表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
倉石瑞稀と100の高校生活でやりたいこと  作者: Masa(文章力あげたい)
VSことね編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

240/243

駒が言うこと聞かないのも計画の内? ーーことね視点

 時は文化祭直前。 深夜の校舎の教室で、瑞稀とひとみたちは、最終調整の打ち合わせをしていたわ。


 これで、この打ち合わせも最後。 もはや、ここの常連になった瑞稀は、ひとみの隣にいたわね。


 「……では。 文化祭の開催の挨拶のタイミングで、映像を流します。 ……皆、首尾よく頼みますよ……」


 撹乱班、統率班、映像班、実行班。 それぞれに詳細を再確認していったわ。 ふと、ひとみは瑞稀の顔を覗き込んだわね。


 「瑞稀……お前は、なに惚けてんだ?」

 「ああ……美羽にとって、川端ことねの復活は、望んでいることなんだよね? でも、本当の彼女の性格を知ったら、美羽はショックを受けると思うな……」


 あら。 私の話をしているのね。 ひとみは、訝しんでいたようね。


 ーーあら、なにかしら瑞稀? そんなことない? 私たちは大親友だって?


 そんなことを私に言われてもね? 私には貴方と過ごした記憶がないし。 話を戻すわよ。 


 「……彼女は、一年前。 この学校を私物化していた。 生徒たちは、自由や休みすら与えられずに、生きるゾンビとして学校生活を送っていた……逆らった生徒は処罰。 みんなが、彼女の理想の駒だった……」


 瑞稀は、そう付け加えたわ。 


 まあ、ひどい言われようね。 もっとも、瑞稀は私を恐れて、自分の部屋で震えていただけだから、そう見えていたのでしょうね。


 ーーえ? カレーライスが大好き? そうだけど。 やっぱり、美羽と貴方の話は本当だったのね。


 「彼女の悪役令嬢っぷりを知ったら、美羽は幻滅するよ」

 「大丈夫だ安心しろよ……」


 ――ひとみは、こう考えていたわ。 美羽は廃人になるのだから、関係ない、と。 

 偉大なる神子様のために犠牲になるのだ、光栄なことだろう、と。


 「……なんだか納得いかないな?」

 「そうかよ。 ……もういい、本当のことを話すぜ」

 「……ひとみ? それってどういう……」


 ◇◇◇


 ひとみは家に帰っていたわ。 そして、部屋の奥にある像に歩み寄ったわね。


 「神子様……」


 膝が、勝手に折れたわ。 ひとみは、像に縋りついたの。 


 けれど、何も応えてはくれないわね。 当たり前だわ。 それは、ただの像なのだから。


 「会いたいよ神子様。 ……アタイは、ただ……貴方のそばに居たいんだよ。 ……それで、名前を呼んで。 アタイは恥ずかしがりながら、頷くんだ……」


 「アタイは……神子様と、友達になりたかったんだよ……」


 ろうそくの炎が、ゆらりと揺れたわ。 像の神子様は、何も言わない。 いつだって、ひとみを無表情に見つめているだけ。


 「……待っていてください。 もうすぐですから……」


 理想のためなら、ひとみは、どこまでだって堕ちるつもりなのね。 例え、他の娘の気持ちを利用しても――

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ