山田大地、男性を護る法を聞く。
リナさんは、座った直後、俺に向けて、頭を下げる。
「ダイチさん、サラのことだが、本当にすまない。」
いきなりだったので、俺は慌ててしまった。
隣を見ると、リナさんに倣ってか、ピナちゃんも頭を下げている。
「ふ、二人とも頭を上げてください。そこまでされる事をされたわけじゃないんですから。」
頭を上げてもらうよう話すが、リナさんは下げたまま言葉を続ける。
「サラは、この村の自警団の副隊長。本来は、この村で保護を受けているダイチさんを護る側の人間だ。それが、保護している方を襲うのは、重罪だ。謝って済むものではない。」
「重罪って、どれくらいなんですか?」
俺が質問すると、リナさんは顔を上げてくれた。しかし、表情は、沈鬱だった。
「ダイチさんは、記憶喪失でしたね。一般的な事は分かっていると、言っていましたが、説明させてもらいます。」
「一般的に、犯罪を犯したものは、国の法や、その地を治める領主が、決めた法によって罰が決まります。そして、ここだと国や領主の代理で、村長などが執行官となります。サラの場合、保護対象が、ダイチさん男性等でなく、女性だった場合、自警団を退団させ、1年程、鉱山送りだったでしょう。」
「そうですか。」
俺は、特に気にしてなかったので、なんとか罪が軽くなるようリナさんに、お願いするよう口を開こうとしたが、その前にリナさんが、話し始めた。
「しかし、男性の絡んだ犯罪に関しては、別の法があります。それは、国別等はなく、この世界共通となっています。」
「この法では、了承もなくむやみやたらに、男性に接触や如何わしい行為、また、男性が嫌がる事をした場合、死刑が確定されます。」
死刑と聞いた俺は驚愕した。
地球でも、男性が女性に対して、痴漢とか盗撮とかして捕まる事はあるが、それで死刑になるってのは、なかった気がする。
それに、冤罪をかけられ、捕まってしまう事もあると聞いたことがある。
その場合は、どうなるのか疑問に思った俺は、リナさんに聞いてみた。
男性を護る法の名前なにがいいですかね。
無難に男性保護法か
イエス、男性ノータッチ法か
他に何かありますかね?




