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底辺フィギュア作家の俺が不遇職の人形遣いになって異世界無双  作者: 国米


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窮地

「思い出して来た・・・俺は女神に転生させてもらって人形遣いレベル29という能力を得た・・・しかし、転生先として死んだ人間に体を貰うとは知らなかったな。」


転生というから、赤ちゃんとして別の世界に生まれるのかと思っていたが、予想とはかけ離れていた。

それにレベル29という能力があるのに死んでしまうとは人形遣いとはそんなに弱いのだろうか?

というかレベルやスキルの確認方法すらわからない。


「まてよ・・・そういえばなんでも数値で確認できる腕輪をもらったよな・・・もしかしてこれで確認できるのか?」


俺は左腕を見ると手首に吸い付くように腕輪が付いていた。

この形状・・・女神から貰った腕輪に間違いないようだ。

何をしていいかわからず、刻まれている文字を確認してみる。


「あれ?これは言葉・・・なぜか読めるぞ?」


見た事もない言語だったが、なぜか理解出来る。

貰った時にはわからなかったのに、謎である。


「す・・てー・・たす・・・・ステータス?」


ステータスといえば、ゲームで能力値を数値として表示するものである。

軽く触ると、文字が赤く光り目の前ににゲームのステータスウィンドウが表示された。



種族:人間 所属:冒険者 職業:人形遣い:レベル29 


HP50 MP60


力:8 知力:15 精神力:12 体力:10 器用さ:15 素早さ:10 運:13


スキル:傀儡レベル5 人形強化レベル5 範囲拡大レベル5 

    同時操作数+3 空間把握 防御壁発動 捕縛レベル3

    精霊憑依レベル5 意思疎通


レベルによる能力上昇:HP、MP、命中率、回避率上昇



女神の言う通り、レベルは29である。

ただ、比較対象がないのでこの能力値が強いのかどうかもよくわからない。


「なんか思ったより能力数値がしょぼいな・・・レベル30が限界でレベル29なら能力値が999とかカンストぐらいになると思ってたが・・・しかし、スキルは色々と覚えているな。」


どうもレベルを上げて物理で殴る!というゲームほど単純ではないようだ。

スキル効果はよくわからないが、うまく使えば脱出できそうな気がする。

使用するために、ステータスのスキル表示を押してみるが、実態はないらしく指が通り抜けるだけである。


「ステータスは能力値を見るだけのものか・・・スキルは覚えているわけだから、感覚でなんとかなるのかも?」


俺は目を閉じて精神を集中させる。

すると何かが体の中から湧き出てくる感じがした。


(なるほど、これがこの世界のエネルギー・・・魔力というものか。これを上手く使ってスキルを使用すすれば・・・試しに何か使ってみるか。)


人形を操作する関係のスキルは人形が手元のないから使えない。


(それ以外のスキルで使えそうなのは・・・《空間把握》・・・これなら使えそうだ。)


とりあえずスキルを思い浮かべてみると、勝手に腕が動き手を前に突き出す。

掌から魔力が放出されて、扉を通り迷宮内部へと消えていった。


(何だこのスキル・・・どういう意味が・・・)


すると、頭の中に何かが浮かび上がってきた。

迷宮の内部構造、そして魔物達の位置・・・一瞬だが全て確認する事が出来た。


(なるほど、これは周囲の状況や構造を確認するスキルか・・・。)


「今の状況を整理しよう。

確認したところ、入口に魔物が5匹いるのは変わらない。

置いてきた人形は破壊されているな・・・もう使えない。

仲間達の死体がない所を見ると脱出に成功したようだが、あの雰囲気からして助けに戻ってくる事は皆無だろう。」


つまり強引に突破は難しい・・・だからといってここで助けを待っていても餓死するだけという状況だ。

ただ、先ほど調べて分かった事だが、迷宮の奥に人の反応があった。


「迷宮の奥に人の反応・・・これは調べる必要があるな。」


さっそく探索を開始する事にした。

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