episode27.ミュッケバラムという村
ようこそ!えけて。と申します!
初めての小説なので、温かい心で楽しんでいってください!
窓際の2人席へと案内された。
ここの店員は全員エルフなど、精霊族なのだな、とトンガリ耳を眺めていた。
店内はまばらにお客がおり、時間を確認してみるとちょうど1番混む時間は過ぎていたらしい。
「はーい、これメニューね
えーと、本日のおすすめは〜、フレッシュトマトを使ったパスタだよ〜
注文決まったら声かけてね〜」
案内をしてくれた女性店員はそういい、別のところへと行った。
ケットは置かれたメニューを見ながら、普通のお店でよかったと、ほっとした。
メニューを開き最初のページから見てみると、
野菜などのメニューが多かった。ランチ、ディナーと分かれておりランチメニューもたくさん量が入ってる割にはお値打ちだ。
少し周りの人の料理も見てみると全てが美味しそうだった。
ケットはその中から、とりあえずおすすめは食べようと思い、他にも何かせっかくならと思ったが食べ切れるのか少し不安だった。
「すみませーん!注文おねがいしまーす!」
少々お待ちくださいと、奥から返事が返ってき、
待ってる間、メニューを眺めていた。
これを頼もうと、決めたはずなのにいざメニューを見ていると目移りしてしまう。
変えようかな、と悩んでるうちに
先ほどとは違う女性店員がきた。
「ご注文ですね、お伺いいたします」
「あっ!えーと、フレッシュトマトパスタと、コンポタージュ、それとバケットパン、それにつけるバターで!」
「かしこまりました、お飲み物は宜しかったですか?」
「あ!そこ見てなかった…、オススメとかってある?」
「お酒はお飲みになりますか?」
「飲まない!」
「そうされますと、当店で1番人気は野菜を使ったフレッシュジュースです、頼まれた料理とも相性がいいですよ」
「じゃあそれで!」
ケットはお願いします、といい
店員も、かしこまりましたと綺麗な笑みで返してくれた。
料理がででくるのが一層楽しみになり、せっかくの窓辺なこともあり、外を眺めながら料理をまった。
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「お待たせ〜ご注文の品で〜す」
席まで案内してくれた女性が注文した料理を全て運んできてくれた
ケットは結構な量だったこともあり、一度に全てを運べることに驚いた
「えっ!すごい!そんな量1人で…!ありがとう!」
「こんなの普通じゃん?なんなら少ないほーだよ〜
けど、褒めてくれてありがとね〜
ゆっくりしていってね〜」
全てテーブルに置き、手を振って去っていった。
ケットはすげぇーな、と改めて思いながらも、今は目の前の美味しそうなご飯、匂いですでに美味しいと確定しているようなものだった。
それに合わせてお腹もなった。
「絶対おいしいやつだ…いただきます」
まずは何から食べようかと悩みながらもやっぱり、パンを一口齧った。
「うっめぇぇ!このパンめちゃくちゃ美味しいじゃん…!」
そして次にスープ、パスタ、と目を輝かせ尻尾を振り体が喜ぶのを感じながら食事をした。
「めちゃくちゃ野菜が甘い、果物みたいだな…」
最後にドリンクを飲みながら個々の料理がこんなにも美味しい理由がなんとなく感じ取れた。
「だろだろ〜ここの食材は全て一流!
野菜に関してすげーこだわってるんだぜ?」
「えっ?」
急に声が目の前からした。
聞き覚えがあるような、ないような。目線をそちらへ向けるとそこには
「スターべ?だっけ?」
「おっ!なんだなんだ!俺の名前知ってるのか?俺ってば有名人?」
やんちゃな笑みを浮かべながら少し照れている
このお店の前で声をかけててくれたエルフが座っていた。
「いや〜、あの親父殴ったと思ったら、冷水ぶっかけて起こすもんだからまた抜け出してきちゃったわ」
いやー、参った参ったと愚痴をこぼす
「結構いい音だったもんね〜サボってて怒られない?」
「え?怒られるに決まってんだろ〜?」
ではなぜここにいる?とケットはここまで意思疎通ができていないのがわからず、相手のことがわからなくなり
考えても無駄だ、そういう人なんだ。と思うことにした。
「けど、本当ここの料理美味しすぎるね!
野菜もめちゃくちゃ美味しいけど、パンも絶品だった!」
「おっ、パンは俺が作ってんだわ!いやー、いざ褒められると嬉しいね」
「えっ!すごいね!天才だ!!」
「もっと褒めてくれてもいいんだぜ!ほらほら〜もっとないのか〜」
なんとなく、酔っ払いの時のアメトリンを思い出す。
少し馴染みのある人に似ていることもあり、あしらうことにも躊躇がなくなった。
「あっ、そうだ!ここの村に着いて教えて?初めてだしたまたま着いただけだから全く知らなくて」
「そーや、そうだったな!
この村の名前はミュッケバラム。
一応エルフと精霊族、妖精族の合同の村だ!」
「へぇー、だからいろんな種類の建物があるんだ」
ケットはそれを聞いて街の建物が色々な種類だった理由がわかった。
「そうそう!そこも俺のお気に入りポイントだぜ」
「それ以外にも自然と一緒に育つ種族ばっかりだし、森を愛してる奴らばっかりだから、森からの恩恵もあって
ここは本当にいい村だわ」
スターべは手に顎を乗せ窓から村を見つめた。
ケットもそれに釣られて一緒に村を眺める
(森からの恩恵か…だからなんとなく懐かしく感じるんだな…けど、俺がいたところと全然違うや)
いろんな種族がおり、魔法を使っていろんなことをしている。
ものを持ち、洗濯物を乾かし、掃除をし
ここに住む人たちはみんな笑顔で、生き生きとしていた。
「……めちゃくちゃ綺麗だね」
「だろー?まじで自慢の村
つっても、俺ここ以外知らないけどさ!」
あははと笑いだすスターべ。
「いいじゃん!ここ好きならそれだけで!」
ケットも笑い返した。
そしてケットはお腹がいっぱいになった後にやることといえば絵。
初めての場所で絵を描かないなんて勿体無いことはしない
ここからの眺めの綺麗だし、もう少し街を見て場所を決めたいと考えていた。
「おーい、兄さん、兄さん!」
聞こえてる?とその言葉だけを耳が拾った。
「あはっ、すげーぼーっとするじゃん!
獣人の兄さんはどこからきたの?」
「あー、俺は絵をか「ちょっと〜バカーベ、ちゃんと仕事してよぉ〜」
ケットは何者かを答えようとしたが、
それを遮られた。
あ、やっぱちゃんとサボってたんだ、とスターべを見た。
声をかけてきた最初に案内してくれた店員は、ケットに近づきそのままふわふわサラサラな耳に触れた。
「私だってもふもふしたいし、話てみたいんだから〜」
「いや、アジュ、もう触ってんじゃん」
ケットは急に触られたこともあり、近づく気配などもあまり感じずそれにも驚いていた。
まぁ、耳ならと思いながらそのままにした。
「やっぱり獣人族って珍しいんだね」
「そうだよ〜全然出会わないから、みんなもうこのもふもふの虜だよぉ」
ケットはそれを聞き少し尻尾を丸め自分の足に絡ませた。
「あ、私アジュラっていうの〜よろしくね」
「俺はケット!アジュラよろしく!」
「ケット、ケットかー、あっならケッティーね、
私のことはアジュでいいよ、そっちの方が仲良くなれたみたいで嬉しいし」
アジュラは自己紹介をすると、ケットの後ろへと回り込み抱きついた。
ケットの肩に顔を乗せ、手は耳をずっと触っていた。
背中に女性特有の感触があるものの、特に気にすることもなかった。
「いやいや!今俺と話してたんだからアジュは仕事戻れよ!」
いや、しかもちけーし離れろよと言いながら
スターべは自分のことは棚に上げ、去れ!と騒いでいた。
「どっちもどっちじゃない?」
「ケッティーってば、言うじゃーん」
「いや、俺は村の説明だし?接客の一環だしー?」
すると大きな影が3人の視界を暗くした。
「……お前らというやつは…」
ゴゴゴゴゴ、と効果音がつきそうなくらいの影、そして声の主を恐る恐る3人は見ると、
そこには腕を組み、仁王立ちをしており、片手にはフライパン。
(わぁお、知ってる光景だー……)
パコーン!パッコーーーーン!!!
1回目は軽い音、2回目はとっても痛そうだ。
「こいつらが失礼しました」
ちょっとマスター痛いんだけどーー、と文句を言っているアジュラと、これまた気絶しているスターべ
では、と一礼し2人を連れて戻ろうとしているところ呼び止めた
「あの、もし…迷惑でなければ、
むしろ村のこと教えてくれるし、まだ話してたいって思ってたんだけど…やっぱり迷惑かな?」
ケットは連れて行かれる2人とまだ話したい気持ちと、やっぱり仕事中にはダメだよな、という気持ちで葛藤したものの、
マスターと呼ばれていたし、このレストランの長っぽいし、ダメ元だ!と聞いてみた
2人を掴んでいる男性は、少し考えたあと、
「このスターべという男でしたら今日の仕事はないので、むしろもらってください」
「えっ!マスタ〜私は?スターべだけずるくない??」
「お前はまだ仕事が残ってるだろ、サボるな」
「いやいや!スターべだってまだ退勤時間じゃないじゃーん、ずるい〜!」
ちょっとー、マスター?きいてる?と言うアジュラを無視して、
今度こそ『失礼します』とマスターとアジュは奥へと消えた。
そしてケットは床でまだ気を失っている、スターべを見た。
「……とりあえず起きるまでなんか飲もうかな…」
そう呟き、近くの店員を呼び、紅茶とミルクを頼んだ。
お読み頂きありがとうございます!
更新も頑張っていきますので、よければ次も読んでいただけると嬉しいです




