↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
オズと召喚士  作者: 森ハム
第2章 〜 神様地上生活編 〜
95/112

六重奏 ー セクステット ー

 牙王とゼブラを残し、その場から立ち去ったドロシー達。

『神よ、そろそろ政宗を起こしても、良いのではなかろうか?』

 ジャンヌは言った。

『それが……何度も起こしてみたんだけど起きないの』

 脈も有り、呼吸も異常無い。それなのに、政宗は目を開ける様子が無かった。

『なら、思いっきり殴ってみよう』

『ダメーーーッ!!』

 レイが拳を振り上げると、必死になってドロシーは叫んだ。

『冗談です』

 殺気が滲み出ていたレイの言葉には、信憑性の欠片も無い。

『それにしても、意識の無い者が二人も居ると、敵が現れたら厄介ね』

 ドロシーがそんな事を言っていると、ジークは久し振りに喋りだした。

『この先に、生体反応有り!』

 すると、ドロシー達は足を止めた。

『接触まで、およそゼ……ロ!?』

 凄いスピードで、遠距離から何か大きな物が飛んできた。誰もソレに反応出来ずにいた。たった一人、ジークを除いて。ジークはソレを受け止めていた。

『オイラの攻撃を止めるなんて、オメースゲぇなぁ』

 飛んできた大きな物は、物ではなく者だった。

『オイラは堕天使【六重奏(セクステット)】の一人、【バーチュ】って言うんだ。ヨロシクな!』

 爽やかな挨拶をする堕天使だが、見た目はまん丸と太っていて、首すら見えない顎(あご)の肉、チャームポイントはとても小さな円な瞳。

 ドロシー達はザワ付いた。

『ねぇねぇ、六重奏(セクステット)って何?』

『突然現れて……イキナリ初めて聞く単語を言われても……』

『アレだね』

『アレですね』

 敵を前にして尚、ペースを崩さない。流石は神様御一行、といったところだろうか。

 ドロシーは言った。

『病院へ行った方が良いわ』

 それを聞いたジークは言った。

『未来の医者でも、中二病は治せません』

 顎(あご)に手を当てジャンヌがボヤいた。

『精神科なら、あるいは……』

 ソレだ!! と、皆がジャンヌの方を向いた。


『誰が中二病だ!! いくらオイラがデブだからって、心まで大きい訳じゃないんだゾ!! ……って誰がデブだゴルァ!!』

 バーチュは突然怒り出した。いや、普通か。

『デブなんて一言も言って無いし〜!!』

 ハチャメチャな性格の上に、ハチャメチャな戦い方をするバーチュ。

 ボールの様にアチコチ跳ねながら、突撃してくるのだった。

『オイラを馬鹿にする奴は全て粉砕してやるー!! 見たか、素早いデブは最強だ!! って、誰がデブだぁーーっ!!』

 また、自分で自分を怒らせた……。短気な上にこの身ため、きっと彼はモテないだろう。

『どうしたぁ? オイラを捕える事も出来ないか?』

 調子に乗り出すバーチュ。それを止めたのは、やはりジークだった。

『角度とスピードの計算上……ここデス!!』

 跳ねるバーチュの足を掴み取った。

『何っ!?』

 ジークは地面に叩きつけた。

『ワタシが相手をします。主(マスター)、先へ』

『また、ぶっ壊れたら容赦しないんだから!』

 そう言って、ドロシー達はその場から離脱した。

『ヤッパリ、相手はオメーか。 オイラ、ワクワクしてきたぞ!』

 ジークはヤレヤレと、首を横に振った。

『もう、二度とワタシは負けない!! 見ていて下さい……マスター!!』

 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。