表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
59/68

勇者オーマVS魔女メスパー

半魔女から魔女へクラスチェンジしたメスパーはジャスティスキャッスルを外から魔法で攻撃し続けている。それを俺はその地下牢にて今やこの城の影の主となる魔王の魔手マッシュとジャスティス騎士団団長と共にメスパーを倒すという話になっていた。


『……』


魔王の力が無いから勇者の力のみだ。

しかもチンコも奪われてるから平衡感覚にも不安を覚えるぜ。

状況は最悪だがやるしかない……この状況をクリアすれば俺は勇者魔王として更に上のステージに行けるだろうからな。きっとその先に現代へ繋がるワープゲートのイベントが待ってるはずだ。

そして勇者オーマは魔女になるメスパーと城の外にて対峙した。


「ニャニャ?何故チンコを頭に乗せてるのですか? それが噂のチョンマゲ?」


「アホか! マッシュのマジマッシュだ。裏切り防止用のキノコだそうだ。お前との関係を疑われたからこうなってる」


「肉体関係をですか?」


「アホか! 何で俺とお前が肉体関係を持つんだ? 持ってもいいけど、魔のつく女は危険すぎるからゴメンだぜ」


相変わらず性格は異世界一最悪だが、見ためだけはいい女だ。見ためだけはな。

ひとまず深呼吸してから……。


「よぅメスパー。テンゴク大陸での出来事からとうとう魔女へクラスチェンジしやがったか。その額から流れる汗は身体の火照りか?」


「そうですニャーン。この火照りから流れる汗は蜜の味……」


「へっ、やけに色っぽく言うな。惚れそうだぜ。まぁ、その火照りは俺の身体で発火させてやるぜ!」


「いやらしいですわ。別にいいですけど」


「いいのかよ!?」


相変わらず調子の狂う相手だ。

けど今はコッチの方が調子は悪い。

両手にマジックウェポン・サブマシンガンを生成し、先手必勝で一気に畳み掛ける!


「はあああっ!」


身体の動きはソコソコだ……長期戦はムリだから早めにメスパーが撤退するか、拘束出来るかしなきゃならん。後者は今までの戦闘でムリだったからやはり前者か……。

すると、魔女メスパーは左に炎、右に電撃を発生させて俺の数多の弾丸を消滅させていた。


「コイツ……! まさか大魔法を左右の両手で同時に別の属性で放つつもりか!? 左に炎、右に雷――マグマドラグーンとサンダーボルトか! くそったれが!」


まさかの大魔法の同時魔法を新魔女メスパーは放った! 圧倒的なマグマの龍と雷の全てを一瞬で貫く電光が同時に俺に迫る!


右手の勇者烙印のパワーを解放し、光の防御盾・ライトシールドを展開した。シュパア!という光と共に、俺のライトシールドとマグマドラグーン+サンダーボルトの同時魔法が火花を散らす。その衝撃がライトシールドにもヒビを入れだし、俺の顔を歪ませる。


「チィ! ライトシールドでも数秒も保ちそうもないな! それなら!」


前方の崩壊する光の防護盾に見切りをつけ、それを蹴って一気に右に流れた!


「――ぐっ!」


地面を転がる俺は一気に態勢を立て直す。

多少のダメージを負いつつも俺は一つの危機を脱した。流石の俺も驚かざるを得ない。この大魔法同時放射の地面を抉る威力の凄まじさを……。ジャスティス騎士団の連中も度肝抜かれて放心状態になってやがるな。流石に団長だけは気を張ってるようだがいつまで持つか。にしても……。


「何て威力だ……。ここはミストジャマーの影響で魔力攻撃の威力が落ちてる場所だ。それなのにこの魔法攻撃力か……命中精度が上がればコッチがやられる!」


確実にマッシュがこの戦いの隙があれば俺と魔女メスパーの同時始末を目論んでいる瞳の視線を浴びつつ、


(大魔法の同時使用なんてふざけてやがるぜ! コッチは魔手もチンコも失って最悪なのによ……。あの大魔法同時攻撃に対抗するにはコッチは一発ずつのスペルガンしか無い以上、互角ではない。いや……互角である必要も無いか。一発の大魔法ならライトシールドで耐えられる。そういう事なら勝機を見出せるな)


駆けるのを止めて立ち止まる俺は叫ぶ。


「残念だったなメスパー。その大魔法同時攻撃にも欠点はある!」


マジックウェポンでバズーカを生成して、そのバズーカを撃つ! ズボゥン! とメスパーの象徴とも言える黒縁眼鏡から放たれたメガネビームで簡単に破壊された。ブオォォォ……と互いの中央に黒い煙が上がる。


『……』


互いの決着がついたのかと、ジャスティスキ騎士団の連中が思い動こうとするが、それを団長が止める。そして魔手のマッシュは自慢のマッシュルームヘアを手でプヨプヨといじりながら笑う。

俺はライトシールドを張ったまま新魔女メスパーの大魔法同時攻撃に耐えていたんだ。

それに新魔女メスパーは驚いているのか、お得意の猫招きポーズで言った。


「アレ? ライトシールドだけで耐えたのですか? 大魔法二連撃に? さっきは耐えられなかったのに?」


「なに、ネタは大魔法というのがわかってるなら対処は出来るさ。何せこの俺にも大魔法を放てるスペルガンがあるからな」


「スペルガンは魔法詠唱も無く大魔法を放てるだけで大魔法という性質そのものもは変わらないですわ。一体何をしてくれたのかしら?」


「さぁて、何だろな?」


と話しつつ、瞬時にマジックウェポンでバズーカを生成して、そのバズーカを撃つ! ズボゥン! とメスパーの象徴とも言える黒縁眼鏡から放たれたメガネビームで簡単に破壊された。ブオォォォ……と互いの中央に黒い煙が上がる。

その黒煙を見つめる新魔女メスパーはその奥にいる俺にめがけて氷と風の大魔法の詠唱が終わり言う。


「大魔法フリーズドライバーとイントゥザウインド。氷と風の死の旋律をくらうニャーン」


「ふざけた大魔法のレンチャンで、777が揃うと思うなよ! 勇者烙印よ輝け……ライトシールド!」


そして俺はまたライトシールドを使い、メスパーの大魔法同時攻撃を防いだ。そして、その新魔女メスパーの顔はなるほど……と言ったような猫顔をして頷いていた。やべー、コイツの微妙な顔の変化まで察する事が出来るようになっちまってる俺やべー……。


「……どうやらバズーカを私がメガネビームで破壊した煙に紛れて私の放つ大魔法と同じ属性のスペルガンを放って相殺させてたのですね。煙の中で相殺されていたら目ためではバレませんからね。やってくれますニャーン」


そして、新魔女メスパーは俺の作戦を上回る攻撃回数で全てを消し炭にするように怒涛の攻勢を仕掛けて来る! マグマドラグーン、サンダーボルト、イントゥザウインド、フリーズドライバー、アシッドボンバーの五連続大魔法攻撃!


「ぐおおおおっ! おいおい……大魔法のオンパレードだな!」


色々な色彩の爆発が起こりまくってて、大魔法のテンゴクフェスティバルだぜこりゃ!

魔法防御でジャスティスキャッスルを防御してるが完全に城門は破壊され、城自体の損害も激しい。それほどにこの新魔女メスパーの攻撃は凄まじいんだ……って事はあの魔女もマジになればこれぐらいは出来るって事か?

今はそれよりも――。


(こっちの大魔法を放てる魔法銃・スペルガンの弾丸も残り少ない。それにもう左右どっちかの大魔法を消すなんていう芸も通用しないだろ……なら、俺はどうやって……?)


すると、壊れた城の外壁から幼い子供が飛び出して来た!


「何だ? こ、子供か? 何でこんな場所に! 死にたいのか!?」


子どもが破壊された城の中から出てきやがった! ジャスティス騎士団は何やってやがる! マズイ――!


俺は無防備な背中に魔女メスパーの大魔法を直撃する覚悟をした。

ニタァ……とヘビが獲物を見つけたように新魔女メスパーの瞳が俺をロックオンして微笑む。


「自分の死が迫っていながらそんな可能性の無い子供を守るなんて、勇気のある勇者ですねぇ……」


「勇者とか関係ねー! 俺は今、この子供を守る! 俺の事件に巻き込まれたせいでは死なせねぇぞ!」


「なら死んでください」


死の一撃が完全に防御態勢ではない俺の無防備な背中に襲いかかる……!

ブオオオオッ――という灼熱のマグマが空間を駆け抜け、城の壁がマグマに呑まれるようにドロドロ……と溶ける。この攻撃を無防備で受けた者は生物としての原型は残らないだろう。無論、俺であっても。


「外れたの……か?」


攻撃が外れて安堵する俺は子供を城の内部へ行けと指示し、上空の新魔女メスパーを見た。

……明らかに無意味な近くの森まで攻撃してやがる。そこには何も無いだろ?


「何だ……? 狙いが定まってないのか? それに力が安定してないな……魔女になって間も無いからか?」


「くっ……今度こそ消えてくださいニャーーーーン!!!」


『……』


やけにメスパーの攻撃が俺達の方にこなくなった。このジャスティスキャッスルを攻撃しているとも言えず、明らかにメスパーの様子もおかしい……元々おかしい奴だが、これは精神と肉体が安定してないおかしさだ。つまりメスパーは――。


「お前……魔女へのクラスチェンジに失敗したな?」


「!? ニャーン……ニャーン!」


成る程な……。


「だからお前は交渉を仕掛けて来たのか……交渉をしたけど自分の苦しみもあるから交渉時間も伸ばせない。どうやら俺よりもお前の方が状況は最悪のようだなメスパー」


「そんな事は貴方には関係ないニャーン」


「チィーー!」

コイツ! やはり暴走してるだけあって攻撃の威力があり過ぎる!

こりゃ、心を折った方が早そうだな。


「聞けメスパー! この魔女失敗作が!」


「まだ貴方の勇魔金玉が完全体じゃなかったからのようね……やってくれますわ勇者魔王オーマ」


「俺の金玉のせいにすんじゃねーぞ猫女」


どうやら俺の勇魔金玉が完全体じゃなかったかららしい。つかチンコの完全体って……。皮の問題か? それとも毛の問題? 両方か……。


「ヘコむぜメスパー」


「事実を言ってるだけですわ」


「なら、さっきの子供に言った事をそっくり返してやる」


「……なんですか?」


「可能性が無いのはお前だメスパー。お前は魔女になれる可能性はゼロだ!」


俺は真紅の魔法銃・スペルガンの銃口をメスパーの胸に向けて構えた。

それに対抗するようにメスパーはまた大魔法の詠唱に入る――。

瞬間、魔王の魔手マッシュはその背後を突き、魔女メスパーの暴走した状態を利用して倒した。


「……マッシュ!? まさか私の背後をとるとは……」


「元々の目的はこのマッシュちゃんでしょ? なら目をそらしちゃダメじゃない。一瞬たりともね」


「そ、そうですニャーン……」


マッシュにやられるメスパーは暴走停止し、倒れた。

俺とマッシュは互いに見つめあい、微笑みは交わさない。

ここまでの計画はマッシュのこれからの計画の一部。

おそらく、このジャスティスキャッスルを襲う魔女からこの国を守った功績を選んだんだろ。この俺の身体は後でも奪えるって判断でな。ま、これでメスパーの件は解決だ。後はチンコの勇魔金玉を取り戻してこの魔王の魔手マッシュとの決着をつけて魔王の力をもう一度俺のものにする!


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ