ミウミウの決意
「ご馳走ありがとうなのだわ! 瑞稀のお母様」
「こちらこそ。 美味しいそうに食べているのが見れて嬉しいわ」
私はミウミウに連絡をした後、彼女は家に再び訪れてご飯を食べていた。 とても満足した雰囲気で、私のお母さんと話しているのだがーー
ふと、私はミウミウの態度に違和感を持った。 私は彼女に声をかける。
「ミウミウ。 今日はこれからどうするの?」
「えっ? ⋯⋯そうですわね。 ちょうど貴方にお話ししたいことがありましたし、もう少し時間をいただいてもよろしいかしら?」
「うん、いいよ」
私はミウミウと一緒に部屋に戻る。 すると、ミウミウが少し戸惑った表情を見せながら、私に微笑んだ。
「瑞稀! 私の別荘に招待するのだわ!」
「別荘? ここから遠いの?」
「いいえ。 たしかに電車やバスに乗り継ぐ場所にある別の街だけど、そこまで遠くないわよ。 ⋯⋯そうなのだわ! 別荘の近くではこの時期にお祭りがあるのですわ! 一緒に楽しみませんこと?」
「ふ~ん、祭ね。 ミウミウはそんなに屋台のご飯が食べたいんだ?」
「当然ですわ! 後、それから色々な遊戯で遊びましょ!」
「うん、いいね。 私、そう言うの好きだよ」
「本当ですの? 嬉しいですわ!」
そう言うとニコニコ微笑むミウミウ。 私はふと疑問を口にした。
「それでさ、私の他に誰か行くの? ⋯⋯ことねとか」
ーーすると、さっきまでの笑顔がなくなり、部屋に入ってきた時と同じような表情をしたミウミウがいた。 私は尋ねる。
「ことねも一緒に行って遊ぶんだよね? みんなで遊ぶの楽しみだな! 彩乃とかも誘って⋯⋯」
「私たち二人でですわ⋯⋯」
「⋯⋯どうしてかな? みんなで遊ぼうよ!」
「ことね様はこんな遊び、楽しみませんわ!」
「なんで? 私の知ってる『ことね』はこう言う遊び好きだと思うけど」
ーーそりゃ、たしかに姫様が好きかどうかは知らないけどーー
ミウミウは、悲しげな態度で俯いてしまう。 これは、さすがにスルー出来ないよね、友達として。
「⋯⋯姫様は気にしてたよ。 ミウミウとの関係」
「え! ことね様が⋯⋯」
「きっと、ミウミウと仲良くなりたいんだよ」
「⋯⋯そうなんですの。 でも勇気が出ませんわ。 ことね様を楽しませることが出来るのでしょうか⋯⋯」
「ハァ。 違う。 違うよミウミウ。 大切なのは姫様が楽しむことじゃない、アンタが楽しむことだよ」
私がそう答えると、ミウミウは驚いた表情で私を見た。
「瑞稀? どう言うことですの? 意味がわかりませんわ」
「なんで私を招待しようと思った?」
「それは、一緒に別荘やお祭りに行きたいと思って!」
「どうしてかな? その理由は?」
「えっ? ⋯⋯楽しむためですわ」
「それは誰が?」
「そんなの、瑞稀と私に決まって⋯⋯」
「うん、そうだね。 ⋯⋯でも、このままじゃアンタも、そして私も楽しくない。 ⋯⋯きっと私たちがお祭りに行っても、心の底ではお互い不満が残るんだ。 たぶんそれは、アンタが一番理解しているんじゃないかな?」
私がそう言うと、ミウミウはしばらく考えたのち、私を見据えて声を出す。
「瑞稀! 私は⋯⋯」
「うん、どうした?」
「ことね様と一緒に別荘とお祭りに行きたいですわ!」
「よし! よく言ったミウミウ!」
「ありがとうですわ! 瑞稀」
ミウミウはその後、家に帰って行った。 彼女は私も一緒に別荘に来ないかと、誘ってきたが、それは断った。
私は、部屋の窓から空を見上げて願う。
ーーどうか、『三人』が仲良くなりますようにーー




