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倉石瑞稀と100の高校生活でやりたいこと  作者: Masa(文章力あげたい)
愛の檻編

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彩乃との初対面?

 なぜか転校生扱いになってしまった私。 見慣れた場所やクラスなのに、リセットされてしまった。 


 いつも、私のことを呆れた様子で見ていたクラスメイトが、私に優しく話しかけてくる。


 「倉石さん、困ったことがあったら言ってね」

 「大丈夫ですわ。 瑞稀には、私がいますので」

 「倉石! 運んであげるよ!」

 「大丈夫ですわ。 瑞稀には、私がいますので」

 「倉石ちゃん。 一緒にお昼ご飯を食べよう」

 「大丈夫ですわ。 瑞稀には、私がいますので」

 「⋯⋯」


 私がクラスメイトに話しかけられてると、美羽はあの暗い目と表情でクラスメイトを追い返していた。


 botのような発言ばかりを繰り返す美羽に、私が話しかけようとした時。


 「⋯⋯あの? お二人さんは仲が良いのですか?」

 「大丈夫ですわ。 瑞稀には、私がいますので」


 遠慮がちに聞こえた声。 視線を合わすとピンク髪の彼女がいた。


 ーー彩乃だ! 私は彼女の発言にデジャヴを覚えた。


 「すみません、突然話しかけてしまって。 ⋯⋯初めまして、私の名前は桐原彩乃と言います。 よろしくお願いします」

 「大丈夫ですわ。 瑞稀には、私が⋯⋯」

 「⋯⋯」


 ーー初めまして。


 その発言に、胸が痛んだ。 私は彩乃との日々を思い出す。


 彩乃の家に初めて泊まった朝、マイマイを撫でた後、彩乃も撫でて欲しそうにこちらを見ていたから、撫でたら喜んでくれたっけ。

 

 でも、目の前にいるのは初対面の彼女。 私は彩乃に自己紹介をする。


 「桐原さんだね、よろしく。 私の名前は⋯⋯」

 「倉石瑞稀さんですね! 知ってます!」

 「大丈夫⋯⋯」


 ああ。 自己紹介してたから、当然知っているよね。 複雑な気持ちになる私をよそに、彩乃は会話を続ける。


 「可哀想に⋯⋯心身ともに衰弱して疲労しているのに⋯⋯みんなの前では普通でいる様に指示されているのですね。 大丈夫です、もう無理しなくていいんですよ。 ⋯⋯私がこれから貴方の太陽になります!」


 うん! これは、高坂湊に言ってた台詞、そのままだね! クラスメイトとして見ていた、記憶を思い出し会話を続けてみよう。


 「えっと、桐原さん?」

 「桐原さんなんて、よそよそしいです! 彩乃って呼んでください! 瑞稀!」

 「⋯⋯彩乃。 私⋯⋯あれ?」


 今の私はボロボロだね。 高坂の言葉、再現できないや。


 私が苦笑いしていると、会話は私から逸れた。


 「みんなの前でそういう風に振る舞うように、強制されているんですね! この女に! ⋯⋯ねえ、美羽!」

 「⋯⋯彩乃。 大丈夫と言っていますわよね? 貴方は必要ないですの!」

 「私には必要なの! 私も、瑞稀と一緒に生活したいわよ!」


 あれ? なんか、流れが変わった?


 「美羽はいいわね! 同居人だっけ? 羨ましいわよ! 私も瑞稀にヨシヨシされる日々を送りたいのに⋯⋯」

 「瑞稀は、私のモノですわ! ⋯⋯決して、貴方のモノでなくてよ!」


 二人が睨み合う。 その様子をクラスメイトたちと、呆然として見る私。


 そういえば、ことねと高坂は?


 「ことねは、どこにいるのかな?」

 『⋯⋯⋯』

 「⋯⋯えっと? 二人とも、どうしたの?」


 二人が喧嘩をやめて、悲しい表情で私の方を見つめる。


 「ことね⋯⋯」

 「ことねですわ⋯⋯」


 なに、この状況? 誰か、この世界の説明してよ!


 

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