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聞きなれない魔石師との奮闘記  作者: さんご
成長と旅立ち

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閑話—ブレソダは知っていた。

数ある物語の中から、本作を手に取っていただき、心より感謝申し上げます。

この小さな物語が、あなたの日々にほんの少しでも彩りを添えられますように。

もし気に入っていただけましたら、ブックマークや感想をお寄せいただけると、作者にとって大きな励みとなります。

なお、全く別ジャンルの物語も公開しております。気分転換に違う世界を覗いてみたいときは、ぜひそちらもお楽しみください。

ブレソダは知っていた。ブレソダは、知っていた。

え?何をだって?


それは・・・


スタンピートが始まる前、ギルドからの指令で冒険者が集められ作戦会議が行われていた。

もちろん、ブレソダもそこに参加していた。

その会場には、マキの姿はなかった。(なぜ探していたのかは疑問である)


ダンジョンからキワザスに魔物が向かってくるのは、予想されていた。

だから作戦は、こうだった。

・四方八方から魔物に襲われると戦いずらいので、魔法が使える冒険者は戦いやすいように壁を作るグループ

・町の近くには罠を張り、少しでも戦況をよくする戦士系グループ

・町の城壁からは遠距離攻撃を得意とする、魔法系または、弓を得意とする冒険者グループ

こんな感じに分かれて、各々準備することだった。

そして、

・戦闘本番は、いつものパーティで連携し個々撃破する。


魔法系グループは、町から少し離れた場所に壁を作り次第、すぐに町の戦士系グループと合流し、本討伐となる作戦だった。


ブレソダは、戦士系のグループで少し町で待機していた。


外の状況が気になっていた。

町の少し小高い丘に登って双眼鏡で外を見ていた。


外を見ていたら、町の外へ出ていく2人組をたまたま見つけた。(ブレソダは直感でマキとユキだとわかったらしい)


ブレソダのパーティにも魔導士はいる。

もちろん、その魔導士は、壁つくりの魔法系グループに参加していたので、ブレソダは、謎に合図を送っていた。

仲間は、小高い丘にいることは知っていたから謎の合図を見て分かった。

しばらくは、ブレソダの仲間がマキとユキを監視していた。


他の冒険者に混ざって、ちゃんと壁を作りキワザスへ誘導するように指示通り動いていた。

ある程度壁を作り、一段落し冒険者達は、町に戻ることになった。

ブレソダの仲間は、そこまでは監視し状況を把握していたのだが、油断していたのか、いつの間にか2人の姿を見失ってしまっていた。


しかし、町から見ていたブレソダは、ずっと遠くから見ていた。(暇なのかよと突っ込みを入れたい)

2人は、冒険者達の隙をついてか、ダンジョン近くまで行っていたのだった。

ブレソダは、町にいるので黙って見守るしかできない。危険だと心配してはいるものの今から行っても間に合うはずもない。ヒーローは遅れてやってくると言われるが、15階程度で行き詰っている私が行ったところで足手まといになるだけだ。とわかっていた。

しばらくするとブレソダの仲間が帰還してきた。


軽く報告を貰うとすぐに観察に戻る。


帰還してからも、仲間そっちのけで、マキとユキの2人を観察していた。


するとどうでしょう。いつの間にか、魔法で土の塔を作っているじゃありませんか。

ブレソダもそれには驚いていた。きっと2人で魔物を倒すつもりなのだと考えずにはいられなかった。


かなり高級な望遠鏡50km先まで見られるらしい代物。

50km以上は、目に魔力を集中し視力を強化すればさらに20km先まで見ることができた。

2人を観察するのにぎりぎりの距離ではあった。ブレソダは、戦士系で魔法制御は無理難題ではあったのにかかわらず、謎にできていた。(この才能他の事に使ってくれれば…)


仲間からは、魔物がくるので準備を進めるべきだとさんざん文句は言われていたが、無視し二人を観察していた。(仲間は大切にしよう)


しばらく観察を続けていたら、魔物が予想通り土の塔に接近して、2人は戦闘になっていた。

そしたら、どうでしょう。

小ばかにされそうな、幼い少女にもかかわらず、すごい数の火の魔法を放ち雨のように降る光景。

まだお昼時にもかかわらず、見事なまでの夕日を再現していた。

すごく神秘的で不思議な光景で、ブレソダは目を奪われていた。


それが終わったかと思うと、本日の天気は晴れにもかかわらず、土の塔周辺には、結構な水の雨が降っていて、見ているブレソダは理解が追い付いていなかった。

と思ったら、さらに状況が変わり雷が鳴る雷雨に変わっていた。

その天候のおかしさが、魔法であるとはブレソダは理解できていなかった。


遠くから雨の光景を見ていたブレソダ。

虹がかかっていた。そして同時に勝利を実感していた。


さらに観察しているとかなり大型の魔物。オーガらしき魔物を捕えた。

マキとユキに向かっているのが手に取るように分かった。

自分達では倒せない魔物でもあるので、ハラハラしながら見守ることしかできなかった。

ブレソダは、恐怖で少し手が震えていた。


ユキらしき影が、塔から落ちていくのが見えた。

不謹慎だとわかっていながらも、心の片隅に浮かんだ感情は、決して褒められたものではなかった。


だが、次の瞬間には、オーガが倒れていた。

ブレソダは、展開の速さに何が何だか分からず混乱していた。

強いパーティとは直感していたが、これほどとは。

マキがすごいのか、ユキがすごいのか分からずにいた。


地上に降りた2人は塔の時とは違い劣勢を強いられ苦戦しているようではあるが、町の方に戻ってきたのは少し安心した。

あまり良くは見えなかったが、その後退していた道中に別の仲間と合流したのか人が増えていた。


しばらくして、2体のオーガに遭遇しさらなる苦戦を強いられているようだった。


オーガは、ダンジョンとは別の方の山の方からやってきていたようだった。

マキ達も気にはなっていたが、オーガも巨体から目立ち、少し観察していると、ゴブリンやホブゴブリンを食べたのだろうか、突然光り出したかと思ったら、光はすぐに消えていた。

遠くから見ていたブレソダには、それが進化を促す光だとは分からなかった。


マキは何もしないまま、別の戦士系の仲間なのかものすごいスピードで動いたかと思ったら、2体のオーガをあっさり倒していた。

マキを助けてくれた謎の冒険者に感謝しつつも、「俺のマキちゃんだ」と怪しい念を送っていたことは内緒にしておこう。


ブレソダは、見ていただけだが、無事にスタンピートも終わり平和を取り戻していた。


このイベント後、しばらくブレソダの仲間は、口をきいてくれず連携もボロボロで上手くギルドのクエストをこなせないことは、皆様のご想像のとおりである。

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