プロローグ
朝の日差しを浴びて、私は目覚めた。 まだ暑いと言うほどでもないが、涼しくも感じない、外の風を浴びつつ私は微笑んだ。
日課のログインボーナスを受け取る手も、今日はどこかゆっくりしている。 ーーそう、今日から夏休みだからだ。
私はモニターに向かう。 時々映る私の顔は満面の笑みを浮かべている。
ーーいや、それにしてもギリギリだったね! もう少しで赤点だったよ! 先生たちはまったく、授業中に熟睡したぐらいで、点数を下げるなんて! 少しは私のことを労って欲しいよ!
私はゲームと漫画にアニメ鑑賞、理想学園ファンクラブの推活に忙しいのにーー うん? 何か忘れているような? まあいいか!
「瑞稀? お客様が来たわよ!」
「こんにちは。 みずちゃん」
「舞香ちゃん! こんにちは! ゲームしようよ!」
「瑞稀! 遊ぶのですわ!」
「ミウミウ。 今日は負けないよ!」
「そうだよ! ミウミウには負けないよ!」
私たちは微笑みながら、ゲームで遊んだ。 気がつくと夜になっていた。
「あれ? ことねお姉ちゃんから電話だ! ⋯⋯うん! 今、みずちゃんの所にいるよ! ⋯⋯わかった、伝えるね!」
「⋯⋯ことねがどうしたの?」
「今からここに来るって」
「ことね様が! えっと。 私、失礼するのだわ⋯⋯」
そう言うと、ミウミウは逃げるように飛び出して行った。
ミウミウ。 まだ、ことねとの関係に問題があるのかーー
『こんばんは! 二人とも!』
「こんばんは、ことねお姉ちゃん!」
「こんばんは、ことね。 ⋯⋯それでどうしたの?」
『今から、舞香ちゃんと柳田家に行くんだよ!』
ことねの話しによると、桐原彩乃が今、柳田健太と一緒に行動していて、これから一緒に柳田家で当主とお話しをするらしいーー
「お姉ちゃん⋯⋯」
「大丈夫だよ。 きっと彩乃さんにも事情があったんだって」
『そうそう。 だから一緒に行こう』
ことねは、私に目配せしながら同調した、そのあと二人は柳田家へ向かうのだった。
「瑞稀? お客様は帰ったの?」
「うん、そうだけど?」
「あらら。 せっかくご飯を用意したのに⋯⋯あの子いつも美味しいそうにご飯を食べるから。 私、ついつい作りすぎちゃったわ⋯⋯」
ふと、食卓を見れば、大量の食事が並んでいた。
「ちょっと待って! 今、連絡するから」
私は慌ててミウミウに連絡を取るのだった。




