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異世界で念願の店を開く転生者  作者: うさだデジ子
第一章『異世界転生』

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第26話〘新たな長剣の構想――S級ギルド団【翠黎翼】との出発〙

ここまで読んでいただき、ありがとうございます。


ヴァランから受けた新たなオーダーメイド依頼。


サイジョウはカルロゼとザキヴァルへ相談しながら、これまでとは違う長剣の形を考えていきます。


そして、S級ギルド団【翠黎翼】のメンバー達と合流し、いよいよ必要な鉱石を求めて動き出します。


それでは、本編をお楽しみください。

翌日――。


サイジョウはヴァラン達と合流する前に、店のことをベルティとウルティへお願いすることにした。


「今日は鉱石の採掘へ向かうので、少し店を空けることになります。二人に店をお願いしてもいいですか?」


「はい、お任せください」


「私達でしっかり店を見ておきます」


二人の返事を聞いたサイジョウは安心すると、今度はカルロゼとザキヴァルのいる製作場へ向かった。


昨日、ヴァランからオーダーメイドの相談を受けた長剣。


一般的な長剣よりも少し長く、その形状についてはある程度のイメージができていた。


しかし、サイジョウには一つ気になっていることがあった。


「カルロゼさん、ザキヴァルさん。少し相談したいことがあるんですが」


「どうされました、サイジョウ様?」


「昨日、オーダーメイドを依頼してきた方の長剣を見せてもらったんです」


サイジョウはヴァランが使っていた長剣の特徴を二人へ説明していく。


「それで気になったんですが、長剣で攻撃したあと、次の動きに移るまで少し隙ができると思うんです」


「なるほど」


「できるだけ動きやすくして、その隙を減らせる長剣を作れないかと思いまして」


サイジョウの話を聞いたカルロゼとザキヴァルは、しばらく考え込んだ。


やがてカルロゼが口を開いた。


「それでしたら、ただ軽くするだけでは駄目でしょう」


「そうですね。攻撃したあとに防御へ切り替えるのではなく、その剣自体で相手の攻撃に対応できるようにしてみてはいかがでしょうか?」


「剣自体で、ですか?」


ザキヴァルの提案に、サイジョウは聞き返した。


「ええ。物理攻撃なら剣で受け止めるのではなく、受け流すようにするんです」


「なるほど……それなら攻撃したあとの動きにも繋げやすそうですね」


「それだけではありません、サイジョウ様」


カルロゼが続ける。


「相手が魔法を使ってきた時も、その剣で斬れるようにできれば、攻撃と防御の両方に使えるでしょう」


「物理攻撃は受け流して、魔法攻撃は斬る……」


サイジョウは二人から出された提案を頭の中で整理していく。


物理攻撃を受け流すことができれば、正面から受け止める必要はない。


そして魔法攻撃を剣で斬ることができれば、攻撃後に魔法を受けたとしても、そのまま剣で対応することができる。


「それなら、ヴァランさんの長剣にも合いそうですね」


「はい。あとは実際に作りながら調整していけばよいでしょう」


「分かりました。ありがとうございます」


カルロゼとザキヴァルとの相談を終えたサイジョウは、ヴァランとの待ち合わせ場所である冒険者ギルドへ向かった。


冒険者ギルドへ到着すると、そこにはすでにヴァランと四人の冒険者が待っていた。


「お待たせしました、ヴァランさん」


「いえ、こちらも準備を終えたところです。では、今回同行するメンバーを紹介しましょう」


ヴァランは隣にいる四人へ視線を向けた。


「まずはギーゼ。双剣を得意としていて、斥候や罠の解除も任せています」


「ギーゼだ。よろしく」


「こちらはガルザ。大剣を得意としています」


「ガルザだ。よろしく頼む」


「そしてゼノロド。槍を得意としています」


「ゼノロドです。よろしくお願いします」


「最後にアヤナギ。回復と魔法を得意としています」


「アヤナギです。よろしくお願いします」


「サイジョウです。皆さん、よろしくお願いします」


ヴァランを含めた五人を見ながら、サイジョウは改めて思う。


目の前にいる彼らが、この国でもトップに位置するS級ギルド団【翠黎翼】のメンバーなのだ。


メンバーとの挨拶を終えたあと、サイジョウとヴァラン達は、今回向かう採掘場所について相談するため冒険者ギルド長のもとを訪れた。


サイジョウから必要としている鉱石について話を聞いた冒険者ギルド長は、しばらく考えたあと、一つの場所を提案した。


「それなら、ビースヴァの街から東南にある【バルヴィンゼ山岳】へ向かうといいだろう」


「バルヴィンゼ山岳ですか?」


「ああ。その山岳地帯に【ヴェゼリア洞窟】という洞窟がある。採掘をするなら、そこへ向かうのがいいだろう」


冒険者ギルド長から提案された場所を聞き、サイジョウは頷いた。


「そうなんですね。わかりました。それでは、そこへ向かいます」


サイジョウはそう答えると、ヴァラン達へ向き直った。


「それでは、改めて護衛をよろしくお願い致します」


「もちろんです。こちらもそのつもりで来ていますから」


ヴァランの返事に、他の【翠黎翼】のメンバー達も頷いた。


冒険者ギルドでの相談を終えたサイジョウ達は、そのままビースヴァの街を出た。


目的地は、街から東南に位置する【バルヴィンゼ山岳】。


そして、その山岳地帯にある【ヴェゼリア洞窟】。


ヴァランの新たな長剣を製作するために必要となる鉱石を求め、サイジョウはS級ギルド団【翠黎翼】と共に【バルヴィンゼ山岳】へ向かうのであった。

ここまで読んでいただき、ありがとうございます。


今回はヴァランの新たな長剣について、カルロゼとザキヴァルと共にその方向性を考えることになりました。


そして【翠黎翼】のメンバー達とも合流し、必要な鉱石を求めて【バルヴィンゼ山岳】へ向けて出発します。


これから向かう【ヴェゼリア洞窟】では、どのような出来事が待っているのでしょうか。


皆様からの応援やブックマーク、評価が執筆の大きな励みになります。


今後とも『異世界で念願の店を開く転生者』をよろしくお願いいたします。

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