↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
2/33

episode1.楽しい街の後の楽しい森

再投稿です

初めての小説なので広い心で楽しんでいってください



花屋を出て、闇に呑まれつつある街を後に

次の目的地へと歩く。

街を出て少ししたところで野宿をすればいいだろうと楽しく過ごした思い出を振り返りながら笑顔で街を出た。

出る際にいろんな人からお菓子やら少しのパンなど、食料もいただけたのでなんとかなる精神の元、旅路に着いたが

現在、絶賛迷子中だった。


「うぇ、あんま歩かない道だからわからないや」

(まぁ、進めば何かあるだろう…)

 

あそこの街は王都に訪れる人がよく訪れる場所でもあり、王都までしっかりとした道があり、

そこを馬車だと1日、歩くと3日ほどでつける。

だがケットは整備されている道ではなく森など、川などを歩いて王都まで行こうとしていた矢先の迷子である。


「やべぇ、さっきも見た気がするぞ…

だってさっきここにうんこあったもん!俺踏みかけたもん!同じ場所だもん!」


と、今迷っている森は迷いの森でも有名な森で朝は明るく日の光もあり道もわかりやすいが、

夜になると霧などが発生して旅人を惑わすことで有名だった。


また有名な話が一つ。

ここには霧の向こうからこっちへおいでと言わんばかりに手招きする人影が見えると言う。

その人影についていったら最後、帰ってくることはないと有名だった。


そんな迷いの森で有名なこの場所で迷子になるのも当たり前であり

普通なら選ばない選択を彼は選んでしまっただけである。


「やべぇ、俺うんこの隣で寝るのは嫌だからせめてもう少しいいところで迷子になりたい」


そう言いながらまた歩き始めるたが、結果は変わらず同じ場所に何度もたどり着いてしまった。


「なんか家とか、誰かいないかなー…

せめて動物でもいいんだけど…うんこと一緒は嫌だよーーーー」


1人森で駄々を捏ね始めていると、視線を感じた。

 

「…おっ!だれかいる!」


ケットは耳をピンっとたて、

尻尾は嬉しそうにブンブン振っていた。

そう。霧の向こうから誰かが手招きしていたのである。


「おーーい!俺迷子なんだ!次の街までの道知ってる??おーい!」


ケットは手を振って近づいてみるものの返事はなく、そして人影にも全然近づけない。

ずっとてをこまねいているし、距離も変わらないことに、不思議に思いつつその人影についていった。


「ついてこいってと?ありがとう〜」


そんな感じに呑気に考えその人影を追った。


 


「なぁ、なぁ〜?まだなかる?まだ遠い?」


「おーい、いい加減返事してくれよ〜」


静かな森の中、青年の足音のみで他には音もしない場所。

その人影はずっと消えずにどこかに導いき、歩くペースを合わせていた。

ケットは何も考えておらず、ずっと話しかけていた。

返事はもらえないが、1人で同じところをずっと歩いてるよりは誰かがいると言う感覚が寂しさや不安を紛らわしてくれた。


そのまま歩き、少し経った頃人影はふっと消えてしまい、

周りを見渡すとどうやら霧も晴れているようだった。

そこは大きな一本の木。

蔦を絡ませ、枝や葉は垂れ下がりゆらゆらと少し揺れており、木の下には夜空の星のように光る草が生えており神秘的な場所であった。


「なんだここ?

すっげぇーきれぇーーーー」


ポカンと口を開けながら辺りを見渡した。


よくみると小さな光の粒がその木の周りを飛んでいた。

森の中は暗く、どこかジメジメして木なども無造作に生えていたのと違い、

ここはキラキラしており、大きな木が一本あるだけで周りには他の木が生えておらず、綺麗な草など花が生え、動物もちらほらいる。

それにここには気持ちのいい風が吹いている。


「風気持ちいぃ…」


「獣人族の男の子だ」「ほんとだぁ」「青いね」「ほんとだね」


「うわぁ!?びっくりした〜」


この景色に見惚れていたら急に声が聞こえた。

1人ではなく複数のだ。

先ほどは人などおらず、自分しかいなかったしと思い

まさかと思い口に出した


「よ、妖精…?」


「僕らが見えるの?!」「すごいや!」


そこには妖精がこちらを興味深そうに見ていた。

目はいい方ではあるが、なぜかボヤァっとしか姿が見えない。

手のひらサイズの人の姿の羽が生えた人の形をしている。

緑の髪色で服も緑っぽい、草の服もしれないが。

色々な緑を目にしケットは関心深く観察していた。


「ねぇ、どーしてここにきたの?」

1人の妖精が訪ねてきた。


「あ、えっとー、んー??

なんか人が見えたから追ってきたらここに?って感じ」


どーして、と言われてもケットにもそれがわからない。

森で迷子になっていて、てっきり出口に連れていってくれるのかと思っていたらきづいたらこの場所にいたのである。

妖精たちは驚いたように青年を見ていた。


「珍しいね?」「けどこの子なにも力無さそうだよ?」「普通の狐だね」「けどいい子そう」


妖精達はその答えを聞き、ケットを見ながら何やらみんなで話していた。

妖精自体なかなか出会うことはできず姿や声を聞けるのも珍しい。

しかもここは妖精の住処であり、森の中心。

森を豊かにする代わりに森から守られている場所に人が来れること自体非常に珍しい


たとえば魔力が高い人や精霊族の血が入っていたり、

この森や別の森からの加護を持っているか、一時的にこの森に許可を得た場合。

それと____


「なら、この子は精霊樹が呼んだんだ」


「ん?精霊樹…さま?」


「そう!たまにね精霊樹様が人を呼ぶの!」


「へぇ〜、そーなんだな」


「けど僕らが見えない人もたまにくるの〜」

「だから君は珍しいんだ〜」「めずらしいーの」


森の中心の精霊樹に招待された場合。

そうではないとようもない者がこの場所に来ることもできないのだ。

精霊樹がいる森自体少ないが、

精霊樹は自然を愛し、妖精を愛す。

魔力が集まる場所でもある。

そのため純粋無垢な魂を好むことが多い。


本来は森の守護と言われる森本来の意思や力で精霊樹など隠したい場所を隠しながら人を近づけないようにしてあるため、精霊樹に招待される場合はケットが体験したように森の守護に力を貸してもらい

精霊樹がたまに気に入った人を気紛れに呼ぶこともある。


「??俺はラッキーってこと?かな?」


「レアなの〜」「ラッキーなの〜」

「お客さん〜!」「名前はー?」「なんでいうの?」


「読んでくれてありがとうな、俺ケットって言うんだ!」


「ケット〜!」「変な名前〜」「素敵!」

「よろしくね〜!」


「よろしく〜、

ここスッゲェー綺麗な場所だな」


(描きたいな…)


ケットは周りを見渡しながらこの場所を描きたくてうずうずしていた。

こんな綺麗で、珍しく、なかなか立ち入れない場所で絵を描けることはそうそうない。

ケットの人生でも数回くらいしかないだろう。


「…なぁ、ここで絵、描いてもいい?」


「絵を描けるの?」「すごいね!」「描いて描いて〜」「よろしく!」「楽しみ〜」

妖精たちはバラバラに話した。

その時精霊樹が少し揺れたと思えば、

気持ちのいい風がケットの髪を揺らした。


「精霊樹様もいいって〜」


ケットは精霊樹や妖精たちから許可が降りたため絵を描き始めた。

地べたに座り、組み立て式イーゼルに紙を置き

動物や妖精なども描けるように描くものを決めた。

妖精たちに見られながらケットはこの場所を描くために集中した。

途中精霊達はこの森についてや精霊樹に自分たちのことも、たくさん話、絵を描かず談笑して脱線してしまうこともあったが、最後は皆楽しみだ、など線が曲がってるなど褒めたり笑ったりしながら絵を描かせてくれた。


 

すると1人の要請が尋ねた。

「ケットはさ、魔力高いの?」


「ん?俺は魔力あんまないよ

水をすこーし操れたり、綺麗にできるくらいかなぁ」


「えー?じゃ、元々家族に精霊族いたのー?」


「そんなこともないと思うけど?どったの?急に」


あまり人は訪れることはないため、妖精たちには興ケットに興味があった。


「別の森から加護もらってるから〜」

「珍しい!」「だから精霊族かなーって」


「そんなこともわかるんだ!森の加護はねー」


ケットは自分の話を少しした。

 

「俺が生まれた場所が森の中の小さな村だったんだけど、そこは年中雨で降ってないことが珍しいところだったからさ、土砂崩れとか、滑ったり落雷とか危ないから加護がないと生きていけなかったんだよ〜」


だから、小さい頃に加護をもらうのが風習だったと伝えた。


「そんなところもあるんだね〜」「危ない場所じゃん」


「確かに、ちょっと危ない所だったかも」

少し困ったように笑った。


「だけど、俺もう出ていってるし加護まだあるのか?」


「えー、加護はその人が罪を重ねない限り消えないよ〜」

「ケット悪いことできなさそー」

「だから精霊樹様はケットを気に入っているんだね!」「ケットはいいやつ」


「みんなのんびりな奴らだな〜」

その気の緩い返事をもらいながら話して、手が止まったままだったのでまた絵の方を向き筆を進めた。




 

———————————————

「できたぁぁぁぁ!」

ケットの大きな声はその場所に響き渡った。

ここにここに来てどれだけの時間が経ったのかもわからない、暗くもならず明るくもならず、まるで時が止まっているかのようなこの場所でケットはひたすら絵を描いていた。


「おわったのー?」「みせてみせてー!」「私にも〜」


絵を描き終えると精霊樹で休んでいた妖精たちもわらわらとケットの元に飛んで行き、みんなで顔を覗かせた。


「わぁ〜すごーい!」「キラキラしてる」「僕らがいるよ〜」「鹿のボォーギーもいる」「うさぎのビービも〜」


「やっとかけたぁ、これ俺が描いた中でも最高傑作!たのしかった〜」


ケットはそう言いながら地面に大の字で寝転がった。その近くには動物たちや妖精たちもケットにつられて近くで一緒にまったりしていた。


そしてそのまま目を閉じ夢の中へと旅立った。





懐かしい夢を見ていた気もするが、わからないまま

何やら外が騒がしく、眠りからも覚めようとしていた。

気持ちのいい風や、なぜか暖かさも感じ

ゆっくりと目を開けると大きな葉っぱの布団や枕がわりにと何やらちょうどいいサイズの丸太や、周りには動物たちが寄り添って寝ていた。


「あ〜起きた」「お寝坊さんだ〜」「おはよ〜」


「寝ちゃってた〜おはよ」

「これみんなが持ってきてくれたの?」


「そーだよー!ここの動物たちと僕たちで運んだんだ〜」「気持ちよかったでしょー?」


「おう!ありがとう!ぐっすり寝れた!」

妖精にお礼を言い


「お前らもありがとうな〜」

動物には頭など体を撫でお礼を忘れなかった。


「あ!俺そろそろ行くわ!」

ケットは思い出したかのように立ち上がりここを出て行くことを伝えた。

急に立ち上がったため動物たちはびっくりし逃げていってしまった。


「もういっちゃうのー?」「まだ絵を描いてよ〜」


「ごめんな〜すごい楽しいし、いい絵も描けるけど、この場所のはもう最高に描けたから!

次の場所で新しいもの描きたいんだ!」


ケットは笑いながら伝える。


「この絵お前らにやるからさ!それで寂しくないだろ?」


「え!いいの?」「私たちにくれるの?」「やったー!」「大切にするね!」


「喜んでくれるのが一番だ!」


ケットは絵をここに置いて行くことにし、自分はこの景色を忘れないように心に刻むことにした。

それにまた会いにこればいいと簡単に考えていた。


「精霊樹様も!ここに連れてきてくれてありがとうな!めちゃくちゃ楽しいし!すっげー!綺麗だった!!」


そう伝えるとまた風が吹き、木々がさっきよりもキラキラと輝きゆらゆらし始めた。

暖かい風に包まれながらケットは歩き始めた。


視界が先ほどのキラキラした場所から変わり、朝日が差し込む森に戻ってきたらしい。

朝になり明るいため道を目視できるケットは迷子にならずこのまま王都に迎えるだろうとまた道を進むのだった。


『ケット!またね!』

そんな声が耳に聞こえたような気がした。




妖精達はケットが帰った後もしばらくその絵を眺めていた。

すると、精霊樹の蔦がゆっくりと伸びてきてその絵を持ち上げ、蔦は大きな幹へと絡まりまるで額縁のように絵を固定した。

 

精霊樹自身がその絵を飾ったのだ。


「精霊樹様も気に入ったんだ」

「そうだよね!この絵すごいいいよね!」

「なんか」「あったかい」「優しいよね」


妖精達は感想を言い合った

その中には

「この青い狐の落書きがいいよね」

という声もあった。




 

———————————————

 

———森の中心。

精霊樹と妖精が住むこの場所に

一枚の絵が飾られていた。

風化しているのか紙は少しボロボロで、色も色褪せて入るが

そこには

真ん中に大きな精霊樹、葉っぱは大きくキラキラとしており、右には蔦が絡まっている。そのつたには白や黄色や青の小さな花が咲いており、周りには妖精が飛び、その小さな花を食べている妖精もいる。地面には動物が休んで皆が幸せそうな絵が一枚ある。


お読み頂きありがとうございます!

更新も頑張っていきますのでよければまた読んでいただけると嬉しいです

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。