episode22.虹色のリンゴ?叫ぶにんじん?
ようこそ!えけて。と申します!
初めての小説なので、温かい心で楽しんでいってください!
チルジャバナを出てから、北へと進んだ。
元々チルジャバナはビエルーツェ国の端に位置しており、次に行く場所は隣の国である“ラーサルン国”であった。
ラーサルン国とは自然豊かな場所であり、村や小さな町が転々とあるだけであとは畑や森、山、川などが大半を占めていた。
そして、次に行く場所こそ
おそらくラーサルン国といえばの3本の指に入るであろう“虹色のリンゴ畑”であった。
皮は半透明であり、中が虹を切り取ったかのような綺麗なマーブル模様である。
だが、リンゴ自体が酸化するのが早く切ってしまうとすぐに色は無くなってしまう。
そのため色を楽しむためにはその場所に行かないといけないのだった。
そして、リンゴジュースにするとさらに甘味が際立ち、
そして仕組みはよくわからないが、色が混ざらず虹色として楽しむことができ、果実の時よりジュースにした方がより高価な物であった。
「久々にリンゴジュース飲めるの楽しみだな〜」
ケットは何度か訪れたことがあり、その度にジュースを飲んでいた。
そして、その畑自体ラーサルン国に入ると分かりやすく地図があり、しかもみんな知っているため誰かに出会えれば目的地に着くため、行きやすい場所でもあった。
(卵もあるから早く行きたいけど、怪我もあるしのんびり楽しもう)
帰りは急ごう、とケットは思いながら
道中の森の旅を楽しんだ。チルジャバナからはそう離れておらずすぐにたどり着くのも次の場所に選んだ決め手の一つであった。
大きな森を通り、見通しの良い場所に出た。
風が気持ちよく周りも畑ばかりで人も少ない。
森を通る間、たまに見かける密猟者や、冒険者
チルジャバナのこともあり、ずっとフードをかぶっていたため少し暑さもあり、風がありがたかった。
「この畑って、雄叫びにんじんのところか…!」
ケットがたどり着いたのは、ラーサルン国の特産品の1つ“シャルーフェンキャロット”と言う、口があるにんじんだった。
見た目は赤っぽいにんじんに、口だけがあり
衝撃を与えると叫ぶのだった。
撫でることで落ち着き、加工する際は水に浸してからにしないと耳がやられてしまう、
見た目はにんじんだが、実際には薬草の一種であった
「地面が振動してる…すげぇ」
地面の中で叫んでるのがいるからか、近くを歩くと地面伝いに声が聞こえてくるようだった。
畑自体は大きさもあり、それ以外にも食用の野菜などが埋められている場所だった。
「直売所だ…」
「うわぁぁ、どーしよ…欲しいけど、使い道もないし、けど珍しいし、えぇぇぇ」
ケットはそれを持ち帰りたい気持ちと、耳がやられる気がして嫌な気持ちと葛藤していたが、
直売所自体は家のような建物で、とりあえず中に入ってみることにした。
カランカラン
「いらっしゃいませ〜」
「お邪魔しまーす」
ケットは中へと入り、そこには水に浸けられているシャルーフェンキャロットがあったり、抜きたてですと、書かれている今は静かにしているモノ。
そして、シャルーフェンキャロットで作られた、お腹の痛みなどを直す激苦ポーションもある。
そして、アイスも売っておりケットはそれに興味を持った。
「おねーさーん!このアイスって苦い?」
「そうですね、少し苦味はありますが、なまで食べる時よりは全然美味しいですよ」
「ミルクや、りんごを入れることによって苦味は軽減はされてますが、すこし薬草のような苦味はやはり残ってますね、小さな子などにはあまりウケは良くないですね」
軽く笑いながら教えてくれた。
「完全に苦味がない!とかじゃないんだ…」
「そうですね、みなさん同じようなことを言ってますね」
「やっぱり気になるよね!おねーさん!これ一つください!」
ケットはそこまで苦くないなら一度は食べてみるのもアリか、と頼むことにした。
パン2個くらいの値段だな、と思いつつ支払いを済ませ
ありがとうございますと言いながら、アイスを作りに裏へと行き、すぐにアイス片手に戻ってきてくれた。
「お待たせしました〜」
「おぉぉ、見た目がすごい!」
出てきたアイスはピンク色の丸っこいアイス。
お皿の代わりにワッフルを少し円形にしたもので、
アイスにはシャルーフェンキャロットの形のクッキーが刺さっていた。
「可愛い〜!ありがとう!」
「お店でも食べれるので良ければどうぞ」
「ありがとう〜」
そう言ったものの、本日中には目的地へ行きたいため、アイスを手に持ったままお店を後にした。
虹色のリンゴ畑へ行くまでのおやつも手に入れて、ご機嫌なまま道を進む。
「可愛いけど、溶けちゃうから食べちゃおっ!」
いただきまーすと、一口食べてみた。
「……おぉ、なんか不思議な味…」
もう一口、二口と食べ進めるも美味しいかと言われたらワッフルやクッキーがとても美味しく甘いためいいアクセントにはなっている。
肝心のアイスはと言うと美味しさの後に後ろから苦味が追ってくるような不思議な味だった。
「意外にいけたな…美味しいかって言ったらなんとも言えなかったけど、ごちそうさまでした」
せっかく寄れた場所で初めてのものを食べれてとても満足はしていた。
そして歩いていると、虹色のリンゴ畑までの道なりの看板が見えてきて歩くスピードをあげたのだった。
お読み頂きありがとうございます!
更新も頑張っていきますので、よければ次も読んでいただけると嬉しいです




