ソルの企み 本気のグリンダ
カトレアが玄武を倒した頃、政宗とドロシーは教会へと辿り着いた。
ジークの話によるとここにソルが居るとのこと。
政宗は恐る恐る扉を開き中に入ると、扉が一人でに閉まった…ように見せかけて外からドロシーが扉を閉めたのだ。
ドロシーは扉をすぐ開けた。
『どう?ビックリした?』
そう言って入ると本当に一人でに扉が閉まった。
『ギャーーーッ』
ドロシーは叫ぶ。
『ギャーーーッ』
ドロシーの叫び声に驚く政宗。
『心臓止まるかと思ったぞ!!』
とてもボス戦前とは思えない二人だった。
『やぁ、よく来たね』
少年が協会の奥から現れた。
『お前がソルか?』
政宗は訪ねる。
『うん、そうだよ。みんなが僕をそう呼んでるよ』
やはりこの少年がソルだった。
『ねぇ、元の時代に帰りたいんだけど何か知らない?』
ドロシーは問う。
『うん、知ってるよ』
ソルはアッサリと答えた。
やはり、ソルが関わっていたのか?
『本当なら君達とはもっと早く会うつもりだったんだけど予言の書のせいで、会えなかったからね』
『それでグリンダから奪ったと?』
『まぁね。あ、因みに君の仲間に予言の書は返しておいたからね』
笑顔でソルは言った。
表情を見たかぎり、どうやら嘘は付いてないようだ。
『で、お前の目的は何なんだ?』
ソルは政宗の問に対し腕を組み困った顔をした。
『う〜ん…』
まさか政宗達同様目的が無いとか!?
『ま、言っても良いかな…。僕の目的はね…』
鋭く真剣な眼差しで政宗を睨み付けた。
ー その頃のグリンダ ー
グリンダは空を飛び朱雀と交戦していた。
朱雀は太陽の如く辺りを照らしていた。
『マズイですわね、このままじゃセオドラが危ないですわ』
そうだ、セオドラは暗い所でないと只の内気な女性に成ってしまう。
『戦いは好みませんが早急に倒させていただきます!!』
グリンダは珍しく武器を手に取った。
その武器は何処かで見た事のある槍だった。
(相手は炎、普通なら水系統の魔法が宜しいのでしょうが蒸発しそうな勢いですわね。それならっ!!)
グリンダの判断は正しかった。
朱雀に水は効かない。
それどころかサウナの様に水が蒸発して気温を上げて体力を削られてしまうだけなのだった。
グリンダは槍風を巻き起こした。
しかし、朱雀は風の勢いで炎を増した。
『まだまだこれからですわよ』
更に風を巻き起こし朱雀の炎を強めた。
『そろそろですわね』
グリンダは槍を風の力を使い空高く投げた。
すると今度は、朱雀を包む様にバリアを貼った。
すると、どういうことか次第に朱雀の炎は消えていった。
朱雀の炎が強すぎたためにシールド内の酸素をすぐに燃やし尽くしてしまったのだ。
こうなれば只の大きな鳥でしかない。
先程投げた槍が朱雀に向かって空から降ってきた。
何故朱雀に正確に向かっていくのか?
その槍はオーディンのグングニルだった。
つまり、どんなに適当に投げようとも目的に向かって飛んでいく。
グリンダは、それを理解した上でただひたすらに高くグングニルを投げたのだ。
『今ですわっ!!』
グングニルが朱雀に近付くとシールドを解いた。
そして、そのまま朱雀をグングニルが貫いた。
『拾っておいて正解でしたわね。………あとは頼みますわよ、セオドラ』
こうしていとも簡単にグリンダは朱雀に勝利した。




