地に着いた。

昨日も来た小さな広場

中央には噴水があり、周りにはお店や大きな建物へ続く道。

スキップをしながら広場を歩き目的のパン屋の目の前までついた。


「今日はやってる!やった〜〜」


昨日やってなかったこともあり、少し不安だったが無事開店していたので一安心だった。


「なんだい、騒がしいと思ったらケットかい」


「!!おばさん!」


カランカランと鳴ったと思えば中からパン屋のおばさんが出てきた。


「久しぶりだね、元気だったかい?」


「元気!ちょー元気だった!

おばさんもおじさんも元気??」


「あぁ、元気でやらせてもらってるよ」


「そっか〜よかっ——

「外で話してないで中に入っておいで」


おばさんと店の前で話していたら、今度は

この、ランドンおじさんのパン屋の店主であるおじさんが出てきて、中に入るように促した。


ここは現店主のおじいちゃんから続いているパン屋で、家族経営で、今3代目である。


「おっじさーーーん!元気そうでよかった!」


ケットはそう言いながら店内へと入っていった。

それに続くようにおばさんも中へと入った。


「わぁぁ、種類増えてるね」


何食べようかな〜と悩んでいたが、ふと、昨日お休みだったことが気になり聞くことにした


「ねぇー、昨日お休みだったけどなんかあったの?」


珍しいねと続けながら目の前のパンから目が離せないケットだった。


「最近になって定休日を作ったんだ」


おじさんは答えた。


「息子がここを継いでくれると言ってくれたんだがね、今大陸中旅してパンの修行とか言って出てってな、

たまに帰ってきては試食会をするもんだから、急に帰ってきても時間作れないだろ?

だから日にちを決めてその日に帰ってきて家族で過ごそうと思ってね、試食会も兼ねてね」


今度はおばさんが説明してくれた。


「ほえ〜、行動力すごいな!

会えるの楽しみにしてたけどまた今度だね」


「ケットに懐いてたからね、

今度来た時立ち寄ったこと伝えておくよ」


「多分悔しがるだろうね」


おばさんはにやにやと、おじさんは眉を下に下げて笑っていた。


その間、ケットはパンに夢中だったからそれも込みでのおじさん表情だったかもしれない。


今食べる用にサンドを一つ。

それだけでは足りず、カスタードパン、チョコパン、

さらにチーズとハムの乗ったフランスパンも手に取った。

夜用にはソーセージのパンとフランスパン。


——気づけば、大きなカゴにいっぱい入っていた。


久々に来れた喜びからたくさん買ってしまったが、昨日食べれなかったのもありそんな日があってもいいやと考えた。


「また随分たくさん買ったね」


「ここのパンめちゃ美味しいからこんなのペロリだよ」


「嬉しいこと言ってくれるじゃないか!おまけにラスク、少しだがつけておくね」


やったーとケットは喜びながら

紙袋にパンを詰める様子を眺めた。


その時ふと、昨日食べ損ねてないな、食べたな?そういえば食べたじゃん。と思い出していた。

お世話になったユーストマを思い浮かべながら、ここの図書館ってめちゃくちゃすごいんじゃなかったっけ?あれ?っと考えていた。


「ケット?悩み事かい?」


「いや、そんなんじゃないけど、昨日ここのパンそーえば食べたなって」


そこであった人のこと思い出してた!と伝えるも

ケットの何かを考えている顔が珍しく、声をかけてくれた。

そのままケットは昨日あったやつがーと話し始めた


「図書館の司書さんか…」


おじさんの表情が、ほんのわずかに曇った。

それを見て、ケットは首をかしげた。


「ここの図書館ってめちゃすごいとこだよね?」


そんなすごいとこの司書なんだよな〜?けど、楽しくなさそうだったとケットは溢した。


「あそこは少し特殊らしいんだ」


母さんから聞いたから詳しくはわからないけど、とおじさんは言った。

ケットもよくわからないので、深くは聞かなかった。


「このお店からも見えるだろ?

あの建物が図書館だよ」


ここから近いんだと教えてくれた。


「あれ図書館だったの!?かっこいい建物だと思ってたけど…全然知らなかった!」


目を輝かせながらずっと図書館である建物をみていた。

伝統ありそうな見た目で、でかい建物。教会のようなものか、もしくは貴族のものだと思っていたため近寄らなかったが、図書館と聞くと描きたい、と言う欲が収まらなかった。

さっきまでユーストマのことを考えていたが、すでにどこから描くか、正面はどうなっているのか、など絵のことばかりだった。


「ね!ねねね!あそこって誰でも入っていいんだよね!」


「あぁ、図書館は貴族も平民も関係なく、みんなが使えるよ」

 

「ちょっと図書館行ってくる!!!」


その勢いのまま、またくるといいのこし、パン屋を出た。

ケットは昨日の描き途中の絵の存在をすっかり忘れていた。

そして手元にも無いことにすら気づいていなかった。



それよりも

ケットはすごい=楽しいのイメージが強いため、

なぜあんなにも寂しそうだったのか。

なぜ苦しそうに見えたのか。

うまく言葉にはできない。

けれど、気になってしまった。


もう一度会えば、わかるのかもしれない。

そう思ったのが、少し。


あとは

図書館があまりにもかっこよかったから、描きたかった。

 

お読み頂きありがとうございます!

更新も頑張っていきますので、よければ次も読んでいただけると嬉しいです

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