夢物語
晴明を倒したトト達の元へ四人の魔女達はやってきた。
『あら、私が来るまでもなかったみたいね。って、何みんなして浮かない顔してるのよ』
それもそのはず、トトが死者だという事は皆ショックだったのだ。
そんな中、カトレアは人工太陽の明かりを灯しゴソゴソと辺りを漁っていた。
『アンタは何をしてるのよ?』
エヴァノラはカトレアに問いかけた。
『…ジーク直す』
そうだった。ジークは晴明に破壊され、辺りに部品が散らばっていたのだった。
とりあえず皆でジークの部品を手分けして探す事にした。
ー 教会 ー
教会では政宗達はソルと話をしていた。
内容はソルの目的だ。
『僕の目的はこの夢を終わらせる事さ』
『夢?』
『そう、この世界は全て夢なんだ』
政宗達にはなんの事だかサッパリだった。
『君達の仲間の狼君が見ている夢なのさ』
狼君とはトトの事だろう。
『彼が消えれば夢も消える』
『これがトトの夢だと何で言える?』
『君達の存在が物語っているじゃないか』
政宗達の存在?
『まぁ、夢と言ってもただの夢じゃない。彼の夢は現実と入り混じってしまっている』
ソルは教会の中を歩きながら話した。
『ルナを呼び出したのはマーリンって事になってるみたいだけど、本当は狼君が記憶から呼び出したのさ。勿論ジャンヌもジークも』
『牙王は?』
『彼はこの世界の住人だよ』
牙王はルナティックガーディアンの一人、そんな彼が過去にも未来にも居る?意味がわからない…。
『ちょっと都合良すぎやしないか?』
『言ったろ?これは彼の夢だと。夢なのだから都合良くて当然さ。僕も彼に都合よく呼ばれたっていうのは釈だけどね』
ソルはそう言いながら政宗に近付き政宗の肩をポンッと叩いた。
『ただ君だけは例外だ』
政宗が例外?
『君だけは彼に呼ばれては居ない。いや、呼ばれるはずだったのだけれど』
『私が先に呼び出した』
『そう、ルナ、貴方が呼び出した事で夢を終わらせる事が出来るのさ』
『?』
ソルは政宗の耳元で囁いた。
『オズ、君だけが彼を殺せる』
衝撃の事実を告げられた。
『そんなの…信じられる訳がないじゃないか…』
政宗は信じる信じない以前に受け入れたくなかった。
(俺がトトを…仲間を殺す!?嘘だ、嘘だ、嘘だ)
『嘘だっ!!そんなの嘘に決まっている!!』
ソルはため息を付いた。
『嘘かどうかそれを信じるか信じないかは君次第だけど一生帰る事は出来ないけどね』
政宗は選択肢を二つ突き付けられた。
トトを殺すか殺さないか…。




