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オズと召喚士  作者: 森ハム
第2章 〜 神様地上生活編 〜
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転校生

暗い部屋の中、一本の刀が政宗を襲う。

とっさに政宗はシールドを貼るが、天使はいとも簡単にシールドを斬り裂いた。


『この様な物で私の剣を防げるとでも?』


コレはヤバイ。

部屋の中では逃げ場がないし、距離を取る事も出来ない。

地の利は相手に分が有りすぎた…。


(なんとかして、部屋から出ないと…)


政宗がそう思っているとドアが開いた。


『お兄ちゃん、さっきから騒がしいけどどうしたの?』


雫だ。


『来るなっ!雫っ!!』


雫が部屋に入ると、そこには天使の姿は見当たらず、カーテンが風に揺れていた。


『何で入っちゃダメなの?』


政宗は雫に心配かけまいと、とっさに腕立て伏せを始めた。


『き、筋トレの邪魔になるからだよ』


『…珍しい』


『たまには身体を鍛えなきゃと思って』


『ふ〜ん、もう遅いんだから程々にしなよ?』


雫が部屋を出ようとした時、政宗はまた天使が来たらどうしよう!? と思い普段は口に出さない事を言ってしまった。


『一緒に寝るか?』


すると、雫は一瞬固まった。


『………キモい』


そのまま雫は部屋を出ていった。

政宗はその言葉に傷付きつつ、天使に怯えながら眠ることもなく朝を迎えた。



『どうしたの?眠そうだね』


朝食を食べながらドロシーは尋ねた。


『あぁ…ちょっとな…』


チラッと雫を見たがいつもと変わらぬ様子だった。

学校にもうすぐ行かなければならない時間のため、ドロシーに昨日の天使の事を聞きたかったが帰ってから聞く事にした。



『それじゃ行ってくる』


『………』


『………』


『………何?』


ドロシーは目を閉じ口を尖らせていた。


『行ってらっしゃいのチューだよ♪』


『………』


バタンッ!


政宗はドロシーを放置してドアを閉め学校へと向かった。


『もう、照れ屋さんなんだから。さて、私も出掛ける準備をしますか』



ー 学校 ー


政宗が学校へ着くと教室はザワついていた。

担任の先生が教室に入ると、今時の学校にしては珍しく、みんな席につき静まり返った。


『今日からこのクラスに新しく仲間がは入ります。さぁ、入ってきてくれ』


誰かが転校してきたらしい…。

そのせいで教室はザワついていたのだ。


(このパターンってまさかお約束の……)


政宗はドロシーが入って来るのだと思っていたが、ソレはドロシーではなく長い黒い髪の女性だった。


昨夜の天使によく似ていた。


………いや、似ているとかじゃなく間違いない! 本人だ!!


『私は【御剣(みつるぎ) レイ】だ。宜しく頼む』


彼女は政宗を睨みつけると席に座った。



一方、隣の教室にも誰かが転校してきていた。


(何でぇ?ここは普通に考えて政宗君と同じクラスになるとこでしょ?)

そう、その誰かとはドロシーの事だった。


挨拶を済ませるとドロシーは席についた。

すると、隣の男子がヒソヒソと話し掛けてきた。


『ドロシー様、どうして貴方がここに居るんです?』


『えっ!?ミハイル!?貴方こそ何で!?』


隣の席の男子はドロシーの知り合い【ミハイル】だった。



二つのクラスと二人の転校生。

コレが波乱の幕開けだった………。

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