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倉石瑞稀と100の高校生活でやりたいこと  作者: Masa(文章力あげたい)
最終章

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倉石瑞稀の嘘だらけの物語 その9

 海外での大食い世界選手権を終えた瑞稀と美羽は、美羽の母・香織とその同行者の義明に見送られて帰国しました。そして瑞稀は帰国するや否や、「後回しにしたらきっと出来ないこと」を実行に移したのでした。


 ーーそれは、瑞稀がずっと温めてきた計画。


 だってそうでしょう? いきなりでこんな場を設けるなんてできる訳がないですから。


 瑞稀が制服姿の美羽を連れて向かったのは、なんと美羽がかつて数日だけ通った例の高校でした。 


 ()()()登校日で、「もう気にしていない」と引き返そうとする美羽を、瑞稀は強引に引っ張って校門をくぐりました。


 案の定、あの三人組が現れて挑発し、二人は校舎裏へ連れ込まれました。


 しかし瑞稀は怯むどころか、「櫻井美羽の孤独がわかるのか」「ミウミウを傷つけたことを絶対に許さない」と胸を張って啖呵を切り、自分は理想学園生徒会長、美羽は副生徒会長だと名乗ったのでした。 


 三人組は嘲笑するだけでしたが、そこへ校長までもが現れ、瑞稀に恭しく頭を下げました。 すべては瑞稀が事前に仕込んだ「登壇会」への招待だったのです。


 登壇会で瑞稀は、美羽が大食い世界選手権で優勝したことを発表し、実演として次々と料理を平らげる美羽の姿を披露しました。


 おにぎり、巨大ハンバーグ、ホットケーキ、アイスパフェと美味しそうに完食していく美羽に、会場は大盛り上がり。 


 終始悪態をついていたのは、熱気に取り残されたあの三人組だけでした。 


 登壇会は拍手に包まれて終わり、美羽はファンサービスに大忙しとなったのでした。


 三人組はまったく反省しておらず、瑞稀も「結局無駄だったみたい」と漏らしました。 


 実は内心ずっと怖かったという瑞稀(あの三人組が改心しないか)を、美羽はおんぶを申し出て労い、「いい思い出をありがとう。 私、貴方への愛で押しつぶされそうですわ」と真っ直ぐに感謝を伝えたのでした。


 ーーしかし、これは瑞稀にとっては好都合。 この世には正当防衛というものが存在しますよね? 


 瑞稀曰く、それを利用するつもりだったのです。


 瑞稀の思惑通り、懲りずに「残虐タイム」を企てた三人組の前は瑞稀たちに近づこうとしました。


 しかし。 その前に、ひとみとことねが立ちはだかり、彼女たちは今度こそ逃げ場を失ったのでした。


 「……おかしい。 おかしい? おかしい!」

 『瑞稀! 落ち着いてください!』

 「アイツらはなにをやっているの! 早く来いよ!」


 美羽と別れた後の帰り道。 瑞稀はナイフ片手に大暴れしていました。


 私の力で、周囲に人が近づかないようにしていましたが、バレたら通報ものです。

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