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倉石瑞稀と100の高校生活でやりたいこと  作者: Masa(文章力あげたい)
冬編

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三度目の絶体絶命のピンチ!

 昨日作った雪を、私はぼんやり見つめていた。


 我ながら自分そっくりに出来た雪像だね。 憎いほどにね。


 雪は日中でも、止むことはなかった。 このままでは、せっかく作った雪像の足が埋もれてしまうーー


 そう思った私は、雪像の周りの雪を片付けることにした。


 スコップで、積もった雪を平らにしていく。 普段運動が苦手な私が、慣れないことをしているなぁ。 私は自嘲する。


 ーーだから気づかなかった。 私は、うっかり足元を確かめずに、雪を強く踏んでしまった。


 少しだけ積もっていた雪の下は、大きな穴だったらしい。


 それは偶然なのか、必然なのかーー 私は天然の落とし穴に、ハマってしまったのだった。


 私の下半身が穴に埋もれる。


 今日は学校に行くから、コートの下は学生服だった。 つまり、スカート姿だ。 タイツも履いているとはいえ、冷たい雪が肌に当たっているのを感じた。


 うっかりしたなぁ、と思っている私の足元が、ジクジクと痛みだす。


 「⋯⋯痛い。 足を捻ったのかな⋯⋯」


 そう思って足元を動かそうとするが、なぜか動かない。


 「⋯⋯嘘でしょ?」


 私、埋まってしまったの? 後悔する私。 今朝出掛ける前に、お母さんに言われたことを思い出していた。


 「行ってきまーす」


 私が玄関で大声を出す。 すると、母が心配そうな顔をしていた。


 「⋯⋯瑞稀。 どこへ行くの?」

 「どこって、それは⋯⋯」


 校庭。 そう言ってしまったら、昨日の今日だ。 お母さんに止められてしまう。


 そう思った私は、言い直すことにした。


 「ことねの家かな?」


 当然嘘だ。 今は、ことねの両親が帰ってきている最中。 一家団欒の場に、部外者が立ち入るなんてこと、私には出来ないーー


 私の発言と様子を疑問に思っているようだ。 でも、私はお母さんに笑顔を見せて、安心させる。


 「じゃ。 行ってきまーす」


 そうやって、嘘をついてここへきたんだ。 これじゃ、帰ったら怒られちゃうなーー


 この時の私はまだ、その程度の絶望感だった。 しかし、それは次の一瞬で覆ることになった。


 小さな雪崩が起きた、場所は私の周り。 私にもたくさんの雪が被さった。 強い衝撃を受けた私は、頭についた雪をどかそうとした。


 でも、今度は手が動かない。 そこで首を動かすと、肩から下が埋まっていた。


 まさかの事態に、私は自嘲することしか出来ない。


 さらに、不運が続く。 雪の勢いが増したのだ。 私の足跡があっという間に消える。 それは、私の存在自体を消されているような気がしてーー


 世界が私に消えて欲しいと願っているのかな?


 一度目の災難、三人組の件。 もし襲われてたら、私はただじゃ済まなかっただろう。


 二度目の災難、悪霊の件。 もしあのままだったら、私は山頂で悪夢を見続けていただろう。


 そして今回の件。 このままでは、私は氷漬けで発見されるのか。


 この世界で邪魔者だったのかな?  私はただ、自分のやりたいことを実行しようと頑張ってただけなのにーー


 私の意識が朧げになっていく。 意識がなくなる前に、彼女のことを思い出す。


 「さようなら⋯⋯ミウミウ」

 「瑞稀! しっかりするのですわ!」

 「⋯⋯はは」


 最後にミウミウの幻覚を見ながら、私は意識を失ったーー


 

 

 


 

 


 


 


 

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