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倉石瑞稀と100の高校生活でやりたいこと  作者: Masa(文章力あげたい)
冬編

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現在での感謝 ーー櫻井美羽視点

 騒動が終わった後、ショッピングモールの屋上の公園で私は座っていますわ。 その隣では、凛がビクビク震えながら座っていますーー 


 「ごめんなさい、凛。 私のせいで怖い思いをしましたわね⋯⋯」

 「ミウミウのせいじゃないでしょ。 悪いのはあいつらなんだから」


 凛はそういうと、私をまっすぐに睨みつけます。 しかし、その理由は私への優しさですのね。


 「凛、ありがとうなのだわ。 私、凛がいなかったら⋯⋯昔のように、ただうずくまるだけでしたわ」

 「私も、貴方に助けたもらったから。 それより、私って貴方のために行動したんだけど! ⋯⋯ねぇ、私たちって友達だよね?」


 凛。 友達になるのに、そんな条件は必要なくてよ。


 「当然ですわ。 ありがとう凛。 でも、ちょっとガッカリですわ。 私は文化祭で一緒にご飯を食べていた時から友達だと思っていましたのに⋯⋯」

 「そんな! あの時なんか私はミウミウに辛く当たってたのに」

 「ふふ。  同じご飯を食べたら仲良しですわ!」

 「ミウミウ! 大好き~」


 私たちがベンチで話していると、瑞稀が様子を見に来ましたわ。 もう! 遠くで遠慮がちに私たちの様子を見てないで、一緒におしゃべりするのですわ!


 「うん。 凛、ありがとう。 私たちのかわりにムカつくヤツらから、ミウミウを守ってくれたんだよね。 ⋯⋯私が凛ちゃんの立場だったら絶対に出来ないよ」


 瑞稀がどこか、凛を尊敬するように言いましたわ。 一方、凛はびっくりしながら瑞稀に問いかけましたの。


 「⋯⋯驚きね、てっきり貴方だったら『私だったら、ムカつくヤツらに反論してやったよ』って言うと思ったのに」

 「はは、そう見える? ⋯⋯ごめんなさい。 私、そんなに強くないの。 ⋯⋯しかも、逃げ癖だけは強くて、いつも後悔するばかりなんだよ⋯⋯本当嫌になっちゃうね」

 「ちょっと! 俯いてどうしたのよ」


 ーー瑞稀。 もしかして、落ち込んでいますの?  でも、今かける言葉が見つかりませんの。 そう思っていたら、舞香がやって来ましたわ。 でも、すごいジト目ですわね。


 「みずちゃんの嘘つき。 ミウミウが絡まれていたのを観た途端、駆け出して行ったのに」

 「はは、マイマイ。 それは、ひとみがいたからで⋯⋯」

 「へえ? 私たちの角度からは、見えなかったんだけどな~」

 「え? えっと。 ⋯⋯そう、ひとみの声が聞こえたからだよ?」

 

 言い訳を続ける瑞稀。 ーーどうして、そこまで謙遜するのかしら?


 「瑞稀⋯⋯私、気にしませんわ。 そんなもしも話しは関係ないですの。 あるのは、私にすぐに駆けつけてくれた事実だけですわ」

 「⋯⋯ミウミウ」


 瑞稀が私に抱きつきましたわ。 そんなに思い詰めていたんですの? あら? 手になにか持ってますわね。


 「⋯⋯これ。 ミウミウが笑顔になると思って、選んだんだ⋯⋯けどそのせいで、ミウミウを悲しませてしまったね⋯⋯」

 「これは? わあ! 髪留めですわ」

 「うん。 いつも食べている時、髪を気にしてたからさ」

 「ありがとうなのだわ! 大好きですわ!」

 「うぐ! ミウミウ、ぐるじい⋯⋯」


 今度は、私が瑞稀を抱きしめますわよ! 



 ちょっと時間が経った頃、思案顔の彩乃がやって来ましたの。 


 「⋯⋯それにしても厄介ね。 今までアイツらに合わなかったのは、奇跡じゃない?」

 「⋯⋯実は私、ショッピングモールは初めてですの」

 「そう。 だから、私が先導役ね」


 一人じゃ迷子になってしまいますわよ。 凛の案内は必須でしたわね。


 「それで? 貴方を敵視している奴は他にもいるの?」

 「彩乃? どうして、そんなに気にしていますの?」

 「決まっているじゃない。 お返しよ! アイツらにはザマァが必要だわ!」


 彩乃。 私よりも怒っていますわーー  ザマァ? 私そんな単語知りませんわ!一体なんですの?  そう考えていると、ことねが来ましたの。 なぜ制服姿なのかしら?


 「その必要はないわ」

 「ことね? それは、どう言う意味? ムカつく奴にザマァは、物語では貴方よ? もう一人の貴方に習わなかったの?」

 「ハア。 当然わかっているわよ」

 「じゃ! なんでそんなこと言うの!」

 「うるさいわね、耳元で叫ばないでよ」

 

 ちょっと、お待ち下さいまし! なぜ、私のことで火花が散っていますの?


 「ことね。 また同じことが起きたらどうするのよ! ⋯⋯こう言うタイプの人間は、後で報復して来るって、決まっているんだから」


 そんな! また、あの人たちが私の前に! 怖いですわーー 


 「ミウミウ、大丈夫だから」

 「瑞稀⋯⋯」

 「絶対に大丈夫!」


 瑞稀が私を抱きしめる。 なんだかとても安心するわねーー


 一方、彩乃とことねの言い争いは続いてますの。


 「そんなことあり得ないわ」

 「なんでそう言い切れる訳?」

 「ふふ。 貴方に説明する筋合いはないわね」

 「なんでよ!」


 彩乃がことねを睨みつけていますわ。 私の立場上、ここは彩乃を制さないといけないのですわ。 私が彩乃さんを止めようとした時ーー


 「神子様。 手配が整いました⋯⋯」

 「⋯⋯ええ。 ご苦労」

 「な! ⋯⋯黒装束!」


 彩乃が、驚きで目を見開いていますわ。 どうしたのでしょう? 


 「アタイの部下が三人を発見しました!」

 「ふふ。 楽しい残虐タイムね⋯⋯」


 それにしても、ひとみんの本気衣装ですわね。 「アタイ、ことね様に仕える時は、この衣装でカッコよく決めるぜ!」って張り切ってましたものね。 取り巻きのみなさんも装着済みですわね。 私も持ってますのよ。


 「ことね、これはどう言う⋯⋯」

 「なにかしら? ⋯⋯彩乃。 私は忙しいから失礼するわよ」

 「ちょっと! アンタだけズルいわよ!」


 ことねはそう言うと、悠然と去っていきましたわ。


 「ミウミウ。 なんだか、私の立場弱くない?」

 「瑞稀。 それは私もですわ! 私の存在価値の危機ですわよ!」


 私は瑞稀と、ベンチで震えてしまいましたわ。


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