episode19.保護区の中には何がある
ようこそ!えけて。と申します!
初めての小説なので、温かい心で楽しんでいってください!
_____そしてケットは空を飛んでいた。
(え、飛んでる…?!)
ケットは急に首が閉まる感覚がしたあと
地面を感じなくなり困惑した。
疲れや、痛み、感覚がわからないくらい麻痺しており状況がうまく把握できなかった。
それにフェンスを超えた際全身に電気を感じ、余計に体力を奪われた。
「ペェァ」
マントから声がした
そこに目を向けると上を見ており、嬉しそうにしていた。
それに釣られケットも上を見てみると
抱えてる子よりも10倍はでかいであろう2羽のストーンラバドだった。
自分はこの鳥たちに助けられたのだと気付いた。
「ありがとうな」
そういいケットは抱えていた子を撫でた。
逃がして戻ってきたのは自分を助けようとしてくれたのだと思い嬉しくなった。
フェンス近くまでこれていたため、密猟者たちも困惑してるうちにすぐに保護区の中に入れた。
そして運んでいる大人のストーンラバドと腕の子を観察して怪我がないのを確認した。
銃などの怪我がなくて良かったと安堵した。
少しの空中散歩を終えて
おそらく森の中心であろう場所へと下された
運んでもらってる間に少し体力は回復したものの、撃たれた場所が先ほどよりも熱をもち、痛みも増し地面へとに座り込んでしまう。
「助けてくれてありがとう」
座りながらでごめんなとへらっと笑いながら大人のストーンラバドへとお礼を言った。
大人の鳥は会釈だけし、少し距離を離したところでこちらの様子を伺っていた。
「お前の両親?ありがとうな
けど、狙いはお前だったんだから今後はここから無闇矢鱈と出ちゃダメだぞ」
「ペェ?」
ケットはまだ自分の近くにいる小鳥に話した。
小鳥は首を傾げながらこっちをみている。
言葉が通じているのかはわからないがいうだけ言おうと思ったのだった。
「けど、本当に助かった!」
小鳥の頭を撫でようと手を伸ばすと
森の中に隠れていた他のストーンラバドが動いた。
それにより、ケットは手を止めた。
(そうか、この子達にとって俺らは怖い存在だよな…長居したら申し訳ない…けど…)
ケットは周りを見た。
同じように他の鳥も警戒を解かずこちらを見ていた。
唯一、ケットに助けられた子供の鳥は
ケットの怪我を不安そうに見ており、周りをぐるぐると動いていた。
「ごめん、軽く治療だけさせてほしい
終わったらすぐ出て行くから」
血まみれの手を無理に動かして手を振った。
何もしないから、お願いと伝えると
1匹の鳥が森から近づいてきており
薬草を近くに置きまた戻っていった。
「…!ありがとう!」
それを肯定と受け取るとカバンから救急キッドを取り出し、もらった薬草で治療を始めた。
幸い弾丸は残っておらず薬草を当て、布で固定すれば良さそうだった。
持っていた水で手を洗い、完了させた。
その間子供の鳥はずっと心配そうに眺めていた。
たまに手伝ってくれるかのようにカバンからものを取り出したり、薬草を渡してくれたりとしていた。
「手伝ってくれてありがとな」
「ペェ!!」
早く治療も終わり早く立ち去ろうと経とうとすると、尻尾を思いっきり引っ張られた
「ッッッ!!!???」
狐の獣人の彼にとって尻尾は神経が過敏である意味弱点でもあった。
「い、いてぇよ…」
尻餅をついてしまいそのまま尻尾を大事に抱えた。
犯人である、その子はというと楽しそうに羽をタパタパとさせていた。
「あ、ちょ!もう行かないとだから!」
頭に乗ったりマントを引っ張ったりなど離してくれなかった。
見かねたのか、親鳥も近づいてきて
ケットの近くで座ってやりとりを見ていた。
「えっ!もう少しここにいていいのか?」
「ペェア」
「ありがとう!」
ケットと子供の鳥は喜び、顔を見合わせ笑い合った。
そして、子供の鳥はケットのカバンから画材屋道具を引っ張り出した。
それとユノアリスへ行く道で魔獣から貰ったツノを咥え、美味しそうに食べたのだった。
「えっ!お前!?それ貰ったやつ!!」
「ペェ〜」
食べた子供の鳥は体から力が抜けたように地面に寝転がった。
「食べて大丈夫なの?早くぺって、ぺってしなさい!」
ケットはその様子にびっくりして、食べちゃいけないものを与えてしまったと焦っていた。
力が抜けて、重たい子供の鳥を揺すりながら早く吐き出すように促した。
それを見て呆れたのか、大人の鳥がケットの方に前足をおき、首を振った。
焦っている様子がないため、大丈夫なのかな?とおもいケットも落ち着きを取り戻した。
「…何でもかんでも食べちゃダメだからな…?」
「ペェ〜ア」
「ちゃんとわかってるの?」
ケットは一緒に寝転がりゴロゴロしていた。
子供の鳥を抱き、森を見渡し、空を見た。
(今日天気良すぎ…さっき空飛んでたんだよな…俺)
「描きたい!!」
急に起き上がり、自分の気持ちを大きな声で言った。
それにびっくりしたようにケットに抱き抱えられていた子供の鳥も、近くで座っていた大人の鳥も反応した。
それに対して、何事もないようにケットは散らかされていた画材道具を集めに行った。
「描いてもいい?」
「ペェ」
「ありがとう〜!」
いいよ、なのかだめ、なのかわからないがこんな貴重な体験することはもうないだろうと、欲には逆らえなかった。
「ペェーハーー」
大人の鳥が、やれやれと言わんばかりに起き上がり、ケットのマントを咥えある場所に行こうとしていた。
「おっ?いい場所あるのか?」
そのまま連れられるように歩き、ある場所に着いた。
先ほどまでは開けた広場って感じの場所だったが、連れらた場所は木の枝など、葉っぱなどで寝床のように整えられた場所。
それがいくつもあった。
その中には、チルジャバナでも販売されている宝石のような卵。
そして、1つだけただの石のようなものが混ざっていた。
「おぉー、ここって寝る場所?いいの?みんな嫌がらない?」
他の鳥たちも一緒に移動はしていたものの、初めより警戒心もなく、近くにも寄ってきてくれるようになっていた。
鳥は頷き好きに過ごせというように、自分たちの寝床に戻るものや、飛び立っていくものがちらほら。
「ありがとう!場所借りるな!」
—————————
描いている間にも、子供の鳥は構って欲しそうにマントを引っ張っていたが、最終的に頭の上で一緒に絵を見るようにしていた。
途中描きたそうにしていたため、絵の具を手につけてあげ、紙を渡し自由にかいていた。
終わった後しっかり拭いてあげるなどしていたため、仕上がりに時間はかかってしまった。
宝石のようにキラキラしているのをどう表現しようかなどすごく考えながら楽しく描くことができた。
描いてるうちに他の大人の鳥も寄ってきては絵を見ていき、たまに食べ物を置いていってくれる。虫など果物を。
ありがたく果物だけ頂いた。
「んー!いい感じかな」
描き終えた頃には夜になっており、眠気が一気に襲ってきた。
鳥たちもほとんどが眠りについていたが、数匹は起きていた、
「このまま寝ちゃおうかな…はぁー」
あくびをしながら、今日1日のことを振り返ろうとした時
ここからの出方がわからないことや、エッグポーンのおっちゃんを思い出し、急に心配になってしまった。
「あっ、まって…ここでないと…!!こんなことしてる場合じゃなかった!!」
「ごめん!眠いところ悪いけど出口に連れていってほしい…!」
近くの大人の鳥に声をかけ、道案内をしてもらうことにした。
子供の鳥もケットが急に動いたため、一緒に起きついてきていた。
少し歩き、洞窟が見えてきた。
その洞窟は下へと続いており真っ暗だった。
「暗すぎない…?」
「ペェ」
道案内をしてくれている鳥は気にせず洞窟を進んだ。
それについていくと、頑丈な扉があり、そこには灯りがついていた。
そして近くには宝石の卵が並んでおりキラキラと反射してとても綺麗だった。
「おぉ、綺麗…」
「ありがとう、ここまで道案内してくれて」
お礼にと、ケットは持っていた絵を渡そうとしたが首を振られたため、そりゃそうか、と思いながら、干し肉を持っていたことを思い出しそれを渡してみると受け取ってくれた。
鳥はそのまま扉を思いっきり蹴飛ばし大きな音を出した。
「…びっっくりしたーーー」
ケットは飛び跳ねたあと、自分を落ち着かせるように胸を撫でた。
「怒ってる…のか?」
恐る恐る鳥に尋ねるとまた首を振られた。
様子を伺いながら、ご機嫌をどう取るか考えていた。
そして少ししてから扉が開く音が聞こえ振り返るとそこには人がいた。
お読み頂きありがとうございます!
更新も頑張っていきますので、よければ次も読んでいただけると嬉しいです




