表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
12/45

ホワイトギルド

ポン、ポン、ポン

ギルドのカウンターで、ノエルは書類のハンコを押していた

失踪、討伐、追跡

「よし!今日も順調!全部【申請済み】完璧~♪」

喜びながら一息ついてお茶を飲む

「平和だなぁ~」


ふと昔のホワイトギルド(前の職場)を思い出す


――


「おはようございます!本日もよろしくお願いします!」

清潔感あふれる広いオフィス

観葉植物が置かれ、空調は常に快適

明るい照明、笑顔で挨拶を交わす社員


「ノエルさん、ちょっとこれお願い~あと応接室の資料作って?」

「ノエルさんって黙ってやってくれるし助かる~」

「ブヒっ!ノエルたん今日もかわいい!1時間じっくり話して依頼を決めたいブヒ」


完璧に仕事をするほど、雑務が増えていった


――


「今日から受付嬢に新人入るから、ノエルさんは資料作っておいて」

そうギルドマスターが言った

目の前に立つのは子供のような若い女の子

「わたし、ずっと受付嬢憧れでした~! ノエルさんって地味な仕事も完璧でさすが先輩!」

そんなある日事件が起こる

ブヒっ!ブヒブヒ!

倉庫で依頼書を整理していると騒ぎが聞こえる


「ノエルたんはどこブヒー!俺はノエルたんにしか受付しないブヒー!」

腐っても騒いでいるブタはBランク冒険者だ

現場に居るギルド職員では抑えられない

周りから懇願の目で見られ、久しぶりにカウンターに立つ


「あっノエルたん♡依頼受けに来たよ」


その日のうちにギルドマスターに呼ばれ「辞めろ」と言われた

お前が辞めれば、あいつも諦めて騒ぎを起こさないだろうと


こうして受付カウンターに立つなと言われ問題を起こし

カウンターに立てと言われたらクビになった


――


「ガチャ」

ギルドの扉が開く音で現実に戻る


入ってきたのは全身血まみれの常連さん

マスターが「あいつ最近頑張ってるな」と不思議がっていた


最初は無口だったが最近は口元が緩んでいる

「はーいおつかれさまでした 光ある所に闇が~?」

「……ある」

照れながら合言葉を答える

いつも合言葉をなかなか言わない

もう、こちらから言う事にした


ガコッ

「はーい奥へ行ってらっしゃーい」


まだ来てばかりだけど思う

「転職して良かった~」





――


ガコッ

「依頼完了しましたマスター うっっ」

マスターの強烈な殺気を浴びてうろたえる

「急に仕事熱心なようだ まさか何か特別な理由がある訳では無いだろうな?」


「はいっ!これからも任務だけを遂行します」

暗殺者らしからぬ真面目さで答える

「ふぅんよろしい下がりなさい」


ホワイトギルドと違い

ノエルにたかる虫は早めに駆除される準備がある

闇ギルドは福利厚生が整っている


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ