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episode10.夜から次へ

ようこそ!えけて。と申します!

初めての小説なので、温かい心で楽しんでいってください!



ケットはバーを出てから教えられた宿へ向かった。

そこは綺麗な割に格安で小金貨1枚と銀貨少しで泊まれるとのことだった。

おそらくヴォルバス商会と関わりのあるところなのだろうと思いながら

せっかく教えてもらったのでそこに行くことにした。


少し歩き正門からの道沿いの所に教えてもらった宿を見つけた。

見た目も名前も言われた通りのところで、そこまで大きくはないが建物がしっかりしていて綺麗だった。

どうやら1階は食事処になっているようだった。



「お邪魔しまーす」


扉を開け声をかける。

食事処としても営業をしている様で楽しい空気が流れていた。

ケットは店を見渡し、受付があり人がいたため声をかけた。


「部屋1人分って空いてますか?」


「宿泊かい?部屋は空いてるが2人用しか空いてなくてな」


それでもいいか?と確認されながら

特に寝れればどこでも良かったため

問題ないことを伝えた。


お代は部屋が大きい分小金貨3枚だったが

普通はこのくらい支払うため気にしなかった。


「ここの階段上がって鍵についてるマークと同じマークが扉に書いてあるからそこ使いな」


「ありがとう!」


「こちらこそまいど

あー、あと朝飯食うことがあればここは8時からやってるからな」


「りょーかい」


ビシッと手をおでこに当て返事をしたあと部屋へと向かった。

借りた部屋へはいり、ベット2つと小さなテーブルと1人がけのソファのみ。


ケットは荷物を床におきベッドへと寝転んだ。

水浴びは頼めばあるがそんな気分にもならず、

そのまま靴も脱がずに仰向けになる。


「……」


天井を見上げる。

さっきまで賑やかだった街の音が、

遠くでくぐもって聞こえていた。


(……)


何か考えようとして、やめた。


ユーストマのことも、

バーで言われたことも、

頭のどこかにはあるが、うまく掴めない。


考えたくなった。


そのまま目を閉じ暗闇の中で、考えようとするも考えられず


そのまま意識が落ちていった。






———————————————


「……ん〜まぶじぃ…」


いつの間にか寝てしまっており、カーテンも閉めておらず

朝日が窓から入り込み目を覚ました。


「ふぁ〜〜ねみぃ、ねたのにねみぃぃ……」


ケットはベッドでゴロゴロしながらもう一度眠るか出かけるかを悩んでいた


(下でご飯…いや…今日出発したいからやっぱパン屋かなぁ…)


「…パン屋に行こう…」


行動を決めてケットはベットから起き上がり顔を洗うなどし、身支度を整えた。

全て終わった後、昨日沢山買ったパンを口いっぱいに詰め込み堪能した。


「よし!準備おっけい!」


荷物を持ち、階段を下りて宿の人へお礼を言い外へと出た。


(そーえば、今回は同じところしか言ってないな)


昨日も通った道を歩き目的地へと向かう。

ケットは元気よく挨拶をしたり、たまに見る野良猫を眺めたり虫をみてのんびりと歩いた。


パン屋が見えてきたところで、ちょうど扉が開いた

そこには見覚えのある黄緑色の髪に、図書館の服。


ケットは立ち止まり大きく息を吸って



「ユーーーーストマーーーーーーー!!!」


名前を呼び大振りで手を振った。

周りの人たちの方がびっくりしこっちを見ていたが気にしなかった。


だか、相手は振り返らずにそのまま行ってしまった。


「ん???聞こえなかったかな?」


「……」

「まぁいいか!パンが待っている!」


ケットは少し昨日のことがよぎり、少し胸がチクリとした。

だが、考えてもわからないことは気にしないことにした。


そのままパン屋の扉を開け、

この街をまた旅立つことを伝えたくさん次の目的地へ行くまでの本日分のパンを買って店を出た。


朝たくさん食べたが、買ったばかりのパンは出来立てで食欲をそそられた。

美味しいうちに1つ、と思いパンを齧りながら正門ではなく、あまり知られていない道へと向かった。

それはこの街の外れにある魔法学校の近くの道だった。

よくそこの先生や生徒が野外学習の時に使う森への近道だった。


そこは誰でも通ることはできるが、

学校に通っていないものは知らない道でもある。


ケットは森で迷子になってる際に野外学習中の教師からそこの道を教えてもらいよく使っていた。


「確かこの道だったはず…」


ケットは記憶を辿り道を進む

今回、昔聞いたことのある温泉地に行きたかった。


(あぁー、この前紙がないからって地図の裏使うんじゃなかったな…買えばよかったかな)


「まっ!ここまで来ちゃったし、歩いてればどこかに出るだろう」


人に出会えば聞けばいいと考えのんびりと旅へ出た。

お読み頂きありがとうございます!

更新も頑張っていきますので、よければ次も読んでいただけると嬉しいです

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