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オズと召喚士  作者: 森ハム
第1章 〜 異世界召喚編 〜
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神VS神

政宗は悩んだ。

ソルの言っている事が全て事実だとしたら?

それとも、仲間割れをさせる為の敵の罠だとしたら?


『時間ならまだ有る。ゆっくりと考えると良いよ』

ソルはそう告げると教会の奥へと向かって歩きだした。


『考えるまでもないさ…。俺は仲間を裏切らない…』

『つまり、君は帰るつもりは無いと?』

ソルは振り向き言った。

『そうじゃない、きっと他にも方法は有るはずだ』

『有ったさ。でも、君達がそれを邪魔したんだ』

邪魔したとはどういう事なのか?

『僕が例外(イレギュラー)を差し向けても君達は倒してしまった。だから残るは君だけなんだ!!』

マーリン達はソルが召喚してトトの抹殺を計っていたのだった。


『君達をここに連れてこようとしたのも全て彼を倒す為の助力してもらう為さ。それなのに、それなのに君達はっ!!』

『なら何故最初から教えなかった!?』

『だから何度も言ってるじゃないか、これは都合の良い夢だとっ!今になってようやく告げる事が出来たんだ!』

ソルは悔しそうな顔をしていた。

その表情から察するに、おそらく本音で話しているのだろう。


『…それでも…俺にはトトは殺せない…』

政宗は俯き拳を強く握り締めた。


ソルの腕が伸び政宗の首を締め付け、そのまま壁へと押さえ付けた。

『なら、君に用は無いよ』

ソルはギリギリと首を絞め上げた。


『政宗君!!』

ドロシーは政宗に駆け寄りソルの手を解こうとするが、その手は力が強くビクともしなかった。


『邪魔をするなっ!』

『きゃあっ!』

ソルのもう片方の手も伸びドロシーをはね飛ばした。

(…ドロシー!!)


『僕は決めたよ…。彼自身を殺せないならこの世界を破壊するっ!!』

更に首を締め付ける力が増していった。


(ヤバイッ!これ以上は…)

政宗が窮地に立たされたその時、ドロシーが輝き出し、ドロシーから放たれた一筋の光が首を締め付けている手を斬り裂いた。

『くっ!』

ソルは腕を縮めると腕は再生を始めた。


政宗は苦しさのあまり気を失いその場に倒れてしまった。


『私の政宗君を殺す事は許さない』

ドロシーの髪はゆらゆらと揺れ凄い気迫を放っていた。


(力を取り戻しかけている?つまり、この夢も終わりが近づいているのか?だとしたら…)

ソルがそんな事を考えているとドロシーは掌から雷を放った。


ソルは雷を片手で受け止め握り潰した。

『いきなりヒドイなぁ…って理性がぶっ飛んでるね』

ドロシーは怒りのあまり我を無くし暴走状態へと陥ってしまった。


ドロシーは教会の椅子を見えない力でソルに飛ばすがソルは教会の天井を破り空へと逃げ出した。

それを追いドロシーも空へ向かった。


ソルは激しい炎を放ちドロシーを焼いた。

だが、ドロシーの身体は焼けると同時に再生を始めていた。

『何て凄い回復力なんだこれが創生の神…』

この状況下でソルは感心していた。


『僕もちょっと本気を出させてもらうよ』

ソルが力み始めると身体は子供から大人の姿に変わり背中からは黒い翼が生えていた。


『この姿に成るのはいつ以来かな…』


ドロシーは凄いスピードでソルへと突っ込んできたが、ソルはソレよりも速くドロシーの背後へと回り込み蹴り上げる。

更に蹴り上げたドロシーの上へと回り込み地上へ向け両手を組み叩き付けた。


『悪いがこの姿だと加減が出来なくてね…』


ドロシーは地上へと落ちていく。

ドロシーが地面にぶつかる瞬間、政宗がドロシーの身体を受け止めた。


『ドロシー、俺の為にありがとう。後は俺に任せて休んでいてくれ』

『政宗君…無事で良かっ…た…』

政宗の無事な姿を確認するとドロシーはそのまま倒れ込んだ。

もう力を使い果たし立つ気力すら残っていなかった。


『さぁ、神様よぉ…今度は俺が相手だ』


ついに政宗とソルの戦いが始まるのだった。

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