episode30.今日は俺のところに来いよ
どうも、えけて。と申します!
初めての小説なので、温かい心で楽しんでいってください!
スターべはごめんごめん、軽く謝る。
「ま、とりあえずここに入れたからよかったじゃん
この村で1番安全だし!ちょっと回ろーぜ!」
「ここ以外にも入れる場所あるの?」
「あぁ!ここは受付だけで、休憩スペース兼待合室的な役割のがあるんだ!そっちいこーぜ!」
「おぉ、そっちも行ってみたい」
ならいくぞーと、また手を引かれながら着いていった。
あまり下は見ないようにしながら、周りをキョロキョロと見渡し、人と目が合うと軽く会釈をした。
壁という境目はなく、受付の裏に大きな本棚。
その目の前には円形の何か、その下に大きな地図
扉はないが、ここからどこに行くのだろうか、とワクワクしていた。
「よし!ケット〜ここに手かざしてみ?」
スターべはあるところで立ち止まり、ここ、と指を刺した。そこには星の形をしたキラキラと緑色に光っている魔法道具が宙に浮いており、その横にも同じようにちょっと距離を開けて青と白と赤に光っているものがあった。
「ん?これでいい?」
ケットは言われるままに、そこに手を翳した。
すると、可愛らしいメロディーな流れた
「おおぉ、すごい!!」
目の前にはワープゲートが現れた。
中が見えるようになっており、その先には緑の綺麗な芝生が広がっていた。
「すごいだろ〜、魔法塔に相応しいだろ」
にやっと笑いながら、手を引きワープを潜った。
そこには見えていたとおり、芝生があり、椅子はキノコの形だったり、切り株だったりと森を感じられるデザインになっていた。
そして、上を見ると青空になっており、本当に草原にいる気分だった。
「……すっご……えぇぇ」
(描きたい…村も空もここも全部描きたいな…)
「ここは本物の空じゃなくて幻影魔法で作ってるんだけど、魔法って言われても信じられないよな
…この村って森はあるけど、ここまで広い空と地面ってないんだ」
スターベは少し入ってきた場所から移動し、地面に寝転んだ。ケットにも地面に座るように促した。
そして、防音魔法をかけてくれた。
「この村って、小さいから地上だけだと住居とかの場所が足りなくて木の上とかにも建物建てたり、橋作って道にしてるから、上見上げてもいっぱい視界に映るし、
森は木がたくさんあって、それはそれで心地いいけどさ、
やっぱりこれだけ何もない!って広い場所
すっごい、爽快感だし、気持ちいいんだ〜」
「俺、ここも好きだからさ
だからここに案内したかったんだ」
スターべは寝転びながら手足を大にしていた。
ケットは体操座りで、上を見上げ、気持ちいい空を眺めていた。
「村もここも、全部…本当にいい場所だね
案内してくれてありがとう」
「おう!そういえば、ケットの旅の目的って聞いてなかった、なにしてんの?外ってどうよ」
「あ、そっか
話途中でアジュきたもんね」
思い出し、その後怒られている2人を思うと自然と笑みが溢れた。
スターべも思い出したようで、そうだったなと言う
「俺はね〜絵を描きたくて旅してるんだ〜
5年くらい旅してるけど、やっぱりまだまだ行けてないところがたくさんあってみたいところもたくさんあって
死ぬまでには全部見た!全部描いた!って言えるようになりたいなって」
「え!?ケットって絵描けんの!?すげぇな
5年まわってもまだまだなんだな、外ってやっぱ広いな〜」
「けど、こんな魔法塔初めてみたよ」
笑いながら、今まで旅してきた場所を思い返しても、ここまで自分の常識を覆される場所は初めてで、ずっと新鮮だった。
「な、な、な!なんか外の絵あんの?ケットの絵見たいんだけど」
急にガバッと起き上がり座っていたケットはの肩を揺らした。
「うぁぁ、あ、ある、ある、け、ど……ちょ、いっ、一旦、手、手放し、て」
「あぁ、ごめん」
「ふぅ、ここに来る前に描いた夕日と畑ならあるよ〜」
ちょっとまってねー、とカバンを開ける。
カバンに入るサイズに2つ折りにし入れており、
カバンから取り出し、紙を広げスターべに渡した。
「おおぉ、すげー、うまいじゃん、ちょっと意外だわ
てか、こことそう変わらない…?草原が畑になったくらいか!けど、広いな〜、すごい土地の使い方だな!」
「褒められた〜ありがとう
けど、この村にも畑あるでしょ?広くないの?」
「この村のは小さいよ
基本魔法ですぐ育つようにしてるから、小さくても問題ないんだわ」
「ふぇ、そこも魔法なんだ…けどあの美味しさの秘密がそこにあると思うと、魔法って偉大だ…」
「だろだろ〜小さい頃から魔法について学ぶから、ここに住む人はみんな使えるんよ、もちろん俺も!」
「スターべって真面目に勉強してたの〜?信じられなーい」
ケットはさっき意外と言われた仕返しにとニヤニヤしながらスターベを見た。
「いや〜、真面目かと言われたら違うけど
魔法については勉強したぜ、魔法だけは」
「あはは、スターベっぽい!」
ケットとスターべはまだあって間もないのに、何となくお互いのことがわかるし、話しやすく、一緒にいて楽しいと感じていた。
「最初に声かけてくれた人がスターべでよかった!」
「俺もケットに声かけてよかった!最初は珍しさで声かけたけど運命だったんだな!」
お互い、真面目に伝えたが、我慢できず笑ってしまった。
運命って、それはちょっと、など、軽口を言いながら笑っていた。
防音魔法をかけてくれたこともあり、気にせず笑い合えた。
「はーー、笑った笑った
絵もういい?しまっちゃおうかなって」
一通り笑った頃に、もういいかなと思い絵を回収しようとした。
「えー、私へのプレゼントでしょ、運命のあ、な、た♡」
スターベはさっきの続きと言わんばかりに、大事そうに絵を抱えた。
急に変なことを言うもんだから、ケットはまた笑いそうになったが、先にスターベが笑いながら
冗談だわ、と笑った。
「けど、本当にいい絵だから、くれるならマジで欲しいわ!」
「気に入ってくれたなら、全然!もらってもらって〜!そっちの方が絵も嬉しいよ」
ケットはスターベが気に入ってくれたことが意外に思いつつも、とても喜んだ。
「えっ!?まじ!?いいの!!??
いくら?いくら出せばくれる?!?!」
「あげるってば〜!パイとか案内してくれたお礼になればそれでいいよ!」
「マジか〜!マジでいいの??本当にもらうよ?あとで返してって言われても無理だよ???」
「いいよってば!!」
スターベは立ち上がりくるくると絵を抱きしめながら回った。
そんなに気に入ってくれたんだ、とこっちまで嬉しいと思いながら
側から見たら急に踊り出す変な人に見られてないか?と周りをチラ見したところ、やっぱり好奇な目で多少見られていたため、すぐに座らせた。
「まじでありがとうな!
ここと似てるのに、全然違う場所で、しかも夕日!
この場所って青空だけしか見れないからさ!夕日なのがすげー好きで!!
早速部屋に飾りにいこーぜ!」
「せっかくだしそのまま泊まっていけよ!夜ご飯はアジュでも呼んでみんなで食べよーぜ!」
「ぜひ!!」
そういい2人は立ち上がり、この場所を後にした。
受付の人へとお礼をいい、世界樹兼魔法塔を出た。
森はきた時と同じ色で、景色だったが、森を出た村に入るとすっかり暗くなっていた。
(明日、ここ出る前に絵が描けたらいいな)
そんなことを考えながら、スターべの案内の元村を進む。
お読み頂きありがとうございます!
更新も頑張っていきますので、よければ次も読んでいただけると嬉しいです




