↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
39/46

第38話 奴隷契約

2018/3/26 『貨幣の価値の修正』

『石貨』1ナグル=十円

『鉄貨』10ナグル=百円

『銅貨』100ナグル=千円

『銀貨』1,000ナグル=一万円

『金貨』10,000ナグル=十万円

『白金貨』100,000ナグル=百万円

シルフィアが泣き始めてから約数十分後、シルフィアは泣き止み落ち着きを取り戻した。

礼治はそれを確認すると彼女をフールに任せ、部屋の扉に向かい扉を開けてから部屋の外に待機していたボグレスや他の従業員に声をかける。


「お待たせしましたボグレスさん。シルフィアは俺が引き取るのでよろしくお願いします」


「そうですか。彼女はフェンリルの獣人なので戦闘面で活躍が期待できます」


部屋から出てきた礼治の言葉にボグレスは自分が紹介した奴隷を気に入ってもらえた事に満足していた。


「それに彼女は処女であり、病気もないのでどちらの面でも大丈夫でしょう」


「ブフゥーーー⁈」


ボグレスの爆弾発言に礼治は思わず吹き出してしまった。


(ボグレスさんは何を当たり前の様に言ってんだ⁉︎シルフィアは性奴隷じゃないよな⁉︎じゃあなんでそんなこと言ってんだ⁈)


「どうかなさいましたか?」


頭の中が軽くパニックしている時にパニックの元凶であるボグレスが話しかけてくる。


「あの、すいませんボグレスさん。俺はシルフィアを戦闘奴隷として買うんですよ?なんで処女やら病気やらの話になるんですか?」


(まあ病気がないのはいい情報だけど)


そう思いながらボグレスに質問をする。


「ああ、そう言えばレイジ様は奴隷について詳しく知りませんでしたね。これは説明を怠ってしまい申し訳ございませんでした」


ボグレスは礼治が奴隷について詳しく知らないことを思い出し、謝罪してから奴隷についての説明を始めた。


「確かに奴隷には戦闘奴隷、一般奴隷、性奴隷、犯罪奴隷の四種類あります。その中でも性奴隷はその事に関して主人に夜の奉仕を行う奴隷であります。しかし、性奴隷だけが夜の奉仕を行うとは限らず、どの種類の奴隷でも若い女性の場合は主人に奉仕するのが当たり前となっています」


ボグレスは若い女性奴隷について詳しい説明を続ける。


「唯、性奴隷以外の奴隷は奉仕につきまして嫌な態度を取る者が多いのですが、何分奴隷なので主人の命令に従わなければいけません。なので無理矢理でも女性奴隷は主人に犯される場合が多いのです。しかし、中には主人の奉仕を自ら行う場合もあります。レイジ様は彼女を、シルフィアを奉仕させることは考えていないのですか?」


ボグレスは一通り若い女性奴隷について説明した後で礼治にそう尋ねてきた。


「俺はシルフィアの気持ちを尊重します。確かにシルフィアは可愛いく魅力的で、正直に言うと男の俺はシルフィアとそうしたいと思ってしまいます。しかし、シルフィアがそういった気持ちがない限り俺はシルフィアと一線を越えるつもりはありません」


礼治とって嫌がる女性を無理やる犯すなどという行為をするつもりは毛頭にない。そのことを礼治はボグレスに対して馬鹿正直に答えた。


「レイジ様は本当にお優しいお方でございますな。今回はレイジ様に助けて頂いたこと、レイジ様のお考えに敬意を表すこと。またこれからも奴隷商『ボグレス』を御利用して頂くためにも本来なら金貨八枚のところを半額の金貨四枚、40,000ナグルで人財(・・)を派遣(・・)させて頂きます」


ボグレスは礼治のことをいたく気に入ったらしく、相場の半額でシルフィアを譲ると言い出した。

因みにここにもボグレスの『奴隷をモノとして扱わずちゃんと人として接する』っという信念が込められており、『奴隷を売却する』でわなく『人財を派遣する』という言葉を使っていた。


「そんな値引きしてもいいんですか?俺はまだお金に余裕があるので金貨八枚は払えますよ」


礼治は元の値段を半額にまで値引きされたことに驚き、また馬鹿正直に話してしまった。


「それでしたらそのお金は彼女の衣食住に当てて下さいませ。また、そんな正直に話されますと私以外の商人に足元をすくわれますのでお気をつけ下さいませ」


礼治の発言に対してボグレスはそのお金はシルフィアの為に使うことと、その一つの発言が災いを招くことを教えてくれた。


(ヤバイ。ボグレスさんが奴隷商人じゃなくて神父様に見えてきた)


その配慮の仕方に礼治はボグレスが何処かの国の神父様と錯覚してしまった。


「どうかなさいましたかレイジ様?」


突然黙り込んでしまった礼治に声をかけるボグレス。


「っあ、すいませんボグレスさん。俺はこれからずっとシルフィアを大切にしていきます。それにまた人財が必要になったらボグレスさんのところで雇わせていただきます」


我に返り、シルフィアを大切にすることと奴隷が必要になった時は利用させてもらうことを伝える。


「それはそれは大変嬉しい事でありますね。それでは早速奴隷契約の準備に取り掛かりましょうか」


礼治とボグレスの会話が終わり、ボグレスは奴隷契約の準備に取り掛かる。

奴隷契約は他の部屋で行われるらしく礼治とフール、そして新しく礼治達の家族になるシルフィアとシルフィアが逃げ出さない様にと従業員の男性一人が後ろを歩き、先頭を歩く奴隷契約を結ぶ場所まで案内してくれるボグレスの計五人で目的の部屋へと向かった。


その時フールは自慢の胸を礼治に押し付けながら左腕を抱きしめてきたのでそれに対して礼治はポーカーフェイスを保つ為に気力を最大限使っていた。しかし、そのせいでシルフィアがずっと礼治に熱い視線を送っている事に彼自身、全く気付くことはなかった。


そうやって五人は受付のある一階に戻ってきた。

ボグレスは書類を取りに行くと受付カウンターに入りその奥の部屋に入っていき、それを見送った後、逃げ出す気などないシルフィアの監視役を務めていた従業員さんが階段のある方から見てカウンターの向こう側にある部屋に案内してくれた。


部屋に入ると中の部屋も壁は黒をベースにした部屋で白色で革製のソファーと台がガラス貼りのテーブルが黒と白のゼブラカラーの絨毯の上に置かれていた。


俺達は長めのソファーに左から言ってフール、俺、シルフィアの順番に座り、不必要だった監視役兼案内役だった従業員は三人の座っているソファーの後ろにある壁に寄りかかり立っていた。


それから数分してから手には色々な書類を持ってボグレスが部屋に入ってくる。


「お待たせしましたレイジ様。今から奴隷契約を結ぶ前に色々と説明をさせていただきます」


「よろしくお願いしますボグレスさん」


ボグレスは礼治と向かい合わせになる様に空いている一人用のソファーに座り話しながら礼治に書類を渡してきた。

それに対して礼治は書類を受け取った後ボグレスにお辞儀をすり。


それからボグレスは奴隷契約についての説明と契約以降の奴隷についての注意事項などの説明を受ける。


内容は次の様になる

・奴隷の主人は奴隷の衣食住を必要最低限養わなければならない。


・奴隷が問題行動を起こした場合は奴隷の代わりに主人が責任を問われる。


・主人が奴隷に対して不必要に痛めつけた行為が発覚した場合には主人から奴隷の所有権を剥奪、または奴隷契約時に支払われた金額の倍の罰金がかせられる。


・『戦闘奴隷』、『犯罪奴隷』が冒険者登録をする際は、主人がEランク冒険者までなら主人と同じランク扱いになり奴隷専用のギルドカードが発行される。尚、奴隷のギルドカード発行の際には奴隷契約時に奴隷商から渡される『奴隷身分証』と『奴隷所有権証』を提示しなければならない。


といった感じで他にも色々と決まりがあるが今は省く。


「以上が規則になりますのでくれぐれも注意をしていてください。それではレイジ様、契約金をお支払い下さいませ」


「はい、金貨四枚ですね」


説明が終わり礼治はボグレスにシルフィアの契約金(=奴隷の買い取り金額)である金貨四枚(40,000ナグル)を白金貨一枚(100,000ナグル)支払ってからお釣りの金貨六枚(60,000ナグル)を受け取った。


「確かに受け取りました。それでは最後にこの書類にサインをしていただいた後に彼女のつけている首輪の石が埋め込まれていますのでそこにレイジ様の血をお付け下さいませ」


礼治はボグレスに言われるがままに書類にサインをし、契約の為に渡された針を右手の親指に刺して血を出してからシルフィアの首に取り付けられている黒色の首輪の小さな石が埋め込まれていた部分に血をつけた。

すると血がついた石の部分が少し光りまた直ぐに消えてしまった。

また、その時のシルフィアは顔を赤く染めていたことに礼治は気が付かなかった。


「はい。これでレイジ様は彼女の雇い主になりました。これはその奴隷身分証と奴隷所有権証になりますのでくれぐれも無くされないようご注意下さいませ」


ボグレスから二枚の書類を受け取った後、礼治はウエストポーチに入れる振りをして【マジックボックス(極)】に収めた後にボグレスに頭を下げてから立ち上がりフールと新しく家族(世間から見たら奴隷)になったシルフィアを連れて部屋を出てからボグレスにもう一度挨拶をし見送られながら奴隷商をあとにするのであった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。