山田大地、就寝する。
昼食後、エレナさんは国に送る手紙を書くとのことだったので、リナさん達にこの村を案内してもらい、夕食時は、村人が集まって宴をひらいてくれた。やはり、男が珍しいのか、色々質問されたがエレナさんが記憶喪失ということを説明してくれてみんなを落ち着かせていた。
そして今は、エレナさん宅の客間でゆっくりしていた。
なんとか、落ち着ける場所につけて良かった。村の人たちも優しくしてくれるし、食事も美味しかった。
国からの返事が来たらどうなるかわからないけど、それまではこの村でゆっくりできるかな。
あと、本当に女性だけだったな。王都や街では、男はいるし村でも五人ぐらいは住んでいるって知識ではそうなっているはずなんだけど、住む場所もある程度男が好きに選べるからそれが原因かもしれない。
しかしこの世界の女性は、綺麗な人が多いな。しかも暖かい気候の為か、薄着の人が多いから目のやり場に困った。なるべく、気にならない所に目線を持っていくようにしないとな。
そんなことを考えてると、急な展開が多かった為か、すぐに意識を手放した。
ダイチが眠った頃、エレナの執務室では、エレナ、リナ、サラが集まって話し合っていた。
「ダイチさんの様子はどうですか?」
「疲れもあったはずだから、すぐに眠ったはすだよ。」
「そうですか。記憶がないってことでしたから、不安もあったでしょう。」
「ああ。それに男性一人だけだったから余計にな。」
「国からの返答が来るまでは、ダイチさんにはここにいてもらうことになりますからね。」
エレナとリナは辛そうな顔をした。
そんな二人にサラが疑問を口にした。
「でも、なんであんな所に倒れていたんだろう。」
「それについても手紙に書いておきましたから、何かわかるかもしれません。」
「そっか。早くわかるといいね。それにしてもダイチさん、優しい人だよね。私達の格好を見ても、嫌悪感なかったし。ピナに対しても優しく接してたし。」
「そうだな。この格好で、街とか行くと、大抵の男性は距離をおきたがるからな。その為、この村に住んでもいいって男性もなかなかいないんだろう。」
「そうなんだよね。近づいても嫌がらないし、いい匂いするし。ダイチさんみたいな人の奥さんになったら幸せなんだろうな。」
それに同意するように二人は頷いた。
「しかし、あのような人だから、奥さんや子供は絶対にいるだろうし、記憶がないからこの格好にも、嫌悪感がないんじゃないか。」
「そうでしょうね。でも一般的なことは覚えていると言ってたので、そういう知識はあると思うんですが。」
「とりあえず、ダイチさんが安心して滞在できるよう頑張りましょう。」
エリナの言葉に、リナとサラは力強く頷いた。




