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植人  作者: NAO
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御池の役目

【東京都千代田永田町 首相官邸】


 久島一郎に連れられて首相官邸に入った御池は、首相の日向と官房長官の須賀に挨拶(ロシア侵略の対応で慌ただしかったが)をした後、応接室で一郎と二人きりとなった。


 一郎は『月の番人(ラグランジュ小惑星)』の能力(ちから)による人類溶解と世界の混乱、3度目の世界大戦勃発迄を念話で話した。


 御池は信州地方に落下してから数万年の月日を経ていたが、日本周辺の動静については感知しているようだった。


「……そうか。我々の仲間がそこまで人類に介入しているとは思い切った事をするの。どうりで邪悪な思念が列島に流れ込む訳じゃな」


「それでおぬしはどうするのじゃ?」

一郎が訊く。


「我の役目は列島の人々を護り、より良き存在に導くだけじゃな」

御池は明言した。


「では、この国の指導者と共に動けるか?」

「もちろん。人々が安寧を取り戻すまで休憩はしまいじゃ。それに、今の国の指導者は性根がはっきりしておる。助けても良いと思える程にはな」


「列島に数多居る植人をどうするかの?」

「先程の運悪く踏んでしまった苗木の御仁がそうだったのか。

『月の番人』がお主の言う通りの考えならば我々はただ、奴等を鍛え上げて新たな人類の礎としてその力が正しく使われるように鍛練させねばならん」


 この日、光太郎の師匠が新たに一人、誕生した。



「夏乃さん冷やし飴のお代わりを……ちょっ!こらっ!やめろ這い上がって来るなー!」


 光太郎はそのような事とはつゆ知らず、冷やし飴のお代わりを夏乃にせがみつつ蟻にたかられ辟易しているのであった。

ここまで読んで頂きありがとうございましたm(__)m

それでは(^^)/

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