サムライ天使
退院した雫と家へ帰ってみたらそこにはドロシーが待っていた。
しばらくの間、ドロシーは尾津家に世話になるらしい…。
親にはどう説明したのか尋ねると記憶をイジったとかなんとかで親戚という事にしたらしい…。
『地上で能力を使うのは禁止されてるんじゃなかったのっ!?』
『バレなきゃ良いのよバレなきゃ。それに最高権力者はこの私よ!どうとでもなるわ』
駄目だ…。 コイツ最低な神だ…。
雫が政宗の袖を引っ張った。
『この人…誰?』
そういえば雫はドロシーの事を知らなかった。
『あぁ、この人は…だな…えっと…』
『私はドロシー。雫ちゃんの命の恩人であり、未来のお姉ちゃんよ。だからお姉ちゃんって呼んでね』
ドサクサに紛れて何を言い出すんだこの神様は!!
『この人が…私の…命を…?』
『ん〜まぁそうなるのかな…?』
『………ありがとうお姉ちゃん』
雫は最初は戸惑っていたが、笑顔で御礼を言った。
『さすが政宗君の妹。本当に良い子だわぁ〜』
自分から言い出した事だが、お姉ちゃんと言われドロシーは嬉しくなり雫を抱きしめた。
『い、痛いよお姉ちゃん』
『きゃーーーーっ!!』
興奮し過ぎたドロシーは更に強く抱きしめた。
『ンーーーンーーーッ!!ンーーー…………』
雫はタップするがドロシーはお構い無しに抱きしめ続けた。
その結果、雫はタップする気力も消え、腕がぷら〜んと垂れ下がった。
『ちょっ!?ヤバイ!!雫っ!しっかりしろっ!』
『おいっ、雫っ!大丈夫か!?』
雫は目を覚ますとソファーに横たわっていた。
『さっきはゴメンね〜』
ドロシーが謝ると雫は首を横に振った。
『気にしないで、お姉ちゃん』
雫のその微笑みにキュンとドロシーはときめいた。
『私、女もイケるかもっ!!』
テレテテ〜♪「ドロシーは女に目覚め始めた!」
ー その夜 ー
政宗がベッドで寝ているとドアが開いた。
そ〜っと忍び寄る影…。
(ヨシッ!ぐっすり眠ってる…)
影は政宗に向かって飛び掛かった。
『まっさむーねく〜ん!!』
影の正体はドロシーだった。
次の瞬間ドロシーはゴツンと頭を打ったのだ。
よく見たらベッドはシールドに囲まれている。
政宗はこの事態を予測していた。
政宗が目を覚ますとドロシーは部屋の外につまみ出されてしまった。
再び政宗がベッドで眠りにつこうとしていると、今度は窓が開いた。
『いい加減にしろよなっ!!』
政宗が起き上がると、そこには腰に刀を下げた黒い髪の女の天使が立って政宗を睨み付けていた。
『貴様にはここで死んでもらう…』
天使はいきなり政宗に斬り掛かってきた…。




