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植人  作者: NAO
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空の散歩

【茨城県 航空自衛隊 百里基地上空】


「どうしてこうなった?」


 激しい機動を繰り返すF35戦闘機の後部座席に括りつけられた光太郎鉢植え、今は一時的に鉢植えから特殊容器の中にいるのだが。


 F35闘機はくるくると回転しながら上昇したり、錐もみに下降したり、最大速度で飛行して光太郎に強烈なG(重力)を体感させていた。


 やがて滑走路に降り立った戦闘機から光太郎が下ろされたが。容器から出されても、ピクリとも反応しなかった。


 光太郎は飛行途中から気絶していたのである。


 その日の朝、久島一郎が光太郎に「空の散歩をしてみんかの?」と言われ、何?ご褒美?とヘリで遊覧飛行、夏乃さんと?などと勝手に妄想した光太郎は自衛隊のマッチョなお兄さん達に連れられて、東北自動車道を北へ向かったのだった。



「計測結果はどうじゃ?」

一郎が萎れた鉢植えに計測器を当てていた島原所長に訊く。


「超音速飛行や、バレルロール、プガチョフ・コブラは耐えたようです。錐もみで流石に失神したようです」


「身体への負荷は?」


苗木(からだ)が小さい為と保護容器が上手く彼を固定しているので人体にかかるGはかなり軽減されていますね」

島原が感嘆して言った。


「光太郎が体感した感覚を、実験機で再現してみるかの」


 一郎が島原に、光太郎一人乗りでの戦闘機訓練を提案した。


「やってみましょう」



 光太郎はその日、10回以上失神した。


 官邸に戻った光太郎は、出迎えた夏乃に枝を巻きつけてしばらくの間シクシクと泣いていたと言う。

ここまで読んで頂きありがとうございましたm(__)m


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