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倉石瑞稀と100のやりたいこと  作者: Masa(文章力あげたい)
冬編

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118/120

ことねの父親とご対面

 「瑞稀? おトイレ長いですわね? あ、瑞稀! 遅いですわよ⋯⋯って、制服に着替えましたの?」

 「うん。 ここは、正装で行くべきだからね」

 「私も着替えようかしら?」

 「ミウミウは本番の時でいいんじゃない?」

 「そうですわね。 瑞稀、ことねのお父様がどんな人か、ご存知ですの?」


 71、川端義明さんに会う


 川端義明ーーことねの父親である義明さんは、川端家生まれである。 彼のカリスマ性は地方を飛び出し、海外へ向かった。 まさに、世界を動かす存在。 私はこれから、その人物と対面するのだ。


 「ミウミウ。 緊張して来たよ⋯⋯所でミウミウって義明さんと一緒に暮らしていた、と言うこと?」

 「そうですわ。 お母様は秘書ですので」

 「不思議な状況だね。 和馬さんや雫さんは、嫉妬しないのかな?」

 「存じておりませんの。 ⋯⋯別に浮気している訳ではないのですわ、それが仕事ですのよ。 川端家を支える⋯⋯私たちは、そのために存在しておりますので⋯⋯」


 川端家を支える存在、高坂家と櫻井家。 その始まりは、道場の師匠と弟子の関係から始まったらしい。


 「到着しましたわ。 ここがお家ですわ!」

 「あれ? こじんまりしてる⋯⋯」

 

 うん、普通の一軒家だね。 豪邸をイメージしてたのに。


 「美羽! 久しぶりだわ!」

 「ママ!」

 

 この方が、櫻井香織さんか。 あいにく、高坂家と櫻井家の女性。 そして、黒田陽介生徒会長以外の黒田家は、マークしてないんだよね。 ミスったわ。


 「⋯⋯えっと。 こちらの方が、倉石瑞稀さん?」

 「はい! 始めまして倉石瑞稀と申します」


 私は、香織さんに向けてお辞儀をする。 我ながら完璧だ。


 「まあ! 瑞稀の十八番の猫被りですわ」

 「これが、噂の⋯⋯」


 私は、ミウミウを睨みたい衝動を堪える。 なにを、風聴したの?


 「やあ。 美羽ちゃん久しぶり。 元気だったかい?」

 「お父様! はい! お陰様で」

 「それはよかった。 ⋯⋯こちらの方は?」


 来た! 第一印象が大切だ。 私は義明さんに向けて挨拶をーー


 「こちらは、怠惰生徒会長の倉石瑞稀ですわ。 仕事を押し付けて、楽をしようとしたり、悪巧みで周りを混乱させる、お騒がせ人間ですの」

 「⋯⋯⋯⋯」

 「⋯⋯⋯⋯」

 「⋯⋯⋯⋯」

 「倉石瑞稀です。 よろしく、お願いします」

 

 私は義明さんに、向けて頭を下げる。 まだだ。 まだ間に合うーー


 「この前なんて、ことねに啖呵を切っていましたわよ。 『貴方が、なにをしても文化祭は開催されますよ⋯⋯ですから、貴方はせいぜい、一人の生徒として、文化祭を楽しんでください』ですわ」

 「ほう」

 「なかなかね~」

 「⋯⋯⋯⋯」


 最悪だよ! ミウミウ、どうしてくれるの!

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