表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
倉石瑞稀と100の高校生活でやりたいこと  作者: Masa(文章力あげたい)
冬編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

133/299

瑞稀の危機 ーー田中幸子視点

 『サッチー起きてください⋯⋯』

 「なに? エタナ? 今日は珍しく親がいるから、惰眠したいんだけど⋯⋯」

 

 エタナは最近、いつも私のそばにいる。 なぜなのか理由を聞くと、はぐらかしてなにも言わなかったのだが。


 『⋯⋯再び、瑞稀の身に危機が訪れています』

 「ええ、また? ⋯⋯あの三人組の仕業ですか?」


 先日、エタナが呼びかけた時は、瑞稀が他校の学生にボコボコにされるって言ってた。 一緒に聞いていた、吉澤と川端が慌てて、二人のもとに行ったから、無事だったんだよね?  でもおかげで、二人の帰宅歓迎会も、流れてしまったんだよね。 せっかくのサプライズだったのに残念だったな。


 『違います。 今回は、悪霊ですね⋯⋯』

 「悪霊? まじですか!」


 私は興奮する! いよいよ、この物語もバトルフェーズに突入するんですね。 


 「相手はどんな悪霊ですか? ああ、胸が高鳴ってきました⋯⋯」

 『どうやら、私を復活させたいようですが、方法を誤解しているようですね。 ⋯⋯私は理想の神なのに、絶望で私を召喚したいと⋯⋯そして、ターゲットに瑞稀を選んだようですね。 封印が解け次第、悪霊は瑞稀に取り憑くでしょう。 そして、瑞稀を絶望に染めて⋯⋯』


 エタナから聞こえる声は、どこか悲しそうだ。 あれ? 違うの? 私も絶望や混沌だと思っていたんだけど?


 「ところでなぜ瑞稀なんです? 他にもたくさんいるじゃないですか?」

 『彼女の存在が不安定だからですね。 以前、彼女の存在が消えかかっていましたよね? あの時は彼女の体調の悪化でしたが⋯⋯』

 「⋯⋯つまり、瑞稀の体質? ですか?」

 『まあ、そう言うことでいいでしょう⋯⋯』


 ーーどうやら、本当の理由は少し違うらしい。 『細かいことは気にするな、貴方は関わるな』と言うことでしょうか? 


 まあ、いいでしょう。 私がすることに、変更はありませんから。

 

 「疼き始めたな⋯⋯いでよスマートホォン! 映えの画像を今ここに!」


 これで悪霊を撮影してバズるぞ!

 

 とりあえず私は、瑞稀の家にやって来た。


 「すみません。 田中ですが、瑞稀さんご在宅ですか?」

 「いいえ。 あの子なら、川端さんの家に行くと言っていたわ」

 「そうですか。 失礼しました⋯⋯」

 「あ、待ってください! ⋯⋯その。 ⋯⋯いつも、瑞稀と仲良くしてくれてありがとうございます。 あの子は高校に入る前⋯⋯」



 「⋯⋯⋯⋯⋯」

 『大丈夫ですか? サッチー?』

 「⋯⋯ええ。 それよりも川端家に着きましたよエタナ」


 私はチャイムを鳴らす。 すると、黒猫姿の吉澤がいたーー


 「田中幸子ですが、瑞稀はそこにいますか?」

 「いませんよ~」

 「⋯⋯? そうですか。 ⋯⋯エタナ。 どうしますか? ⋯⋯それにしても黒猫の着ぐるみって。 ぷぷ」


 あの猫被りヤンキーっ子が黒猫のコスプレとか。 面白いですね。

 

 お留守番猫ですね。 ーーおかげで少し、気が紛れましたよ。


 『振り出しに戻りましたね⋯⋯』

 「⋯⋯そもそも、エタナは瑞稀の場所がわからないの?」

 『はい。 私にそんな能力はありませんね。 ⋯⋯そのかわり。 瑞稀に害を加える存在の場所はわかります。 あの山の山頂です!』


 エタナが示したのは、山頂に荒れ果てた祠がある山だった。

 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ