行ってきます
キーツはナオミに追いつき、露店がある市場を歩いていた。
市場からは沢山の声が掛かる。
「ナオミちゃん!今日はどこに行くんだい?」
「知らない!」
「キーツ団長とお出掛けかい?」
「そうだよ!」
「これ持って行きな!」
「ありがとう!おじさん!」
門にたどり着いた頃には2人とも両手がいっぱいだった。
「ナオミ!何でも貰いすぎだ!これでは魔物が出ても戦えない!」
ナオミはテヘッ!という顔をした。
門の前には門番以外にもう1人の男が立っていた。
「クレイ来ていたのか?」
クレイは赤の騎士団副団長。
キーツはナオミとクレイを紹介した。
「キーツ様をお見送りする為に来ました。」
「すまないな。俺がいない間は騎士団と国を頼む。」
クレイは頭を下げた。
頭を上げたと同時にナオミは、クレイに露店で貰った物を渡していった。
「はい!コレ皆んなで食べてね!」
「多すぎます!アテナティア!」
「あはは!じゃあ俺のも頼む。」
クレイは両腕で抱き抱えるように、大きなカゴを持たされた。
「では、お気をつけて。」
「あぁ、行ってくる。」
「行ってきまーす!」
ナオミとキーツは門の外に出た。
国王や騎士団がいる城は、街の中心地にあり。城下町は城を囲む、更に城下町を囲むように壁が建てられていた。
門は東西南北にある。
ここが赤の国の首都『ロジョ』
ナオミとキーツは南門から出発し、森に入っていった。
南門付近で怪しい人物を見た、その証言から南門を選んだわけだが、確証はなかった。
「さてどうするか?」
「諜報機関に行こうよ。ボクの幼なじみがいるから。きっと助けてくれるよ!」
「え!?一国の王であっても諜報機関に入るまでの許可が一月はかかるのに?出来るのか!?」
「大丈夫だよ!ボクは何度も行ってるし。」
「アテナティアって便利なんだな。」
最後にボソっとキーツが言った。
2人が森を歩いていると、目の前に大きな影が現れた。
「ヘカトンケイルだ!」
キーツは剣を抜いた。5メートルはある程の大きな巨体に、大きな一つ目。その目が2人を睨んだ。
ナオミが剣を抜いた。
「天馬翔」
ナオミが空をステップしながらヘカトンケイルの頭上まで飛んだ。突きの姿勢に入り、ヘカトンケイルに目掛けて空を蹴り一気に下降した。
「一角馬衝撃」
強い衝撃波が周りの木々を揺らした。
キーツは唖然として、ナオミを見ていた。
「な、何だ今の!?」
「神聖力だよ。」
ナオミはニコッと笑った。
面白いと思えたら高評価とブックマークをお願いします。
DEATH PARADEの方も宜しくお願いします。




