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第26話 VSゴブリン軍団 "討伐"

本日二話目の投稿です。

エネドラ、ロイド、そして礼治の三人はゴブリンキングに向かって駆け出した。


「「ギィギャーー」」


しかし、この先は進ませんとゴブリンキングを守護していたゴブリンエンペラー二体が三人の前に立ちはだかろうとしていた。


「「邪魔はさせないぞ(よ)‼︎」」


しかし、そうはさせないと二体のうちの一体をクロとシロが息の合った蹴り技で吹き飛ばす。


「【パワーブースト】」


「はああああっ!」


そして残ったもう一体はアスマンの魔法によって強化されたパスケスが対峙した。


「二人ともありがとう!」


「「頑張って!レイジ兄さん‼︎」」


「コイツは任せたぞ!」


「リーダーも気をつけて!」

「絶対に死ぬなよ」


四人のおかげで開けた道を先行しているエネドラを追う礼治とロイドは通り過ぎる際に道を作った四人に礼を言ってゴブリンキングの元へと向かう。


「ギャギギギャーー‼︎」


冒険者と大アルカナ達によって自分を守るものがいなくなったゴブリンキングは向かってくる三人に木の棍棒を勢いよく振り下ろした。しかし、は後ろに下がり、ロイドは左へ、礼治は右に簡単に避ける。


「レイジは魔法を主体で敵の注意を引き隙を作れ!ロイドはその隙を突き、敵に攻撃を仕掛けろ!私は少し準備がいるから今は二人に任せる!いいな‼︎」


「「ハイ‼︎」」


エネドラの指示に従い礼治はゴブリンキングとの距離を縮めるために駆け寄り、ロイドはご自慢の金の斧を両手で構えてから隙を伺う。


「『我、古より精霊と契約を結びし者。汝、この土地に住みし精霊よ、今こそ我に力を与え給え』」


その間エネドラはその場で呪文を唱えだすと同時に周りから薄っすらとした光が空気中や地面から溢れ出始め、その光はエネドラの周りに集まり始めた。

先程エネドラの指示の中にあった『準備』だろう。


しかし、そんな準備を敵が待つわけがなく、ゴブリンキングは未だに動こうとしないエネドラに再度棍棒で攻撃を仕掛けてようとした。


「お前の相手は俺だ!【風斬(ウインドスラッシュ)】‼︎」


礼治はゴブリンキングの注意をこちらに向ける為に、走りながら風の剣を上から振り下ろし風の斬撃を飛ばす。


「ギィギィーー」


<ズザーン>


エネドラに攻撃を仕掛けようとしたゴブリンキングは迫り来る攻撃に直ぐに反応し、振り下ろそうとしていた棍棒を盾の代わりとして構え、大きな音を出しながらも風の斬撃を受け止めた。


「ギャギィギャーーー」


ゴブリンキングは狙いを礼治に変え、礼治の方へと迫り棍棒を横えと振った。


注意を上手く自分に向けることができた礼治は単純と思いながらバックステップを踏み、横振りの攻撃を簡単に躱し距離を置いた。


「【タロットマジック】小アルカナ、杖(ロット)。【火矢(ファイヤアロー)】」


ゴブリンキングと距離をとった後、異空間から火の杖を取り出し左手で持ち上空に掲げすぐさま呪文を唱え火の矢を上空に十本を出現させた。


「コレでも食らえ‼︎」


礼治は杖を振り下ろし十本の火の矢をゴブリンキング目掛けて一斉に放つ。


火の矢は十本中七本はゴブリンキングが横に振った棍棒をすぐさま構え直した為に防がれたが残り三本のうち二本はゴブリンキングの右肩と左側の脇腹を擦り、残りの一本は左耳を射抜いた。


「ギィギャーーーーー‼︎」


火の矢が左耳を射抜いたことでダメージを負ったゴブリンキングは左手で左耳を押さえ叫び出し、顔を顰めて目の前にいる礼治を睨みつけてきた。


「どうしましたかゴブリンの王様?もうギブですか?」


「ギギギャーー‼︎」


礼治はなんとなく睨んできたゴブリンキングを挑発してみると、言葉を理解したのか?顔をさらに顰めて棍棒を持ち上げ、また礼治に向かって勢いよく迫ってきた。しかし、ゴブリンキングの背後からロイドが金の斧を両手で持って走り出していた。


「相手はこっちにもいるぞ!このクソキングが‼︎」


ロイドは金の斧をゴブリンキングに向けて振り下ろす。


「ギギャーーーー‼︎」


しかし、ロイドの攻撃に気付いたゴブリンキングは勢いを殺さずにその場で足を軸に身体を回転させ、棍棒をロイドに向けて振りかぶる。


(やばい!)


その行動を予想していなかったロイドはギリギリの所で斧でガードするものの踏ん張ることが出来ずに吹き飛ばされる。

ゴブリンキングはこれを好機として起き上がり吹き飛ばしたロイドに向かって走り始めた。


そんな光景を見た礼治はすぐさま次の攻撃を放とうとした次の瞬間。


「土の精霊よ。敵を切り裂け【サンドカッター】」


突如、砂で形成された幾つもの刃が次々とゴブリンキングに放たれた。

ゴブリンキングはこれを避けきれないと判断をしてか頭や人間でいえば心臓の辺りを手や棍棒で隠し攻撃を対処し始めた。


ロイドを助けようとした礼治は直ぐに砂の刃を放った人物に目を向けた。


「レイジ何をボサッとしている!サッサと追撃をしろ‼︎後、ロイドは何時まで寝込んでいるつもりだ!サッサと起き上がりお前も追撃をしろ‼︎」


その瞬間、砂の刃を放った人物であるエネドラが礼治と吹き飛ばされた先で倒れているロイドに怒鳴り声を上げた。


礼治は直ぐに目線をゴブリンキングに向け直し走り出し、ロイドも直ぐさま起き上がり走り出した。


砂の刃がやっと収まり顔を上げたゴブリンキングは自身に向かってくる礼治とロイドに気づき、直ぐさま反撃する為に棍棒を構えた。


「【風球(ウインドボール)】!」


礼治はゴブリンキングの手から棍棒を落とさせるために直径二十センチの風の球をゴブリンキングの右手に向けて飛ばす。


<ズドーン>


「ギィギャーーーーーー‼︎」


風の球は礼治の狙い通りに右手に命中し、ゴブリンキングはずっと持っていた棍棒から手を離して地面に落とした。


「今度こそ喰らいやがれ!【パワーアックス】‼︎」


ゴブリンキングに向かって走ってきていたロイドが斧を先ほどよりも勢いと力を込めて左脚の脛あたりに強力な一発をお見舞いし、それと同時に左脚を切断した。


「ギィギャーーーー‼︎」


左脚に強力な一発をお見舞いされたゴブリンキングは余りの痛みと左脚が無くなったことによりバランスを崩し前のめりに倒れこんだ。


「次は私の番だな」


これを好機とばかりにエネドラが右手で拳を作る。


「土の精霊よ、地に立つ敵に怒りの拳を打ち付けよ!【サンドナックル】‼︎」


ゴブリンキングが倒れこんだ瞬間、エネドラは呪文を唱え地面を右拳で殴りつけた。

するとほぼ同時にゴブリンキングは上空に吹っ飛ばされ、礼治とロイドの目の前には高さ三メートル程の土で形成された人の腕があった。


目の前にある巨大な腕を見た後、直ぐに真上に吹っ飛ばされたゴブリンキングに目を向けた。


「礼治!最後はお前だ‼︎」


「はい!解除(キャンセル)‼︎」


エネドラの指示に礼治は火の杖だけを異空間に戻し風の剣を両手で持ち直した。


「終わりにします!【風斬(ウインドスラッシュ)】‼︎」


礼治は今ある魔力の半分を使い強力な風の斬撃を上空にいるゴブリンキングに向けて放った。


「ギィギャギャーーーーー‼︎‼︎‼︎」


上空にいるゴブリンキングは叫びを上げるもこちらに向かって飛んでくる斬撃に為す術がなく、そのまま風の斬撃により首を切断された。

空中で死体となったゴブリンキングはそのまま地面に向かって落ちていくのであった。

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