↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
オズと召喚士  作者: 森ハム
第2章 〜 神様地上生活編 〜
73/112

政宗流 居合い対策

政宗とレイの決闘は始まった。

政宗はなるべく距離を取る事にした。

レイは両手で刀を正面に持ち、構えた。


政宗のシールドがレイには通用しない事は実証済みだ。

それでも政宗にはコレしか方法が無かった…。


とりあえず、あちこちに見えないシールドを張り巡らせた。

だが、レイはソレを次々と斬りながらゆっくりと近づいてきたのだった。


『不思議そうな顔をしているな…。何故この壁が見えるのか?と言いたげな顔だ』


政宗の心を見透かす様にレイは言った。


『正確には壁は見えてはいない。だが、魔力の粒子は私には見える。さぁ、小細工は私には通用しないぞ?どうする?』


政宗が思っていたよりもレイは厄介な相手だった。

政宗はシールドで弓矢を創り遠距離から攻める事にした。


しかし、いや、やはりと言うべきだろうか。

政宗の放った矢は悉(ことごと)く刀で斬り落とされてしまった。


残されたのは翻弄しながら接近して叩くのみ。

政宗はレイに突っ込んでいった。


『ふん、ヤケになったか…』


レイに突っ込む政宗はフェイントを混ぜ、蹴りを繰り出した。


フェイントに引っ掛かる事もなく政宗の足を刀が襲い掛かった。

政宗はとっさにシールドを貼り自分の足の動きを止めて難を逃れた。


政宗が再び距離を取るとレイは刀を鞘に収め身構えた。

あの構えは!!

悪魔と戦った時の政宗と同じ構え………居合いだ。


下手に近付くと斬られてしまう。

だからといって、遠距離からの攻撃も通用しない。


しかし、これは政宗のチャンスでもあった。

何故ならこの時を待っていたのだから。


政宗には分かっていた。

レイが必ず居合いを使ってくる事を…。

理由は先程ドロシーが居合いは破られた事が無いと言っていたからだ。

ここぞという時に必ずレイは居合いを使ってくると踏んでいたのだ。


政宗はもう一度レイに突っ込み、さっきと同じフェイントを掛けた。


『貴様は馬鹿か?さっき破られた事をまた試すか…』


『同じじゃねーよ』

政宗から笑みがこぼれた。

いつの間にか政宗は楽しんでいたのだ。


それもそのはず、攻略方法がようやくわかった時は誰でも楽しいものだ。


そう、政宗は既にレイを攻略していた。


『これで終わりだ!!』

政宗はレイに蹴りを繰り出した。


『少々期待していたのだかな…。やはり同じではないかっ!!』


レイが政宗の足を斬ろうとした。


!?


『か…刀が抜けない!?』


レイが刀を見るとそこには政宗のシールドが有った。

刀は鞘に入れられたままシールドで押さえつけられていたのだ。

これならシールドを斬る事は出来ない。


これが【政宗流 居合い対策】!!


そして政宗の蹴りがレイに飛んできた。

レイは目を瞑った。


政宗の足はギリギリの所でレイを蹴る事は無かった。


『はい、俺の勝ち』


そのまま政宗は足を下ろすと片腕を上げ勝利のポーズをとった。


『まだ私は倒れていない!!』


『そうは言っても、あのまま蹴っていたら折角の可愛い顔が台無しに成るとこだったんだぞ?』


負けを認めないレイに困る政宗だった。



『………わかった。私の…負けだ』


急にレイは大人しくなり、走って何処かへ行ってしまった。


(わ、わ、わ、私が可愛い!?そんな事言われたの初めてだ!)


レイは嬉しくて、何より恥ずかしかった。

顔が赤くなるのが自分でも分かったため、見られまいと逃走したのだ。


何はともあれ政宗はこの決闘に勝ち、ドロシーは地上に残る事になったのだ。

そして、政宗はレイの居合いを初めて破ったのだ。


『やったね、政宗君!これでまた一緒に暮らせるね』


ドロシーは政宗に抱きついた。


(元はと言えばお前のせいだ) と、思ったが一緒に暮らすのも悪くないと思う政宗だった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。